焼きたてクロワッサンが美味しいホテルルドーファンの朝食
不安な朝の充実した時間
朝が来た。
朝食をとりに階段を下りて行くと、レストランの入り口でマミーが緊張した面持ちで待っている。
「おはようございます」
ってアンタ、いったい何時からそこで待っててくれたの~~、本当にまじめな性格のマミー。責任感も人一倍強いから、きっとこの件に関してもものすごく気にしているんだろうな。いやいや別にマミーが間違えたわけじゃないから、ぜんぜん気にしなくていいよ。
食後マミーと松崎さんがマダガスカル航空のオフィスへ行くというので、わたしたちは部屋で待機。こどもたちはポケモンカードで遊んだり、本を読んだりして楽しそうにしている。わたしもママも、心地よい風が通るルーフテラスで、ゆっくり読書をしてくつろげた。たまりにたまっていた洗濯ができたのも大きい。日差しが強く空気が乾燥しているので、洗った物がぱんぱん乾いてゆく。ある意味とても充実した時間だった。
小鳥のさえずりがBGMのテラス席 / 焼きたてのクロワッサンが美味しいよ
これからの予定が決まった
しばらくして松崎さんが戻ってきた。今日タナへ行くフライトは夜の1便だけらしい。つまり午前中のフライトはなし。
それでどうするか?また話し合いになる。
今夜タナのカールトンホテルに泊まって、明日ペリネへ日帰りする、というのが確実に実行できるプラン。でもそれではペリネでナイトサファリができない。アイアイは夜行性のキツネザルなので、もし見れるチャンスがあるとしたらナイトサファリしかなのだ。
さらに、仮に、ナイトサファリをするために明日の夜ペリネに泊まっても、あさっての朝はノシベへ移動するため、午前3時くらいには出発しなくてはいけないらしい。そうするとあさっての朝はペリネでモーニングサファリができない。地球上でペリネ保護区だけに生息する最大の原猿類、インドリは夜明け後の早朝しか見るチャンスがない。
なんてメンドくさいだ!
つまりようするに、モーニングサファリでインドリを見て、ナイトサファリでアイアイを見るためには、今日と明日の2晩、ペリネに泊まらなくてはならないということ。しかも今夜の到着は深夜、あさっての出発は午前3時、と、全盛期のピンクレディー並みのハードスケジュールをこなさくてはならないのだ。
「これ、ものすごくハードですが、本当によろしいですか?」
松崎さんが心配そうに尋ねる。しかし、マダガスカルなんてそうそう来る機会ないだろうし、それしか方法がないのなら仕方ない。わたしは覚悟を決めて「それでお願いします」と告げた。
それから松崎さんと、マダガスカルサービスの浅川社長に交渉してもらい、今夜はバコナフォレストロッジが1泊確保できたとのこと。やった~~。バコナフォレストロッジは今回の旅行でも滞在を楽しみにしていたホテルのひとつ。年末年始のこの繁忙期に、しかもこんな突然、1泊でも確保できたのは、さすが松崎さんと浅川さんのおかげと言うほか無い。そして明日の夜はペリネ保護区に隣接するフェオノーアラロッジが手配できたらしい。
ここで今回決まったプランをもう一度整理する。今夜フォールドーファンから飛行機でアンタナナリブへ飛ぶ。その後空港から車でペリネ保護区へ移動。バコナフォレストロッジ到着はおそらく深夜0時前後の予定。そして明日の早朝はペリネ保護区でインドリを探すモーニングサファリ。さらに明日の夜はアイアイを求めてナイトサファリ。そしてあさって未明、ノシベへ向けて出発、という内容だ。
さて、これで修正したスケジュールが決まり、ものすごくハードになるのが気にはなりますが、それをのぞけばとりあえずスケジュールに関して心配事はなくなった。
よ~し、これで心おきなく遊べるぞ。
じゃあ、お昼を食べて、近くのビーチに泳ぎに行こうか~~!