楽園の扉・タヒチ子連れ旅行記(長男8歳、次男5歳)計画・準備編
🤗イアオラナ、マーウルウル、マリンスポーツ歴40年、子連れ海外旅行をこよなく愛するイルカパパです。
5才と8才の子供2人を連れてあこがれのタヒチ家族旅行に行ってきました。この世の楽園と言われるボラボラ島の水上コテージに泊まり、世界中のダイバーのあこがれランギロア島で子連れシュノーケリングを楽しみました。旅行の様子を奇麗な写真とともに紹介しますねー、マーウルウル。
楽園の扉~タヒチ/ボラボラ島・ランギロア島子連れ旅行記
タヒチはわたしがダイビングをはじめた頃からのあこがれの島。でもこどもを連れて行くなんてとても無理、とあきらめていました。
ひとは知らず知らずのうちに、心の中に「扉」を作って暮らしています。その扉は堅く鍵で閉ざされ開くことはありません。開かない扉は「壁」と同じです。やがて鍵の存在も忘れ、完全に壁になってしまった扉。それはそこから先へは進めないという限界のしるしになり、いつしか何の疑問も不自由も感じることなく、暮らしを続けて行くのです。
でも何かのきっかけやほんの少し見方をかえるだけで、その壁は再び「扉」になることがあります。扉であればそれは開くんじゃないか、と鍵を探し始めます。その「扉」の向こうに行きたいと強く思えば、扉は簡単に開くのです。考えてみれば、我が家にこどもが生まれて、タヒチどころかそもそも海外旅行にいくこと自体無理だと思っていたんですから。
今回の旅行は、家族4人でボラボラ島とランギロア島をめざします。子どもの年齢は長男が小学8歳、次男が5歳です。
日本からはるか9000キロの彼方、南太平洋に浮かぶ宝石のような118の島々。そこで出会ったのは信じられないほど美しい海と、やさしい風、素朴で明るい人々の笑顔。その感動をこの旅行記でみなさんとわかちあえたら素晴らしいと思います。それからこの旅行記が、これから子連れでタヒチに行かれるご家族の参考になれば、こんなにうれしいことはありません。
では、まえおきはこれくらいにして、そろそろ出かけましょうか、
日常の扉のむこうへ。
タヒチ旅行子連れのスケジュール
<1日目>
- 12:55 成田・新東京国際空港発 TN-077便
<2日目>
- 5::00 パペーテ・ファアア国際空港着
- 7:50 パペーテ・ファアア国際空港発 VT-438便
- 9:10 ボラボラ島空港着
- ホテルチェックイン後、ボートでバイタペ村へ
- 昼食 ラペティスリーカフェ・バイタペ村
- 午後 ホテルのビーチで泳ぐ
- 夕食 ホテルのレストラン・ミキミキ
- ボラボラパールビーチリゾート&スパ泊
<3日目>
- 終日 ホテルのビーチやプール、テニスコートで過ごす
- ボラボラパールビーチリゾート&スパ泊
<4日目>
- 終日 ホテルのビーチやプール、テニスコートで過ごす
- 夜 タヒチアンダンスショー
- ボラボラパールビーチリゾート&スパ泊
<5日目>
- 午前中 シャークフィーデイング&シュノーケリングツアー
- 昼食 ラグナリウム
- 午後 ホテルのビーチやプールで過ごす
- ボラボラパールビーチリゾート&スパ泊
<6日目>
- 午前中 ホテルのビーチやプールで過ごす
- 12:50 ボラボラ島空港発 VT-543便
- 14:00 ランギロア島空港着 着後ホテルへ
- 午後 ホテルのテニスコートやプールで過ごす
- 夜 タヒチアンダンスショー
- 星野リゾート・キアオラ泊
<7日目>
- 終日 ホテルのビーチやプール、テニスコートで過ごす
- 星野リゾート・キアオラ泊
<8日目>
- 午前 ホテルのビーチやプール、テニスコートで過ごす
- 午後 ティプタパスでドリフトシュノーケリング
- 夕方 ティプタ村観光
- 星野リゾート・キアオラ泊
<9日目>
- 早朝 ティプタパスでスキューバダイビング
- 午前 ホテルのビーチやプール、テニスコートで過ごす
- 午後 ホテルのビーチやプール、テニスコートで過ごす
- 星野リゾート・キアオラ泊
<10日目>
- 午前 ホテルのビーチやプール、テニスコートで過ごす
- 12:25 ランギロア空港発 VT-541便
- 14:00 パペーテ・ファアア空港着
- 午後 パペーテ市内観光
- 夕方 ホテルでお昼寝
- 夜 イースター島へ移動
<11日目>
- 1:00 パペーテ・ファアア空港発
- 10:35 イースター島マタベリ国際空港着 着後ホテルへ
- 午後 イースター島観光
- タハタイホテル泊
<12日目>
- 終日 イースター島観光
- タハタイホテル泊
<13日目>
- 終日 イースター島観光
- 21:25 イースター島マタベリ国際空港発
- 23:30 パペーテ・ファアア空港着 着後ホテルへ
- シェラトンタヒチ泊
<14日目>
- 午前 パペーテ市内観光
- 午後 ホテルのプールで過ごす
- 夜 空港へ移動
<15日目>
- 1:20 パペーテ・ファアア国際空港発 NT-078
- 機中泊
<16日目>
- 8:25 成田・新東京国際空港着
タヒチについて
タヒチというのは、タヒチ島とその周辺の2、3の島のことをいうのかと思ってたら大きな間違いだった。島の数はぜんぶで118。それがヨーロッパ全土に匹敵する広大な海域にちらばっている。もっとも118の島すべての陸地面積を足しても埼玉県ほどの広さしかありませんが。なぜかしらねど
118の島とその海域は正式には「フランス領ポリネシア」という。
そう、ここは南大平洋の「おふらんす」なのだ。ぼんじゅーる!公用語はフランス語(とタヒチ語)、元首はフランスの大統領、リゾートホテルのメインダイニングはたいていフレンチレストランときている。これは食事が期待できそうだ、じゅるぅ。
タヒチ島とソシエテ諸島
118の島のなかで一番大きいのがタヒチ島。この島だけでフレンチポリネシアの全陸地面積の4分の1をしめる。旅行者は国際空港のあるこの島に最初に降りたつため、タヒチという名がいつしかフレンチポリネシアの代名詞になったらしい。
タヒチ島には2000メートル級の山がつらなり、豊かな自然が色濃くのこっている。このタヒチ島だけでも十分異国からの訪問者を満足させてくれるのだが、せっかくここまで来てほかの島に足をのばさないのはもったいない。たとえば絵にかいたような美しい楽園の島ボラボラ島へは、タヒチ島から国内線で45分、ゴーギャンが「古城のようだ」と評したモーレア島へは高速艇で30分の距離だ。そしてボラボラ島やタヒチ島、モーレア島を含む島々をソシエテ諸島という。
5つの諸島
今回わがやが行ったのは、このソシエテ諸島のボラボラ島とタヒチ島、それからおとなりツアモツ諸島にあるランギロア島。
ツアモツ諸島の島は、火山島で構成されるソシエテ諸島の島々とはまったく様子が違う。ツアモツの島々は砂浜しかないサンゴの環礁で、とりわけランギロアは世界最大級のラグーンを擁すダイバーのあこがれの島だ。
タヒチにはこのソシエテ諸島やツアモツ諸島をふくめ、マルケサス諸島、ガンビエ諸島、オーストラル諸島の5つの諸島がある。とても1回や2回の旅行ではまわりきれないのだ。
計画と手配
今回タヒチ旅行を計画するにあたり、どの島に滞在するか?をまず考えた。子連れシュノーケリングが楽しめるファカラバ島やティケハウ島もいい、野生のクジラと泳げる(チャンスのある)ルスツ島も行きたい。行きたいところはたくさんあるけど、前述したようにタヒチの島々は陸続きでひょいと簡単に移動できるような代物ではない。広大な海域にポツンポツンと点在する島を巡るには、相当な時間(つまり休暇)と相当なお金が必要になる。
それを考えると現実的に、いやそれはそれでもかなり無理をして、なんとか行けるのは2島というところか。それならあれこれ夢見る時間はほどほどにして、ここだけは「どうしても行きたい」という2島を絞り込む作業にかかならければならない。
手順は割愛するが、結果的に絞り込んだ2島がボラボラ島とランギロア島だ。
ボラボラ島は「タヒチを代表する景観」が見られる場所で、もし「人生でタヒチに行くのはこれが最初で最後」と考えたらどうしてもはずせない場所だった。そしてボラボラに行くからには水上コテージに泊まりたい、というのが付随の希望。
もうひとつはやはり「人生でタヒチに行くのはこれが最初で最後」と考えたらどうしてもはずせなかったランギロア島に決まった。私がスキューバダイビングで世界の海を潜っていた頃、何度も候補にあがりながらなかなか行く機会のなかった場所だ。子供が生まれてすっかりあきらめていた場所でもある。
ランギロアブルーと称される世界のダイバーあこがれの海をぜひこの目で見てみたい。そりゃもう私だって40をこえたオッサンだから、若い時のように無制限ダイブでがんがん潜りまくるというようなことはしません(出来ません)。まあこどもたちとシュノーケリングを楽しみながら、1本か2本潜れればそれでじゅうぶん、というくらい思い切り目標を下げてそれでもランギロアを見たい、とう思いのほうが強かったわけだ。
さて滞在する島が決まったら、次は宿泊先と移動手段の手配だ。ここでひとつ問題が発生した。ボラボラボ島に水上バンガローを擁するホテルはたくさんあるのだけれど、基本的にハネムーナーをターゲットとしているため、あるいは消防法の規定なるものをふりかざして、1室2名までしか宿泊できない、というルールにしている。
そするとこどもだろうがなんだろうが、我が家のように4名で宿泊する場合は2部屋確保しなければならいことになる。それでなくても目ん玉が飛び出るほど室料が高い水上コテージを2部屋手配するとなると大変な金額になってしまう。パスポートに20年前の写真を使ってまでお金を節約しようとしたママが知ったらそれこそえらいことになってしまう。
もうひとつの問題は、タヒチ島、ボラボラ島、ランギロア島とそれぞれとても離れている島々を安く、しかも旅行のスケジュールに合わせて都合よく効率的に回る方法があるのか?ということ。
ここからは個人であれこれ考えても先へ進まない。結論から言うと、ビーチ旅行に強い、つまり海外ダイビング旅行に強い旅行会社数社に、こちらの希望を伝えて、おおざっぱな見積もりを出してもらうことにした。すると、ボラボラ島には4名1室で宿泊可能な水上コテージがあるホテルがあるとのこと、ランギロア島にも4名1室で宿泊できる客室のあるホテルがある、そして島々の移動も、日本~タヒチ間のフライトをエアータヒチヌイにすれば、おまけ程度の料金アップで問題ないということがわかった。
ここまできて、一番安い料金を提示してくれた旅行会社にほぼ決まりそうになったとき、新たに別の問題が浮上した。それはタヒチからほんの4~5時間のフライトであのモアイ像で有名な謎のイースター島へ行けるということを知ってしまたことだ。う~~ん、これには散々悩んだ。
それでなくても水上コテージなんかに泊まって、毎回レストランで外食して、我が家の家計は破産寸前。そのうえさらにイースター島旅行を付けて料金が加算されたら、大変なことになってしまう。でもイースター島なんてそれこそもう一生行く機会なんてないだろう。
ここはお金より機会だ!
と理屈の合わない理由で判断をして、イースター島にも行くことに決めたのだった。
ボラボラ島とランギロア島での滞在を1泊ずつ減らして、それをイースター島旅行にあてがう。タヒチ~イースター島のフライトは毎日はないので、それに合わせて、日本からの出発日、タヒチの島間での移動日を変更し、希望のフライト、ホテルの手配が完了し、ようやく旅行の予約作業が終わった。
終わってみれば、タヒチ島にも2泊することができ、思いのほか充実した旅行にあいなったとうわけだ。
イースター島子連れ旅行記はこの記事を参照👍
タヒチ基本情報
■正式名称
フランス領ポリネシア
■首都
パペーテ
■人口
約27万人
■ビザ
30日以内の観光目的なら不要
■言語
タヒチ語とフランス語。(ホテルやレストランなどでは英語も通じる)
■時差
日本時間から19時間遅れ。
■気候
亜熱帯海洋性気候で年間通じて「夏」。(平均気温は27度前後)一般的に11~4月が雨期、5~10月が乾期。
■通貨
フレンチパシフィックフラン(CFP、XFP)。
貨幣は紙幣が500、1000、5000、10000、コインが1、2、5、10、20、50、100。
■電圧・プラグ
電圧:110V/220V。プラグ:AタイプもしくはCタイプ
■日本からのフライト情報
エアタヒチヌイの直行便で約11時間半
タヒチ子連れ旅行計画のハイライト
当初の計画通り、ボラボラ島、ランギロア島に滞在し、しかも効率よく2島を移動できる日程を組む事が出来ました。
ポイントは日本からタヒチ到着後、午前中にボラボラ島へ行きチェックインできたこと、ランギロアへ移動する日は午前中はボラボラ島で遊べて、午後からはランギロアで遊べるような時間帯のフライトが手配できたこと、さらにイースター島旅行を予約し旅の後半に組み込む事ができたこと、です。
下記のスケジュールには載せていませんが10日目に深夜からイースター島へ行っています。そしてイースター島から帰ってきて最後のタヒチ島部分の旅行が続きます。
難点としては、タヒチ島からイースター島へ向かうフライトと、日本へ帰るフライトが深夜発ということ。午前1時台に空港で搭乗手続きに並ぶことは、小さな子供にとってかなり厳しい旅程となります。その対策として、我が家では深夜発のフライトに搭乗する日は、午後から夜までホテルの部屋で仮眠をとるようにしました。
私が考えた旅行プランがこれからタヒチやイースター島方面へ旅行を計画されている方の参考になればとっても嬉しいです。
旅行期間・2006年3月18日〜4月1日
*この旅行記は2006年3月にタヒチ、イースター島を子連れで旅行した時の記録を、2020年6月に再編集したものです。料金や施設の名称などについてできる限り2020年6月現在の最新情報に修正してあります。
パスポートの証明写真
パスポートの更新に行ってたママがすごく怒ってかえってきた。
「も~お役所っていうのはホントに信じられない!」
「どうしたの?」
「少しまえの写真を使おうとしたらだめだって言うの」
「そりゃひどい、お役所というのは頭が堅くていけないね、少しくらい昔の写真だっていいじゃなか」
「そうでしょう、証明写真って高いんだよ」
「2、3枚撮ってもけっこうするね」
「でしょう、この少しまえの写真を使わせてくれたら無駄な出費せずにすんだのに」
そう言いながらママが差し出した写真をみて驚いた。
「えっ?これ誰??」
「だからあたしだよ」
「えっ??いつの写真?これ」
「う~ん、20年くらいまえかなー」
「かなーっておい、これはだめでしょう。だんなのおれでも誰だかわかんないよ」
「え、そう?」
「え、そうじゃなくて、こんな写真まじめに持っていけるなんてべつの意味ですごいよ」
ママのはなしによると、パスポートセンターの部屋の奥から役所のひとが5、6人出てきて、写真とママを見比べながら困った表情で「う~ん、これはどうかな~、う~ん」と唸ってるんだって。まじめに職務を遂行しようと努力してくれたお役所の皆様に対して、ママのピントずれ方がとてつもなく恥ずかしい。いや、そりゃかえってお気の毒なことをしました。
でもママはママでちっとも自分のピントがずれてるとは思っていない。だからお役所が頭が堅いと怒っているし、新しい証明写真に高いお金を払うことにさらに怒っている。
実はタヒチはとても物価が高いところらしい。わがやにとって子連れ旅行でコンドミニアムじゃないところにこんなに長く泊まるのははじめて。写真くらいでこの怒りようのママが「物価が高いうえに毎回外食」なんて知ったら、
いったいどれくらいお怒りになるだろうか?
もしかしたら旅行中止、なんてことになりかねない。ああ、せめて出発まではそのことがばれませんように!
この記事があなたの子連れタヒチ旅行の参考になったならとても嬉しいです。
それではまたお会いしましょう、良いご旅行を!
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