【タヒチ子連れ旅行記(8歳・5歳)ランギロア・ティプタパス編】マリンスポーツ体験
🤗イアオラナ、マーウルウル、マリンスポーツ歴40年、子連れ海外旅行をこよなく愛するイルカパパです。
5才と8才の子供2人を連れてあこがれのタヒチ家族旅行に行ってきました。この世の楽園と言われるボラボラ島の水上コテージに泊まり、世界中のダイバーのあこがれランギロア島で子連れシュノーケリングを楽しみました。
今日はランギロア島の村の散策やドリフトシュノーケリング、ダイビング、アウトリガーカヌーなどマリンスポーツを体験した様子を紹介します、マーウルウル。
ランギロア・ティプタパス〜子連れドリフトシュノーケリングでマンタを見た!
ドリフトスノーケリングはスゴイ!!
何がスゴイって、8才のカイや5才のリュウでも、いとも簡単にマンタが見れたこと。マンタだけではない。マダラトビエイの大群や、壁状態のバラクーダ、ナポレオンフィッシュ、ウミガメにレモンシャーク、そして数えきれない程のカラフルな熱帯魚たち。これがファンダイブではなく、スノーケリングで見えちゃったからスゴイ。重い機材しょって、高いお金を払ってダイビングするのがばからしく思えちゃいました。
世界屈指のダイビングスポット・ティプタパス
環礁の切れ目にあるティプタパスは、幅約400m、水深50m~80m。巨大な環礁の内側と外側の海をつなぐ細い水路、という独特の地形が、ティプタパスを世界でも類のないダイビング/スノーケリングスポットにしている。
環礁の内側のラグーンは、魚のエサとなるプランクトンが豊富なので、魚影が濃いが、透明度が落ちる。
逆に外洋は、プランクトンが少ないので、透明度が高いが、魚も少ない。
両方が交わるパスは、透明度が高くかつ魚影も濃い、という内外のいいとこ取りみたいな場所なのだ。
パスの外洋側には、ハシナガイルカの巣があり、通常はマンタよりイルカとの遭遇率のほうが高いらしい。
また季節によっては、ハンマーヘッドシャークやカジキマグロも見れるという。
マンタを見た!
ポエヴァイ号という9人乗りのボートで、ティプタパスへむかう。
パスまで星野リゾートキアオラの桟橋から5分足らずだ。
パスに着いたら、フローティングジャケットを着て、マスク、スノーケルをつけ、キャプテン・パスカルと一緒に海に飛び込む。
そして参加者全員横一列に手をつないで、潮に流されながらスノーケリングをするのだ。潮の流れはかなり早いので、ボディーボードをしているような感覚も味わえる。わたしたちのときはパスの透明度は約60m。ほぼ海底までクリアに見えて、空を飛んでいるような爽快感もあった。
ちょっと理屈っぽい話で恐縮だが、透明度が20mの海では水深30mのところを泳いでるマンタを、スノーケリングでみることは出来ない。しかしダイビングで30mの深さまで潜ればそのマンタを見れる確率は高くなる。これがスノーケリングに対するダイビングの優位性のひとつだが、今回のように透明度60mなら、マンタがどの深さを泳いでいても関係ない。その時パスの中にいればスノーケリングで見ることができるのだ。内海と外洋が交わるティプタパスには、
マンタ以外にも様々な大型回遊魚がやってくる。ダイビングしなくても、それに匹敵する感動の世界を体験できるのが、ティプタパスのドリフトスノーケリングなのだ。
ラグーンの中まで流されたら、ボートに乗ってパスの中央へ戻り、そこからまた海に飛び込んでスノーケルをする。1回が10分くらいで、わたしたちの時は3回やってくれた。マンタを見たのは2回目のときで、水深15mくらいを悠然と泳いでいた。大きなブラックマンタだった
余談になるが、わたしは海の中で野生のマンタと出会いたくて、1988年にスキューバダイビングのライセンスをとった。それ以来、モルジブやパラオ、石垣島など、マンタとの遭遇率が高い海に、時間を見つけては潜りに行ったのだが、結局一度も見れなかったのだ。今回、初めてマンタを見たのが、ダイビングではなくスノーケリングだった、というのがなんとも複雑な心境。
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えっ無料ですって?それならアウトリガーカヌーに挑戦!ってせこー
アウトリガーカヌーは、本体の片脇に浮子が張り出した形状の船。浮子のおかげで抜群の安定性を有する。そう、朝食を運んでもコーヒーがこぼれないほどの。ハワイやタヒチなど南太平洋の島々で、島と島の遠距離を結ぶ船として発達し、別名ポリネシアカヌー、あるいはアイランドカヌーと呼ばれている。
近年人気急上昇のマリンスポーツ・アウトリガーカヌー
ちなみに両側に浮子がついたものはダブルアウトリガーカヌーといい、東南アジアではこちらのほうが主流。
子供からお年寄りまで、気軽に楽しめる新しいスタイルのマリンスポーツして、日本国内でも愛好家によるクラブが設立されたり、様々なレベルの大会が行われている。
星野リゾートホテルキアオラには、ゲストが無料で使えるアウトリガーカヌーが数艘ある。プールサイドのカウンターでオールを貸してもらい、ちょっと海に漕ぎ出してみましょうか。
どれどれ、よっこらしょ、んー、けっこう重いなーこれ。
カヌーはビーチに陸揚げしてあって、かなり力を入れて押さないと、動きません。もう一度、よっこいしょ、とりゃー!、ふー、やっと水の上まで押し出せた。
では、さっそく乗ってみようか。
おお、浮子のおかげで、確かにこれは安定している。
少々のことではひっくり返りそうにないよ。オールで水を漕ぐと、思ったよりスピードも出る。うん、なかなかいいですねー。
ランギロアの海は、グラデーションの層がボラボラより多いと思う。ライムグリーンを溶かしたような海の色。船は水に浮いているというより、まるで宙に浮かんでいるようだ。時折、エイや小型のサメが、船の下をすーっと横切った。
注意点
この時期、ランギロアの日差しはやばいくらい強烈。帽子、サングラス、そして長袖シャツor長袖のラッシュガードがあったほうがいい。
この記事を参照してね🐬
細胞までランギロアブルーに染まる世界屈指のダイビングポイント・ティプタパスでのスキューバーダイビング
ランギロアのティプタパスは、パラオのブルーコーナーや、紅海のラスモハメッドと並び、世界屈指のダイビングポイントと称されている。環礁の切れ目にあり、内海から外洋に流れ出る豊富なプランクトンを目当てに、たくさんの魚が集まってくるため、
大物遭遇率と、抜群の透明度がこのポイントの魅力だ。
ティプタパスでのダイビングスタイル
ダイビングのスタイルはドリフト。外洋からラグーン内への流れ(イン)にのり、パスの中を移動する。イルカ、マンタ、各サメ、ウミガメとの遭遇率は非常に高い。一方、流れがラグーンから外洋(アウト)のときは、主に、パスの出口付近で環礁の外洋側にあるポイントで潜る。ドリフトの速さは大潮のとき20ノット前後といわれ(約時速37km)、こんなのに流されて外洋に出てしまたっら、簡単に行方不明者になってしまうだろう。
ランギロアのダイビングサービス/ブルードルフィンズ
わたしが利用したダイビングサービスは、星野リゾートホテルキアオラ内にある「ブルードルフィンズ」。共同経営者の1人が日本人女性で、日本人ガイドも常駐している。支払いがホテルの部屋付けにできるところも便利だ(カード払いもOK)。ダイビングは午前7時半、午前9時半、午後13時半 出発の1日3回。ただし9時半の回は、体験&チェックダイブ。
わたしは午前7時半出発のファンダイブを申し込んだ。集合時間は7時15分。桟橋の手間にあるショップに行くと、もうすでにスタッフやゲストが準備をしている。今日同じボートに乗る日本人Yさんは、さわやかでものごしがやわらかいダイビングのベテラン。ランギロア滞在中は毎日2本潜っているという。息子さんが高校生になるので、おそらく最後の子連れ旅行?ということで家族一緒にランギロアに来ているとのこと。
ガイドはやはり日本人のナカムラさん。こっちに来て半年、って言ってましたっけ?仕事とはいえ、世界のティプタパスに毎日潜れるなんてうらやましい。それから、イギリス・ポーツマスから来た老夫婦、南仏から来たわたしと同じ年くらいのおじさん、他数名。
いよいよ出発!
ウェットスーツや機材のレンタルはすべて料金に含まれている。自分に合ったウェットを着て、マスク、フィン、おもりを持って、桟橋の先に泊まってるゾディアックボートに乗り込む。機材やタンクはあらかじめスタッフが運んでくれているので楽チンだ。ゾディアックボートはモーター付きのゴムボートで各自、機材をひざではさんで、ボートのふちに座る。
全員がボートに乗り込み、桟橋をはなれて、ものの5分でティプタパスに到着した。これだけのポイントにたった5分で到着できる、とうのもティプタパスの隠れた魅力のひとつだろう。パスに入ると波が高くなり、ときおりパァーっと水しぶきが顔にかかる。この時間帯は流れがアウトなので、今日は環礁の外洋側にある「Eolienne」というポイント潜ることになった。
ティプタパスでのダイビングの内容
簡単なブリーフィングの後、いよいよダインビング開始!タンクをしょって、レギュレーターを口にくわえたら、バックエントリーで海に入り、水深5m地点でいったん集合、そこからガイドについてさらに深く潜っていく。エントリーした瞬間まず驚くのは、神秘的な海の色。「ランギロアブルー」という言葉を聞いたことがあるが、まさに神々しいまでの青さだ。まるで体中の細胞まで青く透き通っていくよう。そして透明度の高さもすごい。この日は60m前後、抜ける日には100m以上のこともざらにあるらしい。
水深15m~25mに珊瑚の棚が続いていて、その外側はドロップオフになっている。今日は水深20m前後を、棚にそって進んで行き、パスの入り口まで来たらエキジットするというプラン。珊瑚礁は「びきびき」という表現がぴったりなくらい素晴らしい状態で、しかも行っても行っても終らない。ドロップオフの部分の神秘的な青さとのコントラストが何とも言えない美しさだ。
ガイドのナカムラさんは、珊瑚礁の端のドロップオフとの境目をゆらゆらと漂っているのだが、時々大物の気配を感じると、その方向へ猛ダッシュ!!で泳いでゆく。それについて行くのがこりゃまたけっこうハードですが、おかげでマンタ2枚と、グレーリーフシャークやレモンシャークなどたくさんのサメたち、ウミガメ、バラクーダやギンガメアジ、アカマツカサ、ヒメフエダイの大群などを見ることができた。
イルカは、海中でソーナー音のような鳴き声がよく聞こえたのだが、ついに姿を見せることはなかった。ナカムラさんによると、マンタよりイルカのほうが簡単に見れるという。う~ん、つくづくわたしはイルカと縁がないのかー。ブリグのニックネームまでイルカにしてるというのに!
やがてタンクの残圧が少なくなり、ティプタパスでのダイビングの夢のような48分間が終った。
ダイビングログ
エントリータイム午前8時、エキジットタイム午前8時48分。透明度60m。最大水深25m。浮上したら、ジャケットとタンクを脱着、スタッフがボートに引き上げてくれる。料金7700CFP。
ブルードリフィンズダイビングセンター公式サイト : http://www.bluedolphins.jp/ Email : bluedolphins@mail.pf(日本語可)
レストラン・ル・リレイ・オホツのおすすめ肉汁たっぷりチーズバーガーをお持ち帰りした
ル・リレイ・オホツは、ランギロア島ティプタパスの目の前にある軽食レストラン。子連れタヒチのリピーター、はなさんから教えていただいた。営業時間はだいたい朝の10時半くらいから午後2時くらいまで。実は、それとは知らずにランギロア到着2日目の朝の散歩でやってきたのだが、まだ開店していなかったので気づかずに帰ってしまった。
今日はお昼の時間なので開いている。オーダーしたのは、チーズバーガー(400CFP)、チキンサンド(400CFP)、ビーフサンド(400CFP)、それから焼そば(1000CFP)。
チーズバーガーははなさんのおすすめどおり、肉汁たっぷりのハンバーグが美味しい!チキンサンドはチキンの皮が香ばしくてジューシー、ビーフサンドは、悲観的な人が見たら、これはいやがらせですか?っちゅーくらいビーフが山盛りはさんである。そして焼そばは、さっぱりした塩味で日本人好み。ボリュームもすごい。
海を見ながら食事ができるテラス席もあるのだが、今日はテイクアウトして部屋でいだくことに。ホテルの部屋からビーチ沿いに歩いて12~3分くらいの距離です。
キラリ水しぶきティプタ村への意外な行き方
「パスの向こう側に村があるわよ。」
ル・リレイ・オホツでテイクアウトの食事が出来るのを待っていたら、同じホテルに滞在しているスペイン人、トムソン夫婦が話しかけてきた。
「えっ、向こう側へ行けるんですか?」
「ええ、そこの桟橋から渡し船が出てるわ。」
パスの向こう岸にあるのはティプタ村。
ガイドブックには、ホテルキアオラや空港があるのと同じモツゥにあるアバトル村は載っているが、ティプタ村の情報はほとんどない。いったいどんなところなんだろう?
トムソンさんの話によると、ティプタ村は小さいけど素朴でいい雰囲気のところらしい。一応カフェやスーパーもあるとのこと。よ~し、それなら、今日の夕方、食料の買い出しと見物をかねてちょこっと行ってみますかぁー!ちなみにトムソンさんたちは、ホテルで自転車をレンタルして、渡し船に積んで行ってました。渡し船の料金は、往復大人300CFP、子供100CFP。
パスの渡し船
夕方、桟橋に行ってみるととそれらしい船が泊まっている。横に立っているおじさんは、真っ黒に日焼けした体、ランニングシャツに短パン、帽子にサングラス、腕にはなぜかシャネルの時計。ハリウッド映画でワキ役によくいるタイプだ。秘密の小島に目立たないように武器とか運んでるような。う~ん、ちょっとあやしそうだけど、大丈夫なんでしょうか?心配。
さらに困ったことに、言葉が全然通じない。
帰りの船の時間は、そのシャネルの時計の針で説明される。5時だというのだが、ホントか?ますます不安。その時間におじさんがいなかったら、わたしたちどうなるの?パスを泳いで帰る、それともあちら側で野宿?まあ考えててもしょがない、ここまで来たんだから行っちゃいますかー。「乗りかかった船」とはまさにこのことですね。
ル・リレイ・オホツ前の桟橋を離れるとボートはすぐティプタパスを横断し始める。海の色がそれまでのライムグリーンから濃いブルーに。しかしすぐ向こう岸が近づいてきて、船旅はあっと言う間に終った。ティプタ村の船着き場には、大勢のこどもたちが泳いでいるけど、ボートが近づいてもよける気配がない。
おいおい、ひかれちゃうぞー船に!
ティプタ村のマガサンで売られているもの
船着き場のたもとには広場があり、大きな樹のかげでのんびりたむろしている人たちの姿が見える。振り返ると桟橋から海に飛び込む子供たち。のどかだ。そして素朴だ。まるで昭和30年代の日本にタイムスリップしたような不思議な風景。ボートに乗ってわずか5分足らずなのに、この別世界は何?
あんまり立ち止まってても、帰りの船の時間があるし、村の中へ入ってみようか。広場を背にしてまっすぐ歩くと、右手に役場のような建物がある。その先の十字路にマガサン発見。ちょっとのぞいてみると、おお、外見は小さいのに、いろんな商品が置いてあるぞー。食料品やワインはもちろん、衣料やおもちゃ、文房具まで。値段は、テイクアウトのパニーニやバゲットサンドがなんと150CFP!!ビールは缶が250CFP。カップめんやスパゲティも売っている。じゃあ、今夜の夕食と明日の朝食用に、パニーニにバゲットサンド、ビール、ワイン、オイルサーディン缶、水などを買って帰ろうか。
お店を出て、今度は十字路を桟橋の広場を背にして右手のほうへ行ってみる。おやー、なんか感じのいい教会が見えてきたぞ。白い壁に赤い屋根のその教会は、ノートルダム・ドゥペ教会。ホームページによるとここで結婚式をあげることができるらしい。
教会の先の十字路にはまた別のマガサンやブティックみたいなお店が。その十字路を右に曲がって海岸沿いに歩くと、そこでも大勢のこどもたちが海で遊んでいる。服のまま水に入っている子や、裸の子も。いろんな年の子がいっしょに遊んでいる姿が微笑えましい。日本では、いつの頃からか消え去った貴重な光景だ。こどもを狙う凶悪な犯罪が多発するわたしたちの国では、もうこどもだけで外で遊ばせることは出来ないのだろうか?
キラリ眩い水しぶきの向こうで、真っ黒な顔からのぞく白い歯の笑顔。天使たちの笑い声が響きわたるランギロア島の小さな村に、今日もやすらぎ満ちた夕映えの空が広がっていた。
タヒチの水上タクシーを子ども達が運転した件
ティプタパスにはイルカが住んでいて、いつも夕方には海でジャンプする姿が見えるらしい。ティプタ村に夕方行ったのも、パスを渡るとき船の上からイルカが見えるかも、と期待していたから。
でも残念、見えませんでした。あきらめきれず、船を降りたあと、パスに面したペンション、レ・ルレ・ドゥ・ジョセフィーヌのほうへ行ってみる。ここからパスはすぐ目の前。いまにもイルカがジャンプしそうな雰囲気なのだが、う~ん、現れない。お腹もすいたし、今日のところはあきらめて帰ろうか。
船着き場まで戻って、ビーチ沿いの小道をホテルの方へむかって歩き始めたとき、うしろでわたしたちを呼び止める声が。振り返ってみると、さっきの渡し船のキャプテンだ。言葉はわからないが、キアオラに帰るならボートで送っていってあげる、みたいなことを言ってるぞー。ええぇー、それってめちゃくちゃラッキーじゃないですかー☆
船着き場へもどって船に乗りなおす。船はゆっくり桟橋を離れ、キアオラのほうへ向って進みはじめた。しばらく行くとキャプテンがこどもたちに何やら話しかけてる。船を運転してみろ、と言ってるようだ。
どひゃぁ~~、ええんですか?そんな大サービス。こどもたちは奇跡がおきたかのような表情を一瞬したあと、も~大喜び。ハンドル操作を教わって、あらら本当に運転しはじめちゃったよ、このこたち。キャプテンはよこで見てるだけで完全にまかせっきりだ。いや、ちょっとくらい手を出そーよプリーズ、乗ってるわたしたちのほうが緊張しますから。
夕暮れせまる穏やかなラグーン、鏡のように澄んだ水面に南の島の茜雲が映ってる。ああ、なんという贅沢な時間なのだろう。やがて船はすべるようにホテル・キアオラに近づいて行った。
ホテルキアオラで家族テニス三昧
いつも利用する人がいなくて、ひっそりたたずんでいるホテルキアオラのテニスコート。
レセプションの外側にあるが、アクティビティデスクでコートの鍵を借りなければならないので(ラケットとボールも貸してくれる)ちょうどいい場所にあるともいえる。
コートは人口芝で1面のみ。あまり手入れされてないみたいで状態はよくない。ベンチもイスもない。コートは東西方向に配置されており、夕方は曇ってなければ夕日がまぶしくなる。でも毎日専用コートみたいに使い放題なのは、なんてったってうれしいじゃありませんかー。
使用料は無料。 壁打ち用のコートが別にあるのも高ポイント。
今回、同じ時期にソシエテ諸島のボラボラ島と、ツアモツ諸島のランギロア島を訪れたのだが、日差しはどとらの島も同じくらい強烈で、もー髪の毛燃えちゃうよー!状態だった。
ただ湿度はランギの方がカラッとしてる感じだ。ランギロアでは、午前中はよく晴れて、午後から曇り出すことが多かったので、午前中の天気のいい時間帯にアクティビティに参加したり、ビーチで泳いだりして、午後曇ってきたらテニスをる、という行動パターンが日課になっていた。
曇っているといっても暑いので、ミネラルウォーターは忘れないように。そしてテニスが終ったら、プールでひと泳ぎ。
参考記事🐬
さよならランギロア
ああ~、ついに恐れていた日が来てしまったぁー。ランギロアにさよならをする日。ビーチでこどもたちと遊び、ハンモックで夕凪にまどろみ、満天の夜空から星の光を浴びる、そんな楽園の日々にお別れだ。
フライトはお昼12時すぎなので、午前中ゆっくりできるのがせめてもの救い。朝食ビュッフェをお腹がはち切れるほど食べたあと、ママは部屋で休みながら荷造りをするという。こどもがいたら落ち着いて荷造りできないので、わたしはこどもたちとプールで遊ぶことに。プールには今日も誰もいない。いつもわたしたちの専用みたいだったね。
出発の時間になり、ママがプールに向えにきた。毎日遊んだプールとビーチに、こどもたちがお別れを言う。
「バイバイ、またいつかね」
「楽しかったよ、ありがとう」
プールサイドで着替えてレセプションに向うと、トムソン夫婦がいた。トムソン夫婦も今日でランギロアが最後。ボラボラの空港でいっしょになってからずーっと同じ日程だったのだ。
「毎日あんまり楽しくて、ここと別れるのがつらいよ」
「わたしたちもです」
「本当に、海が綺麗で、おだやで、人がやさしくて、素晴らしい所だったわ」
スペインに来ることがあったら、ぜひバルセロナの自分たちの家によって欲しいと連絡先を渡される。
「ボクたち、また会おうね」
涙の約束
送迎バスが来て冷房のきいた車内に乗り込む。動き出したバスの窓から、あのテニスコートが見えた。わたしたちが毎日何時間もすごした思い出の場所だ。いつも利用する人がいなくて、1人ぼっちで寂しそうにしていたテニスコート。
「いっぱい遊んでくれてありがとう!」ってテニスコートも言ってるよ。わたしもこどもたちも半分涙しながら、小さくなるコートに手を振り続ける。
「バイバイ、きっとまた来るね、そのときはもっとテニス上手くなってるから!」
ホテルの敷地を出ると、目のさめるような外洋の青い海が広がっている。
振り返っても、もうホテルもテニスコートも見えなくなっていた。
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それではまたお会いしましょう、良いご旅行を!
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