マリエン広場でウィンナーシュニッツェルを食べる

2019年2月4日

マリエン広場のホフブロイハウスのビール

ミュンヘンを代表するビアホール「ホフブロイハウス」の自家製ビール

ノイハウザー通り

 

ミュンヘン中央駅に到着したわれわれは、Sバーンの地下駅からそのまま地下街を通ってカールス門に出た。

カールス門からマリエン広場までのノイハウザー通りは歩行者専用のショッピングプロムナードだ。

 

通りの両側にはお店やカフェ、レストランがずーっと続いていて、

フラウエン教会や聖ミヒャエル教会、からくり時計で有名な新市庁舎など観光の見どころも多い。

観光や買い物がてらぶらぶらしながら歩くにはもってこいの通りだ。

 

ミュンヘン中央駅からマリエン広場までの距離はおよそ800m。

全行程が地下街と歩行者専用プロムナードのため車の心配をしなくていいので、

子連れ旅行者にも大変ありがたい。

 

買い物と観光をかねて気軽に楽しく歩けるミュンヘンでもおすすめのエリアだ。

私にとってミュンヘンを訪れるのは24年ぶり。

 

もうかなり記憶が薄れているけど、

とにかく中央駅からマリエン広場まで歩いたのはなんとなく覚えている。

ノイハウザー通りにある街灯は当時のままだったような気がする。

 

これがビアホール?ホフブロイハウスの素敵な内装

                 これがビアホール?ホフブロイハウスの素敵な内装

 

ウィンナーシュニッツェルとの出会い

 

24年前、私はミュンヘンでレンタカーを借りアウトバーンをフュッセン目指して走っていた。

途中猛烈な空腹に襲われ、サービスエリアのレストランに駆け込む。

お店のおばちゃんが持ってきたメニューはドイツ語のみ、その彼女も英語は話せない。

 

当時は今のようにネットもSNSもなく「地球の歩き方」も「ドイツ」などの単国はまだ存在していなかった。

行きあたりばったりで旅をしていた私はドイツ料理についてまったく知識がなかった。

 

「とにかくお腹が減って死にそうなのでがっつり肉を食いたいんだ」とおばちゃんに伝える。

 

身振りをまじえて何度か説明すると、

おばちゃんは「わかった、まかせなさい」

というような表情で客席から姿を消した。

 

そしてしばらく待っていたら満面の笑みを浮かべて何やら大皿を運んできて私の目の前に置いた。

見ると白い大皿からみださんばかりの大ボリュームで何かの揚げ物がどかーんと乗っているではないか。

 

うははは、何だこれ?!

 

期待の目盛りが、ジャックと豆の木のようにぐんぐん上昇する。

わくわくしながら一口切って口に運んでまたびっくり。

 

「おおーーこれはすごい!あーー途方もなく美味しい!」

 

美味しさと嬉しさのあまり、

私はイスから飛び上がって喜びを表現した。

おばちゃんも私の喜び様を見て満足しようにうなずく。

 

それにしてもこんなトンカツみたいな料理がドイツにもあったのか、

そして今まさに私が食べたかったのはこんな料理だったのだ。

 

このように絶妙のタイミングで美味しいものと出会えたときの衝撃は想像を超越している。

事前にガイドブックで調べて「ウィーンカツレツ」についてある程度の知識を持って食べていたら、

ここまでのインパクトはなかっただろう。

 

これが私とウィンナーシュニッツェルとの出会いだった。

 

ウィンナーシュニッツェルとは「ウィーン風子牛のカツレツ」のこと。

ミュンヘンを中心とした南ドイツ地方やオーストリアで、

大変人気のある料理だ。

 

レモンベースのソースやタルタルソースのようなものをかけて食べお店もあるが、

基本はさっとレモンを絞ってかけるだけ。

 

これがじゅーじゅー熱く鳴ってるカツの衣と絶妙のコンビネーションを形成する。

 

一方、「コットレッタアッラミッラネーゼ/ミラノ風カツレツ」は、

チーズやハムを子牛にのせたり挟んで揚げるケースが多く、トマトベースのソースがかかっている。

 

つまりソースの有る無しとトッピングの有る無しが

「ウィンナーシュニッツェル」と「コットレッタアッラミッラネーゼ」

の違いと思っていい。

 

                      いろいろなビールが楽しめる

 

ウィンナーシュニッツェルをいただこう

 

ノイハウザー通りをぶらぶら歩いて来たら、目的のマリエン広場に到着した。

ミュンヘンでの滞在時間は限られているので、あれもこれもは出来ない。

 

ノイハウザー通りをぶらぶらすること、

フラウエン教会の塔にのぼること、

どこかでウィンナーシュニッツェルンを頂くこと、

 

がその限られた時間内に我々がおこなうべきミッションだ。

 

今回の旅行はスイスがメインだったので、ミュンヘンの情報は皆無。

マリエン広場でメニュー看板が目についたレストランに入ったが、

安くて美味しくて、おまけに愛嬌あるおばちゃんのサービスが大当たりだった。

残念ながらお店の名前は忘れてしまった。

ごめんちゃちゃい。

 

ビールにハンバーグ、ソーセージ、

それにお目当てのウィンナーシュニッツェルを、

オーダーし美味しく楽しいひとときを満喫したのだった。

フライドポテトも中毒になりそうなくらい美味しかった。

料金はしめて37ユーロ。

 

マリエン広場のレストランでランチ

 

わたしたちがランチを食べたレストラン。マリエン広場に面した建物の地下1階。

 

 

ハンバーグステーキもソーセージもビールもとっても美味しい!

 

ウィンナーシュニッツェルン

 

そしてウィンナーシュニッツェルも期待通りの美味しさ!

うはははー幸せ!ごちそうさまでした。