カタ・ジュタ(マウントオルガス)風の谷子連れトレッキング体験記
ども、グダイ!オーストラリアでキャンピングカーに乗って3日目、ウルル登頂を達成した我々子連れ探検隊は汗が乾く間もなく次のターゲット「カタジュタ」に向かったぞ〜。
カタジュタには「風の谷のナウシカ」の原案となった場所がある。どんなところなのか楽しみだぜ、いぇ〜〜い。
カタ・ジュタ(マウントオルガス)
エアーズロックリゾートから53km離れた場所にあるカタ・ジュタは、36個の大岩が集まった奇岩群。アボリジニの言葉で「たくさんの頭」という意味で、岩山のうち何個かには名前が付けられている。
一番高い岩山はオルガ山。高さは546mとウルルよりも大きく、形の異なる岩群は生物の頭のようにも見えて面白い。朝焼け/夕焼け時には、重なり合う岩の明るい部分と影の部分のコントラストが美しく、一枚岩のウルルとはまた違ったドラマチックな景観が楽しめる。
このカタジュタもアボリジニの聖地だ。
風の谷のナウシカ
カタジュタには「オルガ・ゴージ」という、駐車場から往復4km程のトレイルと、「風の谷」という往復4.2km(第一展望台まで)のトレイルがある。
「風の谷」は宮崎駿監督の名作映画「風の谷のナウシカ」の舞台の原案となった場所。
入り組んだ岩と岩の間を吹き抜ける風の音は、はかなくも美しく響き渡る。
着替えてGO!
ウルルから降りて来たら、服が汗でびっしょり。Tシャツの着替えは持って来たけど、短パンや下着は忘れちゃったなー、と思ってたらああ、なんだ、キャンピングカーの中に全部あるじゃん、という事に気付いた。
今はこれがまさに私達の「家」なんだ。荷物ごと家ごと移動してるわけだから、出先で物に困らない。
「キャンピングカーでのお出かけに忘れ物なし」うーん、便利な格言、思いついちゃったよー。
カタジュタへの道
キャンピングカーの中でぜんぶ着替えてさっぱりしたら、カタジュタの風の谷目指し行ってみよーか。ウルルのサンセット展望台から5km程戻った所に分岐点があり、そこからエアーズロックリゾートとは半対方向へ向かう。ウルルから約30分のドライブだ。
後ろをちゃーんとアヒル家の車、ついて来てるかなーとルームミラーを見たら、おおこりゃー素晴らしい眺めだ。ミラー一杯に映ってるウルルをバックに、アヒル家のキャンピングカーが砂漠の道を快走。そして前方にはだんだん近づいてくるカタジュタの奇岩群。絵になるの~。
風の谷はハエの谷だった
カタジュタ近くの2ヶ所の展望台を過ぎ、さらに進むと風の谷トレイル出発点の駐車場だ。エンジンを切りトレイルへと向かう。石がごろごろしてるけど暑いのでサンダルでいいでしょう。そう、この時午前11時の10分くらい前だったけど、もう凄まじい暑さと強烈な日差し。ああ、家からふとん持って来て干してぇ~、って違うだろー。そびえ立つ岩肌を間近に見ながら、大岩の間を奥へとすすむトレイルはなかなかエキサイティングだ。でも思ったより遠いな。それにけっこう登ってるぞ。そしてすごい数のハエ!今までで一番激しい。払っても
払っても顔のまわりに集って来る。うまく払えないリュウには、顔が見えないくらいハエが集ってる。そしてついにギブアップ。ウルルでは泣き言ひとつ言わないで登ったのにこりゃー仕方ない。暑さに弱く、もう少しでミイラになりそうだったママが、リュウを連れてキャンピングカーの中で待ってるって。
時空を超えた調べ
結局、ハエと暑さと闘いながら、駐車場から40分のトレッキングで風の谷の第一展望台に到着した。駐車場はすぐだと思ってたのに、想定外のハードさだ。風の谷の景色は、地球上のものとは思えない不思議な光景。
時折風が吹くと、岩の壁に反響して増幅されるのか、低音から高音まで幾重にも重なった幻想的な響きが透明な青い空の下を通り抜けて行く。それはまるで得体の知れない大きな生き物が、そこを通過してるかのよう。私達はしばし、その岩と風が奏でる「時空のメロディー」に聞き入っていた。
カタジュタでランチ
キャンピングカーに戻りお昼にする。外は暑いし、ハエがいるので、中で食べようね。こんな時もキャンピングカーは便利。窓の外にカタジュタの不思議な奇岩を眺めながら、室内はクーラーばっちり効かしちゃって、冷蔵庫には冷えたドリンクがたっぷり。
うーん、快適!美味しい!絶景!そして、キャンプ場に戻ってゆっくりしたら、いよいよヘリコプターツアーだ。
参考記事:子連れ海外トレッキング