スイス子連れトレッキングのすすめ〜楽しみ方と注意点、服装、持ち物

2019年2月2日

花が咲き遠くに赤い登山電車とアイガーが見えるトレイル
アイガーグラッシャー駅を出発した登山電車とアイガー北壁

スイス子連れトレッキングのすすめ

 スイス子連れトレッキングの楽しみ方

うちのこどもたちは、近所のスーパーに買い物に行くだけで

「あーもう歩けない!」と言って床に座り込むダダこね坊主。

そんなやつらが

標高3000メートルを越す雪山をひょいひょい歩けるなんて

とても想像できなかった。

自然の中では、子どもは親が思っている以上に頑張れるということですね。

スイスには、そんな素晴らしい自然にふれながら、

親子で楽しく歩けるトレイルがたくさん整備されている

この項では、子連れトレッキングの魅力や、楽しみ方、注意点などをお話ししよう。

スイストレッキングの特徴

家族で大自然の中を歩くトレッキングは、

子どもの心身の成長を促し、

親子の絆を深める素晴らしいアクティビティだ。

我が家は今まで

ハワイやオーストラリア、フロリダで子連れトレッキングを体験してきたが、

スイスのトレッキングはとても快適に感じた

理由は簡単。

暑くないから

30度近いハワイや、夏のオーストラリアで山登りやトレッキングをすることは、

はっきり言って暑さとの闘い。

今回のスイス旅行では氷点下のこともあったが、

ギラギラ太陽が照りつける炎天下を歩くよりはるかに楽だと思った。

ハワイの気候は海やビーチで遊ぶのには適しているが、山登りをするには意地悪。

また涼しスイスでは、

蚊やハエがいないのもいい

ハワイでは暑さを避け日陰で休憩していると、

蚊の猛攻撃にあう。

オーストラリアではハエ地獄

そんなわずらしさがないのもスイストレッキングの魅了だろう。

コースはよく整備されており、

鉄道やロープウェイなどの公共交通機関も発達している。

スイスは初心者からベテランまで、

小さな子どもからお年寄りまで、

誰でも気軽にトレッキングを楽しめる

トレッカー天国

なのだ。

スイス子連れトレッキングの魅力 トレッキングの楽しみ方 

服装、持ち物と準備

「よ~し、いっぱい歩くぞ!」と気合いを入れても、

ジャケットから靴まで、

トレッキング専用の装備を家族4人分揃えるのはかなりの出費になる。

我が家では、スイスに次はいつ来れるかわからないし、

子供はすぐサイズが小さくなるので

今回の旅行のために新しく買って用意することなく、

すでに持っている品物で代用した

上半身

夏山のハイキングではとにかく重ね着することがポイント。半そでのTシャツ→長そでのTシャツ→フリース→ジャケットと、気温に応じて重ね着する。わたしたちは、ほとんどの場面で、半そでTシャツ+長そでTシャツだった。ちょっと寒くなったり雪や雨が降ってきた場合は、その上からジャケットを羽織る。めちゃくちゃ寒かったり吹雪の時は、フリース+ジャケットのフル装備。ジャケットは、外側は防水で雨雪風をしのぎ、内側からの発汗などによる水分は蒸発させる便利な機能を持つ、ゴアテックス素材のものがおすすめ。しかしスイスでは、一般的に熱帯地方のスコールのような激しい雨は降らないので、安いナイロン素材のジャケットでも十分かもしれない。我が家はそうした。

ズボン

下は、ナイキのアウトレットで、ガーデニングなどの作業用に700円くらいで購入していたトレーニングウェアー。防水ではなく、外側がナイロン素材のもの。アウトドアー店では、ズボンもゴアテックスのものを売っているので、もし必要なら上下で揃えることができる。

トレッキングシューズは、足首全体を包み込むハイカット、くるぶしまでの高さのミドルカット、くるぶしの下までのローカットの3種類に分けられる。カットが高いほど足首への負担が少なく、ねんざや骨折等のリスクが減るが、荷物としてかさばって重くなるというデメリットがある。我が家では普段履き慣れているスニーカーで歩き通した。

それから山は紫外線が強いので、帽子やサングラスも必要だが、わたしたちの時は天気が悪かったので使う場面はなかった。

今回挑戦したトレッキングコース

スイストレッキングルートマップ

(1)フィルスト展望台~バッハアルプゼー湖

(2)バッハアルプゼー湖~レイティ山

(3)レイティ山~ブスアルプ

(4)花の谷ブルメンタールパノラマトレイル

(5)チルドレンズアドベンチャートレイル

(6)アイガーグレッチャー~クライネシャイデック

(7)クライネシャイデック~ウェンゲルンアルプ

(8)メンリッヒェン~クライネシャイデック

スイストレッキングを楽しむ子供達  

トレッキング中の留意点

アクシデントが起きやすいのは下り

特に急斜面の下りや、ガレ場では慎重に進もう。

草は濡れていると想像以上にすべる。

また一見きれいに見えるコースも、

牛ややぎの糞がそこらじゅうに落ちてたりするので、

うかつにすべって転ばないようにしよう

というかまず

踏まないように

参考記事(広告ではありません)

親子トレッキングの効能

わたしもママもこどもが生まれる前はスキーに熱中していたので、

「山をただ歩く」なんてことが

楽しいだなんて想像すらできなかった。

誰かにすすめられても「だまされないぞ」と身構えたりしちゃって。

それが、実際に自然の中を歩いてみると

身も心も開放されて本当に気持ちいい

空気も美味しいし健康にもいい。

だけど親子トレッキングの場合、

それ以外に、

子どもの成長にとっても大きな効果があることが

最近の研究でわかってきた。

スポーツでも勉強でも芸術分野でも、

一芸に秀でる人に共通する要素は何だろう?。

わたしの知り合いの妹さんは、

小学校時代、将来を有望される水泳の選手だった。

中学生になった時オリンピック選手の候補として強化チームに入るよう誘いがあり、

親やまわりの人たちはもーてんやわんやの大喜び。

ところが本人はその誘いを断っただけでなく、水泳そのものをあっさりやめてしまったのだ。

普通の女子中学生として、お友達とショッピングしたり遊んだりしたかったのだと言う。

親の期待があって続けていたのだが、

そもそもそれほど水泳が好きではなかったということだ。

才能を自由自在に発揮させ、

さらに伸ばす原動力は情熱だ。

そしてその情熱を燃やし続けるエネルギーこそ

「夢を見る力」

だと言われている。

夢を描くのは人間特有の力。

こども時代に大切なことは、

塾に通って小手先の知識や要領よくたちまわるコツを習得することではなく、

夢を見る力をはぐくむことなのだ

では夢を見る力をはぐくむには一体どうしたらいいのだろうか?

ノースカロライナ大学医学部精神科の佐々木正美教授によると、

こどものころに

親子でよろこびや感動を共有する体験が、

大脳の前頭前野を活性化し

「夢を見る力」をはぐくむのだという。

ともに汗を流し息をきらしながらゴールを目指す親子トレッキングは、

まさにこどもの「夢を見る力」を養う、

最良の方法ではないだろうか?

スイス子連れトレッキングのすすめ

トレッキングは健康にもいい

ふとももの前面にある大腿四頭筋は「第二の心臓」と呼ばれている。

人体でもっとも大きな筋肉のひとつである大腿四頭筋は、

筋肉の収縮時に

ポンプのように血液を下半身の毛細血管に送り出す役目

をしている。

この時収縮の力が弱ければ、

末端の血管まで十分に血液が行きわたらず、

指先の冷え性やさまざまな病気の遠因になったりする。

歩くことでこの筋肉は鍛えられ、

第二の心臓としてのポンプ機能が強化されるため、

歩くことが健康にもいいと言われているひとつの要因だ。

また歩く事で基礎代謝を上げ

生活習慣病の原因と言われる

体中の血糖値やコレステロール、中性脂肪の値を低くすることができる。

基礎代謝とは簡単に言うと、

寝ていても消費するエネルギーのこと。

若いうちは基礎代謝が高いので、

中性脂肪やコレステロールがたまりにくくなっている。

ところが年を取ると基礎代謝が落ちてきて

これらの値が高くなりがち。

筋肉は通常の細胞より多くのエネルギーを必要とするため、

歩くことで筋肉が増量すると基礎代謝も増え、

健康にもいいというわけだ。

そして筋肉を増やすには、

人間の筋肉の7割が集まっている下半身

を鍛えることが効果的な方法だ。

さらに歩くことは

老人ぼけ予防にも効果があるとされる

実は歩くという行為はとても複雑な計算のもとに成り立つ行為であり、

実際地球上の生物で、

日常的に2本足で歩いて生活しているのは人間だけ。

われわれは無意識のうちにそれをおこなっているが、

もし紙にその方法や計算を書くとしたら膨大な量になるだろう。

歩くという緻密で高度な作業

脳は知らず知らずのうちにこなしており、

それが日常的に繰り返されることで

脳の老化にとても効果

あるのだ。

  

このブログ記事があなたの子連れスイス旅行の参考になったらとっても嬉しです。

それではまたお会いしましょう、ヴォヤージュ!

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