世界遺産スイスの首都ベルンの見どころを子連れで観光しました

2019年2月4日

首都ベルンは世界遺

首都ベルンは世界遺産

中世の姿を今に伝えるベルンは、スイス連邦の首都にして、

町が丸ごと世界遺産に登録されている美しい都市だ。

三方を川に囲まれた高台にあり、

中央駅からまっすぐ西に伸びる通り沿いに

主な見どころが集中している。

わずかな時間でも効率よくまわれるので、

チューリッヒ空港へむかう途中、

ちょっと寄ってみることにした。

どうせ電車もベルンで乗り換えだし。

ベルン中央駅

ベルン中央駅は、

歴史的建造物が立ち並ぶ世界遺産の町とは思えないほど、

近代的なガラス張りの建物だ。

構内は設備が充実しており、

スーパーマーケット、ブティック、靴、時計、花、書籍、

パン&ケーキなどの専門店、観光案内所、銀行、外貨両替所、

そしてファーストフードからカフェ、中華、シーフードなどのレストラン街まで揃っている。

さらに駅からシュピタール通りへ伸びる地下道にも

両側にお店がずらりと並んでいて、

買い物や食事にとっても便利だ。

このショッピング三昧できそうな状況を見て、

ママとリュウは駅に残ることに。

わたしとカイが、

次の電車の出発時刻まで

行けるとこまで行ってくる

ということになった。

ベルン旧市街

ベルンの見どころは、

駅から西へまっすぐ伸びるメインストリート沿いに集中している。

ところでこのメインストリート、

西へ進むにつれて名前が変わるので注意しよう。

駅から西に向けてブロックごとに

「シュピタール通り」→「マルクト通り」→「クラム通り」→「ゲレヒティクカイト通り」

となる。

1本の通りがブロックごとにこのように呼び方が変わるのは、

ベルン旧市街の発展と深いかかわりがある。

ベルンの町は川に囲まれた半島の先っぽ、

高台の東端に生まれ、

町の規模が拡大するとともに、

西へ西へと発展してきた

市街地の拡大にともなって、

門(塔)を作ったので、

門ごとにブロックが分かれ

通りの名前も異なっているのだ。

世界遺産ベルン旧市街の写真

ラウベンとパイプ吹きの噴水

駅を出ていったん南に下り、

ローブという百貨店の前からメインストリートを東進する。

まず最初はシュピタール通り

ここは旧市街の中で一番新しいエリアだ。

通りの両側にはラウベンと呼ばれる

ヨーロッパ最長のアーケードが続き、

さまざまなお店がどこまでも軒を連ねている。

通りの中央に「パイプ吹きの噴水」が見えてきた。

製作は1546年

ベルンにはこうした噴水が100ヶ所あると言われているが、

特にメインストリートにある11ヶ所が有名。

凝った装飾をほどこした柱の上に、

伝説上の人物や英雄などの像が設えられている。

水道が整備されるまでは、

こうした噴水は住人や旅人の貴重な水分補給の場であった。

牢獄塔とベーレン広場

シュピタール通りを進んでいくと、

大きな広場と交差する。

ここはベーレン広場

ベルンの町のへそと言える場所だ。

広場には毎日いろいろな屋台が店を広げ、

大道芸人が腕前を披露し、

たくさんの買い物客で賑わっている。

広場に面して立っているのが牢獄塔

1256年に町が拡張された時から約1350年までの100年間、

この塔(門)が町の西端だった。

1641年~1897年まで実際牢獄として使用されてきたが、

現在はイベント会場になっており、

内部は自由に見学できる。

塔の下をくぐってさらに進むと、

シュピタール通りからマルクト通りに名前が変わる。

マルクト通りには、

アンナザイラーの噴水

射手座の噴水があり、

さらに進むと

いよいよ有名な時計塔が見えてきた。

時計塔

「ツィットグロック」の愛称でベルン市民に親しまれている時計塔は、

メインストリートのど真ん中で、

1218年から800年近く時を刻み続けてきた

1530年には仕掛け時計が設置され、

現在も毎分56分から動き始め、

大勢の観光客や市民を楽しませてくれる。

また有料で塔の内部を見学するツアーがあり(CHF9)

時計の仕掛けを内側から見ることができる(所要時間50分)。

時計塔をくぐって進むと今度は「クラム通り」。

ここから先が13世紀から栄えてきた

本当の旧市街だ。

しかし、残念、ここで時間切れになっちゃった。

もういいかげん引き返さないと電車に間に合わなくなってしまう

この先にある、「アインシュタインの家」や、

スイスで最も高い大聖堂、

市街を一望できるバラ公園などにも行きたかったのだが、

仕方ありません。

後ろ髪を引かれる思いで

わたしとカイは

世界遺産の首都ベルン旧市街をあとにした。

ベルン中央駅