スイス子連れトレッキング(9)世界屈指の人気トレイル・メンリッヒェン〜クライネシャイデック

2019年2月4日

メンリッヒェン〜クライネシャイデックトレイル

コース概要

メンリッヒェンからクライネシャイデックまで、

ユングフラウ3山を正面に見上げながら、

この世のものとは思えない雄大な景色の中を歩くコース。

 

ベルナーオーバーラントを代表する、

世界でも屈指の人気トレイルだ。

 

道もしっかり整備され、平坦で歩きやすく、

お年寄りから小さな子供まで誰でも楽しめる。

 

ベルナーオーバーラントを訪れたなら、

どんなに時間がない人でも是非このコースだけは歩いて欲しい。

 

まれに、ユングフラウヨッホへ行った帰りに、

クライネシャイデックで下車して逆向きにすすむ人がいるが、

これはダメです

 

工程中ずっと上りになるうえ、

ユングフラウ3山に背を向けて歩く事になるので魅力が半減する。

 

メンリッヒェンのゴンドラステーション

 

メンリッヒェンのゴンドラステーション

 

「わー寒い!」

やっぱり一気に1000メートルも登ると気温がだいぶ違う。

ウェンゲンから空を飛ぶようなゴンドラ

メンリッヒェンに到着したわたしたちは、

風が吹く山頂の道をさっそく歩きはじめた。

 

じっとしてると寒く感じるが、

歩くとちょうどいい。

 

ここから正面のチュッケンまで、

尾根の稜線上を歩く。

 

左の下のほうにはグリンデルワルド

右の下のほうにはウェンゲン、

そして振返るとトゥーン湖が見えてる。

まさに雲の上を歩いているような気分だ。

 

プレイグランドで遊ぶこどもたち

                      プレイグランドで遊ぶこどもたち

 

少し行ったところに別のゴンドラステーションがあった。

グルントからのロープウェイだ。

 

こちらは赤いゴンドラで6人乗り。

この世界最長のゴンドラは、冬には多くのスキー客を運ぶ。

 

ゴンドラステーションのまわりには

こども用のプレイグランドがあり、

大勢のこどもたちが遊んでいた。

 

               雄大なパノラマの中を歩く振り返るとレイティ山が見えてる

 

 

チュッケンに差し掛かる所で牛の群れが

行く手をさえぎっていた。

 

こどもたちはおそるおそる遠巻きに牛と対峙して、

ささっと通り過ぎる。

 

コースはここから、

チュッケンとそれに続くラウバーホルンの東側の斜面をぐるっと回り込む。

 

遥か谷の下にはグリンデルワルドの村。

ゲート通り抜けてさあ、ここからが本当のスタートだ。

 

最後のトレッキングを楽しむぞ~!

 

コース脇に咲いている花

 

 

このコースが世界屈指のトレイルと言われているのは、

単に景色がいいからだけではない

 

ベビーカーを押しながらでも歩けるような

「歩きやすさ」こそ

このコースの大きな魅力だ。

 

道幅は広く平坦で、下っていることもわかりにく。

へたをすると、

本格的なアルピニストしかお目にかかれなかったような

ダイナミックな景観を、

ここでは誰でも気軽に楽しむことができるのだ。

 

道端に色とりどりの花がゆれている。

道が大きく左に曲がり、

山の東側から南側に回り込むと、

いよいよユングフラウ3山の威容が、

天空をさえぎるようにそそり立っていた。

 

トレイルの途中でケーキを食べる

                美味し過ぎてほっぺたがまじで落ちちゃうぅ~

 

ケーキ

 

道が大きく曲がるところにベンチが置いてある。

丁寧に掘られた温もりのある木のベンチ。

 

腰かけると、

グリンデルワルドまでずっと続く

 

緑のじゅうたん

 

のっかってるようだ。

まさに特等席

 

「さあ、ここでおやつにしよう!」

 

「いぇ~い!」「やったー!」

 

スイス屈指の人気トレイルを子連れで歩く

 

ウェンゲンのケーキ屋さんで買ったスイーツを箱から出す。

4人で6個。

あれっ?多くない?

 

いえいえいいんです。

 

せっかくだから

あれもこれも試してみよう。

それにいっぱい歩いてお腹も減ってるしね。

 

極上の景色の中で

極上のスイーツをいただく

うははは、もう~こたえられない贅沢だね。

 

4人で6個のケーキをまわし食べしながら

やわらかな風に全身をまかせ

 

世界屈指のトレイルで、

世界屈指のスイスのミルクとチョコレート

ふんだんに使用したケーキを頂く、

 

至福の時間

 

ああ、時間よ、いかないで、

ケーキよ、なくならないで(そっちかい!)

 

美味しい物いただいて、

たっぷり休憩したら、

出発しようか。

ゴールまであと半分だ

 

メンリッヒェンからクライネシャイデックへ続くトレイル

 

休憩した所から先はいよいよクライマックス

コースは、チュッケン、ラウバーホルンと続く山塊の南側に回り込み、

アイガーの北壁が目のまえに迫ってくる。

 

グリンデルワルドから登って来る登山電車が、

まるでおもちゃのようだ

 

 

新婚旅行

 

わたしたち夫婦が新婚旅行で来たのもスイス。

ツェルマットで朝から晩までスキーばかりやっていた。

 

その頃は、わたしもママもスキーに狂っていたので

「山をただ歩く」だけのことが

こんなに面白いものだとは思わなかった。

 

トレッキングの楽しさを気づかせてくれた、

こどもたちに

心のそこから感謝!

 

 

ゴール

 

いくつかのカーブを曲がり、

いくつかの沢を飛び越えて、

ついにゴールのクライネシャイデックが見えてきた。

 

これで今回の旅行で計画していたトレッキングはすべて終了。

みんなケガもなくよく歩いたね。

まあちょっと

遭難しかけたけど

はっはは~。

 

親の想像以上に元気に歩いたこどもたち。

今回スイスに来て家族で歩いた総歩行距離は30km以上。

 

岩を越え、

湖を越え

緑の草原を越え、

吹雪に立ちむかい、

雨上がりの虹や、

風にゆれる花に心をなごませる。

 

忘れないで。

 

君たちがこの山で

見たもの、感じたもの

 

パパとママの助けを借りず、

自分たちの足だけで歩き通したね。

 

きっとこれからの人生で大切な宝物になるだろう。

 

最後に、

わたしたち家族に楽しい思い出をくれた

アルプスの山々に感謝!

 

トレイルのゴールのクライネシャイデック

 

コースデータ

 

出発地点メンリッヒェンの標高は2229m、

ゴールのクライネシャイデックの標高は2061m。

標高差168m。

歩行距離4.4km。

所要時間1時間半。

クライネシャイデックからグリデンルワルドへは登山電車で戻った。

 

 

                   そしてクライネシャイデックにゴールイン