ベルンで電車を乗り換えてインターラーケンへ

2019年2月2日

ベルンで電車を乗り換えてインターラーケンへ

スイスの車窓から

「わーすげえ、この電車!」

ベルンで乗換えた電車に乗って、子供たちが興奮して叫んでいる。

ここまで乗ってきた電車も快適だったが、

これはそれよりさらに豪華

シートはすべて皮張りでデザインもおしゃれ。

何といっても個室があるのには驚いた。

個室では大声で騒いでも外にはほとんど声がもれないので、

子連れにはありがたい。

電車の座席の様子

突然ママが携帯で電話をかけ始める。

そうそう、スイスに着いたらファブリーズに連絡する約束だったね。

ファブリーズは、我が家のお向かいさんの家に半年近くホームステイしていた、

スイス人の背の高いお兄さん。

我々の旅行のほんの3週間前にスイスに帰ったばかりだった。

このスイス旅行では、滞在が短いのでファブリーズとゆっくり会ってる時間がない。

彼にわざわざグリンデルワルドまで来てもらうのも申し訳ないし、

それにどうせ秋になったらまた日本に来る予定なので、

今回は電話でお話するだけにした。

ベルンからインターラーケンへ行く電車の個室の写真

こちらはコンパートメントの座席(個室)の様子。

車窓に見えるスイスの湖

日本での再会を約束して電話を切ると、

窓の外には美しい湖が広がっていた。

どうやらトゥーン湖だ。ここからインターラーケンまではずっとこんな素敵な景色が続く。

ルツェルンルートはあきらめたけど、なかなかこちらの眺めもいいじゃないか。

途中シュピーツでは、けっこう長く停車しているので、

湖畔に建つ古城を写真に撮ろうと、

かなりの人がホームに降りていた。

さあ、ここまで来たらインターラーケンはもうすぐだ。

美しい景色が続く

インターラーケン

インターラーケンは、

名峰ユングフラウを望む美しいトゥーン湖とブリエンツ湖に挟まれた、

華やかなアルペンリゾート。

山歩きやスキーより、ベルナーオーバーラントの観光が主目的の旅行なら、

山の上のグリンデルワルドに宿をとるより便利かもしれない。

昔の話だが、私は学生のときインターラーケンに来たことがある。

夜遅く駅に到着して、ホテルの予約がなかったので、

駅の公衆電話から部屋が開いてないか、

1軒1軒ホテルに尋ねまわった。

やっと見つけた空き部屋のある宿の主人が、

わざわざ雪がちらちく真っ暗な冬の夜道を、

駅まで迎えに来てくれたのを覚えている。

今となっては、さて、何と言う名前のホテルだったか、

どのあたりだったかでさえ、

思い出せない。

今回、実際駅を見れば何か思い出すかとちょっと期待していたのだが、

さっぱりだめだった

インターラーケンの駅のホーム

インターラーケン・オスト駅を出発して列車は、

途中のツヴァイリュチーネン駅で、

ラウターブルネン行きと、グリンデルワルド行きに別れる。

そこから先はさらに急な登りで、

いつ列車が力尽きて谷底に逆戻りしないかと、

ハラハラどきどきしっぱなし。

時折車窓から見える小川には、

そのまま飲めそうな透明な水が勢いよく流れている。

やがて長い車列が右に左に大きくカーブしたと思ったら、

いきなりアイガーの北壁が視界に飛び込んできた。

周囲の空気を切り裂くようにそびえる圧倒的な存在感に、

しばし呆然と立ちすくむ。

その間に列車は静かに停車した。

どうやらグリンデルワルドに到着したようだ。

インターラーケン・オスト駅 / インターラーケンから乗った電車の車内 / グリンデルワルドに到着。この時は晴れていたが、、、