ブナケン海洋国立公園とメナドについて

2019年2月9日

メナドの沖合いにある、ブナケン国立海洋公園は、

1991年にインドネシア初の国立海洋園に指定された。

ブナケン島、メナド・トゥア島、シラデン島、モンテハゲ島、ナイン島(大・小)の、

5つの島々を含む公園の総面積は89,065ヘクタール。

ブケナン国立海洋公園

ブケナン国立海洋公園について

海洋公園と言うだけあって、

そのうち陸地面積の比率はわずか3%しかない。

5つの島々にはおよそ21,600人が

昔ながらの伝統を守りながら暮らしている。

スラウェシ島側のメナドと、

ブナケン島はお互いすぐそこに見えるほどの距離だが、

その間に横たわる海の深さは、

なんと1800メートルもある。

世界最深のドロップオフだ。

そこに800種類以上の珊瑚礁、

3000種類以上のる海洋生物が生息し、

ダイナミックな地形、

生き生きした珊瑚礁、

魚影の濃さで世界中のダイバーを魅了している。

1998年には海洋公園内の海で、

古代魚シーラカンスが捕獲され、

マダガスカルやコモロなどアフリカ沖でそれまで発見された

シーラカンスとは別の新種「スラウェシ・シーラカンス」と認定された。

また、ボートでの移動中に

イルカの群れに遭遇することも、珍しいことではない。

メナド周辺海域の年間平均水温は28度。

一般的に10月~3月が雨期、

4月~9月が乾期とされる。

雨期でも3日以上雨が降り続くことは稀であり、

時には1週間以上晴天が続くこともある。

メナドについて

ブナケン国立海洋公園へのゲートシティとなるのがメナドだ。

マナドと呼ばれる事も多い。

メナドは、スラウェシ島の

長~い首のような半島の一番先っぽの部分にある、

人口50万人のけっこう大きな町。

メナドにはたくさんのリゾートホテルやダイビングロッジがあり、

世界中から大勢の観光客を受け入れている。

メナド側のホテルに宿泊すれば、

メナドタウンでの食事や買い物等も楽しめるので、

アフターダイブ/スノーケルもエンジョイした人には人気が高い。

ただし海洋公園内のポイントまで、

片道1時間程度の移動が必要となる。

一方、海洋公園内の島に滞在すれば、

静かで落ち着いたリゾートライフを堪能できる。

ポイントまでの移動時間も5~30分程。

ホテルの選択肢が少なく、

時期によっては早くから予約でいっぱいになるのがネック。

メナドは、イスラム教徒が多数派を占めるインドネシアおいて、

住民のおよそ90%がキリスト教徒という特異な町。

プランテーションや漁業、貿易が盛んで、

インドネシアの中でも最も所得が高く、

またインドネシアで最も治安がよく、

最も清潔な町と讃えられている。

町の東方に国際空港があり、

シンガポール、台北、ダバオ(フィリピン)から国際線が、

ジャカルタ、デンパサール(バリ島)から国内線(マカッサル経由)が

就航している。