【65歳からのエベレスト街道】第3回:ナムチェバザールで高度順応!エベレスト・ビュー・ホテルと天空のカフェ巡り

こんにちは!65歳の登山初心者から一念発起し、エベレストベースキャンプ(EBC)登頂の夢を叶えたイルカです。
前回の記事では、息を切らしながらなんとかナムチェの急登を乗り越えた様子をお届けしました。今回は、標高3,440mの天空の都・ナムチェバザールでの「高度順応日(リザーブデイ)」の過ごし方をご紹介します。
登山初心者である私が、この日をどう過ごし、どうやって体を高所に慣らしていったのか。これからエベレスト街道を歩く方の参考になれば嬉しいです!

なぜナムチェバザールで「高度順応」が必要なの?
「せっかく登ってきたのに、1日お休み?」と思うかもしれませんが、この1日がその後の明暗を分けると言っても過言ではありません。
標高3,440mのナムチェバザールは、すでに富士山の八合目ほどの高さ。この先、さらに標高4,000m、5,000mの世界へと進むために、ここで体を薄い空気に慣らす必要があります。

高度順応日と言っても1日中ベッドでゴロゴロするのではありません。
午前中、高度トレーニングで、私たちのホテルより200メートル高い場所にある「シャンボチェの丘」に登りました。そのあとさらに400メートルほど登ってホテルエベレストビューまで行きました。
午後は自由行動でナムチェバザールの街をぶらぶら散策しました。
⛰️今回のトレッキングでは、ナムチェバザールと標高4400メートルのデンボチェで、高度順応のためそれぞれ3連泊しました。
ナムチェの裏山を登り「シャンボチェの丘」へ

朝食後、ホテルの前の広場で準備体操をして、高度順応トレーニング第1弾「シャンボチェの丘」にのぼります。ナムチェバザールの街は階段だらけなのですが、2、3段登るだけでもう息が切れてきつかったです。
ナムチェの街並みを眼下に見下ろしながら、つづら折りの急坂を登っていきます。
朝の澄んだ空気の中、合言葉は「ビスターリ(ゆっくり)」。急がず、一歩一歩踏みしめるように登りました。

約1時間ほど登ると急坂が終わり、パッと視界が開けて「シャンボチェの丘」に到着します!
ここには世界で最も標高の高い場所にある飛行場の一つ「シャンボチェ飛行場(未舗装の滑走路)」があり、開放感抜群のロケーションです。
そしてエベレストを背にシェルパ族の英雄、テンジン・ノルゲイの像が立っています。
テンジン・ノルゲイは、ニュージーランドの冒険家、エドモンド・パーシヴァル・ヒラリー(Sir Edmund Percival Hillary)と共に, 1953年5月29日午前11時30分、人類初となるエベレスト山頂到達に成功した人です。

丘の上からは、エベレスト(8,848m)をはじめ、ローツェ、そして「母の首飾り」と呼ばれる美峰アマ・ダブラムなどのヒマラヤの名峰が一大パノラマで広がります。

風が心地よく、「ここまで歩いて登ってきたんだ」と感動がこみ上げてきました。
富士山頂超え!「ホテル・エベレスト・ビュー」で絶景ティータイム

シャンボチェの丘へ登ったあと、次の目的地「ホテルエベレストビュー」に向かいます。「ホテル・エベレスト・ビュー(Hotel Everest View)」は標高3,880mにある日本人オーナーの快適なホテルです。
日本の富士山頂(3,776m)を超える高さです!65歳の私が自力でこの高さまで歩いて来られたことは、大きな自信になりました。

ウクライナから来た女の子。彼女も母親と一緒にエベレストBCまで登るそうです。

下を覗くとナムチェバザールのまちが見えます。

エベレストビューポイント。あの先の角を曲がるとエベレストが見えます。

約2時間ほど歩き、ついに世界一高い場所にあるホテルと言われる「ホテル・エベレスト・ビュー」に到着!このホテルは日本人が建設に関わったことでも有名です。

日本の富士山頂(3,776m)を超える高さです!65歳の私が自力でこの高さまで歩いて来られたことは、大きな自信になりました。
空気が薄くて窒息しそうな感覚がきつかったけど、高度順応という意味では良いトレーニングになりました。
テラスで優雅なティータイム

ホテルのテラス席に座り、絶景をバックに温かいコーヒーを一杯。遠くに霞むエベレストを眺めながら過ごすティータイムは、一生の思い出になる贅沢なひとときでした。
テラスの先には、エベレスト(8,848m)、ローツェ(8,516m)、そして世界一美しい山とも称されるアマ・ダブラム(6,812m)の神々しい姿が広がっていました。

温かいお茶を飲みながらこの絶景を眺めた時間は、65年の人生でも忘れられない最高の贅沢です。

ホテルのロビー。

来る時は上りで、呼吸が苦しくて景色を見る余裕はありませんでしたが、帰りは下りなのでで楽ちん。こんな絶景の中をナムチェバザールに戻ります。

足元にナムチェバザールの街並みが見えてきました。ひえ〜〜こんなに登ったのか!
午後:天空の都・ナムチェバザールを満喫

ナムチェバザールのホテルまでゆっくり下山した後、午後は自由時間として、標高3,440mの山奥とは思えないほど栄えた街を散策しました。
① カフェ巡り

ナムチェには、美味しいエスプレッソマシンを置いたお洒落なカフェがいくつもあります。私のお気に入りは、焼きたてのパンやケーキが並ぶベーカリーカフェ。
標高3,000m超えの場所で、まさかこんなに美味しいアップルパイと本格的なカプチーノが味わえるとは思いませんでした!高所では食欲が落ちやすいですが、甘いものは不思議とペロリと食べられます。リラックスして過ごすことも、立派な高度順応です。
② 登山用品店で買い足し&お土産ショッピング

ナムチェバザールには、ノースフェイスなどの正規店や、お土産店や、アウトドア用品のレンタルショップがたくさん並んでいます。
もし日本から持ってくるのを忘れたり、「やっぱりもっと暖かいアウターが必要かも…」と思ったりしても、ここで何でも揃うので安心です。(※価格は少し高めですが、背に腹は代えられません!)
| ナムチェで買える/レンタルできる便利なもの |
|---|
| 寝袋(シュラフ)、ダウンジャケット、手袋、ニット帽、トレッキングポール、トイレットペーパー、スニッカーズなどの行動食 |
お土産はカトマンズや空港で買うより安いか高いかわかりません。でも「ナムチェバザールで買った」ということがポイント高いと思います。
ここで買ったお土産はホテルに預けて、下山時に受け取りました。
③青空マーケット

街外れの高台で青空マーケットが開かれていました。目的もなくただブラブラ見て歩くだけでとても楽しかったです。

4. 60代初心者が高度順応日に気をつけるべき3つのポイント

- シャワーを浴びる ナムチェバザールからさらに上にある山小屋では、シャワーがないかあっても料金がとても高いです。またシャワーを浴びることが体力的にもとてもキツくなります。できるだけナムチェバザールにいる間にシャワーを浴びておきましょう。
- 水分補給は普段以上に 高度順応日も、1日3〜4リットルの水分補給を意識しました。カフェでお茶を飲んだり、夕食に温かいガーリックスープ(高山病に効くと言われています)を飲んだりして、意識的に水分を摂りましょう。
- 体調のわずかな変化を見逃さない 頭痛、吐き気、食欲不振など、少しでも異変を感じたら無理は禁物です。私は幸い軽い頭痛程度で済みましたが、ガイドさんに正直に体調を伝えることが、安全なトレッキングの第一歩です。
まとめ:ナムチェでの1日が、登頂への大きな自信に

ナムチェバザールでの高度順応日は、ただ体を休めるだけでなく、圧倒的なヒマラヤの絶景に出会い、温かいカフェで心身をリフレッシュできる最高のご褒美のような1日でした。
「富士山より高い場所まで自分の足で登れた」という実績は、65歳の私に大きな達成感と自信を与えてくれました。

次回は、ナムチェバザールを出発し、チベット仏教の聖地・タンボチェ(標高3,860m)を目指す絶景トレッキングの模様をお届けします。どうぞお楽しみに!
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