イランジャロッジの朝食
素敵な朝食タイム
イランジャで2日目の朝。
ブラインドの隙間から差し込む朝の光が眩しくて、目をさます。
蚊帳の吊られたベッドから抜け出し、冷たい水で顔をばしゃばしゃ洗うと、こどもたちも眠そうな顔しながらベッドからはい出して来た。
よ~し、じゃあ、朝食を食べに行こうか!。
イランジャロッジでの朝食タイムは、特に素晴らしい。今朝はその様子を、ちょっとメルヘンチックに綴ってみよう。
潮騒がゆったりとしたリズムを刻む、朝食の特等席。裸足で歩くと、フローリングの床の木の感触が気持ちいい。
ヤシを葺いた屋根と、ぴかぴかに磨かれた床をつなぐのは数本の柱だけ。建物に壁はなく、さわやかな朝の海風は、波の音と戯れながらテーブルのわまりを漂う。その潮の香りに混ざって、眠気をさますモーニングコーヒーのアロマと、パンを焼く香ばしい匂いが鼻孔をすする。頭上からはミストのようにふりそそぐ小鳥のさえずり。
ここは日本から遥か遠く離れたアフリカ沖、モザンビーク海峡に浮かぶ、小さな島。世界のスーパーセレブを魅了する、天国に一番近い隠れ家の、光に満ちあふれた朝食のテラス。
こんな非日常の空間に身を置き、心からまどろみリラックスできるだけで、もうこの旅行は十分だと思う。
足もとの波が押し寄せる砂の上で、カニと小鳥がにらめっこ。そのわまりをやじうまのようにヤドカリが取り巻いている。
南の島のしあわせな1日は、こうしておだやかにゆっくりと始まるのだった。
リュウもだいぶ回復してきたし、さあ、今日は何をして遊ぼうか!