ル・ドーファンのクリスマスディナーで子ども達がかかえる別の心配事
ル・ドーファンのクリスマスディナー
とりあえず連絡がついたことで、ものすごく安心する。安心したらどっとこむ、じゃなくてどっとお腹がすいた。
ちょっと時間が早いけど食事にしようか。今夜はクリスマスだ!
レストランへ行くと客はまだいなかったが、もう食事ができるという。メニューを見せてもらい、フィッシュボールのパスタ、セブ牛のカレー、エビ&マッシュポテト、白身魚の焼き物、キッズハンバーグ、をオーダー。特別にクリスマスディナーというわけでもなさそうだが、どれもこれもとっても美味しいです。ビールのおかわりを頼もうとした時、うしろで日本人の声がした。
「どうも、本当にすみません!」
フォールドーファンで休暇中の松崎さんの登場だ。
おお~こちらこそ休暇中なのにすみません。
松崎さんに、これまでのいきさつを説明する。松崎さんも東京の森田さんから電話でおおよその内容は聞いていたので、いくつかの解決策を考えているという。なんて頼もしい!一番ベストな方法は、明日の朝のフライトでタナへ飛び、そのまま空港から車でペリネへ向かうというもの。それが実現すれば、今夜のホテルがここだったか、タナのカールトンだったか、という程度の違いですむ。そしてそれ以後のスケジュールは変更なしで当初の予定通りでオッケーなのだ。
ただ、それには問題がある。明日の朝タナへ飛ぶフライトがあるかどうか、そしてペリネでバコマロッジに空きがあるかどうか。わたしにそのプランでいいか確認したあと、松崎さんはマミーと相談しに席をたった。一方子供たちはデザートを食べ終えそろそろお眠むの時間。ママは先にこどもたちを連れて部屋に帰っているという。
クリスマスの不安な夜
1人テーブルで待っていると、マミーとの話し合から松崎さんが戻ってきた。ホテルについては現地マダガスカルサービスの浅川社長に手配するようお願いした、フライトについてはマダガスカル航空のオフィスが閉まっているので明日の朝一番でアクションをおこします、とのこと。
「明朝また来ます」
とりあえずやれることすべて段取りを付け松崎さんは帰っていった。本当にありがとうございました。
さて、勝負は明日だ。どんな予定になるかわからない明日にそなえて、わたしたちも今夜は早めに寝ることにした。いや、明日に備えなくてもいつも時差の影響で早く寝るんですが。
こうして見知らぬ国で過ごす不安なクリスマスの夜はふけていった。
こどもたちにとっては別の心配事がある。
こんなに予定がかわってしまって、サンタさん、ちゃんとおれたちの居場所を把握してプレゼント間違いなく届けてくれるかな~、ってこんな時いいかげんにせい!