クヒオビーチの桟橋ワイキキウォールから見るハワイで一番の人気の夕日
赤ちゃん連れに人気のクヒオビーチ
クヒオビーチはワイキキビーチとクィーンズビーチの間にあるビーチです。アストンワイキキサークルホテルやエッグッシングスワイキキ店の前から、カラカウア大通りとカパフルアベニューが交わるところ(パークショアワイキキホテル前)までのビーチです。
クヒオビーチ沖には防波堤が設置されているので波がありません。ビーチはプールのように穏やかなので、赤ちゃん連れや波を怖がる小さなお子さんがいる家族連れに人気です。
ワイキキビーチとの境には無料のフラショーがおこなわれる「クヒオビーチフラマウンド」があります。
クヒオビーチフラショーの開催日、開催時間
開催日:毎週火曜・木曜・土曜
開催時間:18:30~19:30(11~1月は18:00~19:00)
*クヒオビーチ名前の由来: カウアイ島カウムアリイ王を先祖に持ち、カラカウア王のいとこだったクヒオ王子の所有地であったことから、クヒオビーチと呼ばれています。プリンス・クヒオはハワイ王朝崩壊後、ハワイ出身者として初の連邦政府議員として活躍しました。彼の功績を称えクヒオビーチには「プリンスクヒオ像」が建てらています。
ワイキキウォール
一方、クィーンズビーチとの境には、オアフ島で一番美しい夕日鑑賞ポイント「ワイキキウォール」があります。ワイキキウォールは5mくらいの幅のコンクリート製の遊歩道・桟橋で、クヒオビーチ沖にある防波堤の先の海まで突き出ています。そして先端には東屋のような屋根のある建物があります。
ワイキキの海に突き出したワイキキウォールからぐるりと360度、ハワイの海の景色を眺めることができ、オアフ島で一番の夕日鑑賞スポットとして、隠れた人気を誇っています。
夕焼けのビーチを散歩
ハウスウィズアウトアキーで美味しい夕食をいただいたあとは、ワイキキビーチやカラカウア大通りを散歩しながらホテルへ戻ります。昨日より少し遅い時間ですが、西の空には残照が輝いてまだ暗くなっていません。日中と違って強い日差しもなく風が心地良いこの時間帯の散歩はとっても気持ちがいいです。
ハレクラニからワイキキビーチウォークを通ってカラカウア大通りに出ると、何やら楽しそうな音楽が流れて来ました。ロイヤルハワイアンセンターのステージでハワイアンミュージックのライブショーの演奏がおこなわれているようです。ステージはカラカウア大通りに面していて、通行人や信号待ちの車からでも気軽に音楽を聴くことができます。
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ステージ前の芝に腰をおろして演奏を楽しむ人、ショッピングの途中でしょうかアイスクリームをほおばりながら舗道で立ち止まる人、ステージをバックに笑顔いっぱいの写真を撮っている家族。
言葉にあらわせない満ちたりた時間がそこにあります。
わたしたちもしばらくステージから少し離れた場所で演奏を聴きました。
ギターの張りつめた透明感のある音色がワイキキの夕暮れの風の香りとともに耳というより胸に響いてきます。思いもかけずこんなステキな時間が街やビーチのあちらこちらに転がっているなんて本当にハワイは素晴らしいところだと思います。もうこれだけで今回の旅行は満足だと思いました。
カラカウア大通りに並ぶお店をちょこちょこ覗きながらホテルのほうへ進みます。窓も壁もオープンなトロリーバスがたくさんの笑顔を運んで行きます。見上げる空にはホイップクリームが飛び散ったようなかわいい雲が涼しげに浮んでいました。
「この先のクヒオビーチまで言ってみよう」
パシフィックビーチホテルの前まで戻って来たところでわたしが提案をしました。クヒオビーチパークには海にせり出した桟橋があり、そこから眺めるハワイの夕焼けはたくさんの人に賞賛されています。
「どれくらい遠いの?」
「ホノルル動物園の入り口のところだよ。パシフィックビーチホテルから200メートルもないと思う」
「それなら行ってみようか」
夕焼けとか絶景とかロマンチックな景色にまったく興味のないママが珍しく賛成しました。きっとデザートを食べ過ぎたのでカロリー消費のためにもう少し歩きたかったのでしょう。夕焼けなんて興味のないリュウは部屋に戻ってテレビが見たいとささやかな抵抗を示しましたが、そんな理由が通るとは思っていないので口に出したあとは黙って頷きました。
「じゃあ、帰りにそこのヨーグランドで何か買って食べよう!」
とママ。
その言葉に俄然リュウの顔が輝きます。えーあんなに食べたのにまだ食べるの。それにまた甘いものを食べるならカロリー消費の意味ないじゃん☆と思いましたが口に出したら夕日を見にくこともヨーグランドで食べることも両方ともなくなってしまいそうなので言いませんでした。
ホテル前からカラカウア大通りの海側の舗道を歩きます。今日ダイヤモンドヘッド1周ジョギングをしたスタート地点です。バニヤンの大木の下のステージではフラダンスのパフォーマンスが始まっています。デュークカハモナク像前のライブカメラに向かって大勢の観光客が手を降っています。
昼間とは違う顔のワイキキビーチ沿いの遊歩道を歩きながらクヒオビーチへ向かいました。
クヒオビーチに到着したときにはだいぶ暗くなっていましたが、西の空はまだ茜色に染まっています。クヒオビーチはワイキキからやや南向きに伸びるビーチです。
カピオラニ公園の入り口から海に向かって桟橋が伸びていてその桟橋から見る夕日はオアフ島で一番人気のある夕日シーンです。
わたたちが到着した時には大勢の人が桟橋に出て、西の空を眺めていました。泳ぎながら夕日を見ている人やまだサーフィンをしている人もいます。
ヤシの葉のシルエットと遠い街の灯りが宝石のようにきらきら輝いていかにも南の島の夕暮れを演出しています。
ときおり押し寄せる波のリズムに心を委ねながらしばらくその幸せなハワイのサンセットをただ眺めていました。
気が付くとダイヤモンドヘッドの上に一番星が輝いていました。