マリーバアリ塚公園とツーリストインフォメーションの陽気なおじいさん

2019年3月29日

マリーバのアリ塚公園

キュランダ~マリーバ間の道路沿いには無数のアリ塚が観られる/マリーバで出会った野生のカンガルー

マリーバ子連れ旅行記

マリーバは「1年のうち300日が晴天」と言われるくらい雨の少ない土地だ。熱帯雨林のキュランダから車で30分足らずの距離なのに、こんなに気象条件が違うのも面白い。マリーバにはまた、野生のロックワラビーに餌付けが出来る「グラナイトコージ」や野鳥や動植物が繁殖する湿原帯「マリーバトロピカルサバンナ&ウェットランド」などオーストラリアの自然に触れる事の出来るスポットが点在する。

さらに毎年5月に行なわれる手押し車のレースや、7月のロディオ大会、10月のカントリーミュージックフェスティバル等興味深いイベントも数多く催され、まだまだ日本人観光客の少ない「穴場」と言える魅力的な町だ。

 

巨大アリ塚

キュランダからマリーバへ向けて乾燥した高原地帯を南西へ走るケネディハイウェイは交通量が少なく快適なドライブを楽しむ事が出来る。

運転しながら、このへんにアリ塚があるはずなんだが、、、と目を凝らして探すまでもない、あるはあるは、大きいので2メートルは超そうかというデッカイアリ塚が、そこら辺にうじゃうじゃ立ってる。形も丸ぼったいのから細長いのまでさまざま。

ちょっと見には、草原の中に太った人や、やせた人がじっとつっ立てるようにも見える。どことなくユーモラスで不思議な光景だ。

そんなアリ塚の高原を、30分も走るとマリーバに到着する。

 

マリーバのツーリストインフォメーション。まわりは大きな公園だ/アリ塚公園。芝生の中に突然アリ塚がある

 

アリ塚公園

マリーバの町のほぼ中央にCentenary Parkという公園がある。

子供向けの遊具やスポーツグランドもあるとても大きな公園で、その一角、芝生の広場にはアリ塚がぼこぼこ立ってる「アリ塚公園」がある。そしてアリ塚の説明が記されている看板の隣には、白く塗られた古い列車

何だこれ?

と思って説明を読むと救急車の鉄道版、言わば救急列車と言う事らしい。

で、何でこんな珍しいものがポーンと置いてあるかと言うと、アリ塚公園の正面の建物は、マリーバの歴史を知ることが出来るマリーバ博物館だったのだ。

同じ建物内にツーリストインフォメーションセンターと売店が併設されている。我々は話を聞きにツーリストインフォメーションの中へ入って行った。

 

ツーリストインフォメーションセンターの陽気な老夫婦

このマリーバツーリストインフォメーションで旅人の相談に乗ってる老夫婦は、実に呼吸が合ってるカップルだ。

陽気でおしゃべり好きなおじいさんと、物静かで優しいおばあさん。

さっそくあれこれ尋ねてみる。

「この辺りで野生のカンガルーの群れが見れると聞いたんですけど」

「ああ、それならゴルフ場へ行くといい。フェアウェイをピョンピョン跳ね回ってるよ」

「えっゴルフ場ですか?」

あまりにも以外な答えにちょっと驚いたが続けて質問する。

「では、野生のロックワラビーに餌付けが出来る場所も、このあたりにあると思うんですが」

「うんうん、それはグラナイトコージだ。君たちレンタカーかい?それならここから15分もかからんよ。行ってみるかい?」

そう言っておじいさんは、丁寧に地図を書いて行き方を教えてくれた。

我々は陽気で親切な老夫婦に別れを告げ、もらった地図をたよりにグラナイトコージ目指して、マリーバのアリ塚公園を後にした。

 

アクセス

Mareeba Heritage Museum and Information Centre

345 Byrnes St

Centenary Park Mareeba QLD 4880 Australia

Ph/Fax (07) 4092 5674

International: +61 7 4092 5674

 

Open 7 days: 8.00am to 4.00 pm

博物館&インフォメーションセンターの公式サイトコチラ

 

*ショップではこのあたりの特産品である、フルーツワインやコーヒー、蜂蜜、アロマオイル等が売られており、お土産探しにも楽しい

*マリーバ博物館の入場料は大人4.4子供2.2

*ツーリストインフォメーションで質問するのはもちろんタダ。周辺の地図や観光スポット、ホテル、レストラン等のパンフレットももらえる