スイス子連れトレッキング（5）チルドレンズアドベンチャートレイルで大暴れしたあげく、、
コース概要
アルメントフーベルからゾネンベルグを経て、
ミューレンへ向う途中の森の中にある、子供むけトレイル。
森や川など自然の地形を上手く利用し
アスレチックが設置してある。
子連れファミリーにおすすめのトレイルだ。
ターザンロープ
「え、こんな森の中？」
コースを示す標識に従いすすんで行くと、
どんどん森の奥へ入っていく。
「これは違うんじゃないか」と思ったとき、
カイが「見て見て」とさらに森の深いほうを指差した。
「おお～ターザンロープだ！」
そこには山の傾斜を利用したターザンロープと発射台が。
傾斜の高い所から低い所へジャンプするので、かなり面白ろそう。
さっそくカイがロープを引っ張ってきてジャンプする。
うわぁー、すごい勢い！。
それに下のほうではかなりの高さになる。
カイが楽しそうにやるのを見てリュウが
「次はおれの番」と言う。
だが、ちょっと待て。
ロープがおり返す時相当な衝撃だぞ。
リュウだと手を離してすっ飛んでいっちゃうかも。
実は海外旅行中のこどもの病気より、
ケガの心配のほうが可能性の高い切実な問題だ。
まだ旅行がはじまったばかりで大ケガなんてしたら大変なので、
かわいそうだけどリュウはターザンロープ禁止じゃ。
チルドレンズアドベンチャートレイルにあるアスレチックは、
おおむね小学校低学年むき。
コース自体は長くないが、
森の中のあっちこっちにアスレチックが点在しているので、
探して歩き回るだけでもけっこう楽しめる。
またミューレンバッハの滝の源流の川も
コース内の森を流れていて森に響き渡る水の音が気持ちいい。
うんちがもれちゃう～！
アスレチックでさんざん楽しんだので先へ進もう。
コースを抜け森を出て、
いよいよミューレンの村が足元の下のほうに見え出した時、
突然リュウが
「うんち！」
と叫ぶ。
ええー、おしっこならともかく大きいほうですかー？
このタイミングで。
こんな所じゃ無理だよ。
「あとどれくらい我慢できる？」
と聞いたら
「もうできない！もれちゃう！」
だって。
いかーん、どーしよ～。
ママがとっさに道の脇にあった家に飛び込む。
「すいません、トイレ貸していただけないでしょうか？子供が限界なんです」
突然の来客に、
リビングで友達数人とお茶を楽しんでいた老婦人が何事かとびっくり。
ママが玄関からではなく
いきなりテラスから進入したので、
なおさら驚かせてしまったようだ。
でもすぐ事の緊急性を理解してくれて
「まぁ～たいへん！こっち、こっちよ」とトイレを案内。
なんとか間に合いました。
おばあさんの機転と、ママの大胆なアクションに感謝。
こうしてことなきを得たわたしたちは、
みなさんにお礼とお騒がせしたお詫びをよ～く言って、
ミューレンのゴンドラ乗場へ急ぐのだった。
あのゴンドラに乗ってふもとへ降りるよ～。
雲の川が近くに見える。
ミューレンの村が見えて来た。
ゴンドラ乗り場はもうすぐだ。