ラハダトゥエグゼクティブホテルでランチ
ラハダトゥとは
スカウを出発したわれわれは、まずラハダトゥへ向かった。スカウからラハダトゥまでおよそ2時間、さらにラハダトゥから最終目的地であるダナンバレーへはおよそ3時間半。合計5時間半におよぶロングドライブの1日だ。地図で見ると、スカウからラハダトゥへの行程は、ボルネオ島の東側に突き出た大きな半島の根元を縦断している。
スカウよりさらに奥地を走るルートなので、さぞ状態の悪い道路だろうと予想していたのだが、われわれの予想は良いほうへ裏切られた。スカウからラハダトゥまで、ずっと舗装された快適な道路が続いている。おそらくこんな奥地でもプランテーション栽培で潤っているのだろう。快適すぎてついうとうと一眠りした頃、車はラハダトゥに到着した。スカウから本当にちょうど2時間のドライブだった。
ラハダトゥは、ボルネオ島北東部、ダーベル湾に面した小さな港町。周辺のプランテーションで収穫されたココアやパーム油、材木などの積み出し港として機能している。また近年の国際的なエコーツアーブームで、ダンナンバレーやタビン野生動物保護区、クランバ野生動物保護区、マダイ洞窟などへ観光の中継点としても注目を集め始めている。
人口はおよそ16万人。小さいながらも空港があり、コタキナバルとの間に定期便がほぼ毎日就航している。
またボルネオこども保護協会(http://www.borneochildaid.org/)の本部があることでも知られている。
スープ / さくっと揚がったチキンカツ / マレーシア定食はマレーシアの味盛りだくさん
エグゼクティブホテルでランチ
わたしたちは町の中心にあるエグゼクティブホテルで降ろされ、ここで食事をするよう指示された。
そして食事が終わった頃、別のドライバーがここに迎えにくる、というようなことを言って、スカウから運転してきたドライバーは申し訳なさそうに立ち去って行った。
ホテル前の通り / エグゼクティブホテルの入り口 / レストランには私たち以外お客は誰もいない
いや、そこ、申し訳なさそうにしないでよ、不安になるから、こっちが、ちょっと、ああ~、行っちゃった。。。。。。。。。。。まあ行っちゃったものは仕方ない。言われたとおり、とりあえずレストランに入ってみようか。
すいません、ハロ~。店内には客は誰もいなくて、でも冷房だけはぎんぎんに効いている。よく見るとレストランに続く大広間で、数人の従業員がせっせと飾り付けをおこなているぞ。そうか、大晦日だもんなあ、今日。きっとこのホテルでも何かパーティーとか催しがあるんだろう。
で、食事は食べられるの、おれたち?あの~~すみません、何か食べたいんですけどーー。
返事がない、、、、
すみません、エクスキューズミー!
おお、やっと気付いてくれたよ。
スタッフの1人がやって来て、席に案内してくれた。渡されたメニューを見ると、中国語の他に英語でも表記されている。とりあえず、いけそーじゃん。ランチはセットメニューになっていて、それぞれ飲み物やデザートまで付いている。わたしたちがオーダーしたのは、マレー風チキンカレーにチキンカツ定食、マレーシア定食(ナシゴレンやサテーなどの盛り合わせ)、それにハンバーガーセット。
運ばれてきた料理はもうどれもこれも唸るほどの美味しさだった。いやーはっはっは、いいねー。
ヤメテください!と抗議したくなる極上のチキンカレー / カイがオーダーしたチーズバーガー / デザートもたまりません♪
不審な男
食事が終わった頃、レストランの入り口で不審な男が立っているのに気付いた。こっちをちらちら見ている。あやしいやつだなと思っていたら、その男はつかつかとテーブルに近づいてきて、わたしたちの名前を口にした。
ええ~あんた誰ですかー?なぜわたしたちの名前を知ってるの?
まさかいつの間にか我が家が国際指名手配されて、逮捕にきたのー?刑事さん?あんたインターポールの刑事なの?
「お迎えに来ました」
はっ?お迎え?
「これからダナンバレーへお連れする運転手です」
運転手?ダナンバレー?、、、
ああ、そうか、そう言えば確か新しいドライバーさんが迎えに来るようなこと言ってたっけ。やははは~食事がおいしいのですっかり忘れてたよ。って忘れちゃいかんでしょ、そんな大事なこと。
旅行会社のオフィス / ラダハダトゥ空港
男2人旅
ドライバーさんによると、これからいったん事務所へよって、準備やら何やらをして、それからダナンバレーへ向かうと言う。
このドライバーさん、カタコトの英語しかしゃべれないんだけど、準備って何?なぜ事務所による必要があるの?それに何か空港がどうのこうの言ってるぞ。言ってる意味がよくわかりませんけど、でもとにかく今はこの人に付いて行くしかない。ランチ代も全部払ってくれたし。(でもこれはもともと旅行代金に含まれていました)
いったいどうなるんだろう、と思って車に乗ると、食事をしたエグゼクティブホテルから5分くらいのところに旅行社のオフィスがあり、そこで野生保護区への入園手続きをしたり、バウチャーを渡したり、注意事項の簡単な説明があった。それからどうやら別のグループがもうすぐ空港に到着するので、それを待って一緒に空港まで迎えに行き、その後同じ車でダナンバレーへ向かうとのこと。同じ車、ということは、もうひとつのグループっていうのは、1人か2人?
そう、2人です。日本人です。それを聞いて、てっきり新婚さんか何かと思ったら、空港へ行ってびっくり。今どき珍しい男2人旅のお方たちでした。あ、どうもよろしく。
さあ、これで準備は整いました。では、いよいよ今回の旅行のメインイベント、ダナンバレーへ向かって出発だぁー☆