港町ヤッフォに陸揚げされた荷物を運び入れる門として賑わったヤッフォ門

2019年2月24日

ヤッフォ門

ヤッフォ門

聖墳墓教会を出て、商店が軒を連ねる細い路地を歩いていくと、広々とした大通りに出た。エルサレム旧市街のメインストリートのひとつ、ダビデ通りだ。

旧市街は数千年の時間の中で構築された迷路のような街。古い通りの上に新しい通りが作られ、細い路地が、ヒトの毛細血管のように、複雑に入り組んでいる。だから、ダビデ通りのような広く開放的な道は珍しい。そしてこの通りは旧市街の西端にあるヤッフォ門へ続いている。

 

エルサレムのダビデ通り

                 ダビデ通りは旧市街に珍しく広く開放的な通り

 

エルサレム旧市街には8つの門がある。

それぞれの門には古くからの言い伝えが残されていて、呼び名も行く通りもある。また門から城壁の上に登って、歩くコースがあり、複雑な旧市街を上から眺めることができる。

◆ヤッフォ門~聖ステパノ門 

 900~1600 1人16NIS  金曜は休み

◆ヤッフォ門~糞門

 900~1600 1人16NIS  金曜日は1400時まで

*土曜、祝日はチケットオフィスが開いてないので事前に購入しておくこと。

ヤッフォ門は旧市街の西側に面した門で、現在の形になったのは16世紀のこと。地中海に面した港町ヤッフォに陸揚げされた荷物を運び入れる門として賑わった。

またヤッフォ門のすぐ南側には、ダビデの塔がたっている。紀元前20年にヘロデ王がエルサレムを守るための要塞として建てた建物の一部だ。

ダビデの塔は、現在は歴史博物館として利用されていて、古代から20世紀に至までの、イスラエルの歴史を、資料や模型などで紹介している。展望台からの旧市街の眺めも素晴らしい。また夜は音と光のショーが開催される。

◆ダビデの塔 

 1000~1600(土曜 ~1400)

 入館料 30NIS 音と光のショー 50NIS

 

ヤッフォ門でピタパンを売るおじさん

                ヤッフォ門は港町ヤッフォから続く街道の入り口

 

ヤッフォ門の出口あたりでは、ピタやベーグルを売っている露店があった。門の外に出ると、城壁の眺めが素晴らしい。ダビデの塔が青空に映え、まるで古代にタイムスリップしたような感覚になる。

城壁に沿ってしばらく歩いたあと、バスに戻って、さあ、ランチをいただきにグランコートホテルへ向かおう!

 

ダビデの塔

エルサレムの空にダビデの塔が映える / 旧市街を取り囲む城壁そのものも世界遺産だ