カップルで見ると幸せになれるという愛し合うバオバブ
愛し合うバオバブ
キリンディー森林保護区の帰りに「愛し合うバオバブ」へ寄った。愛し合うバオバブは、2本のバオバブの木が絡み合うようによりそって立っている不思議な木だ。それぞれの木の幹はかなり太い。近づいてみてもどこから絡まっているのかよくわからないほど。
深い愛で結ばれた恋人同士が、木に姿をかえ永遠の愛を誓いあっている、的な伝説があるという。
ちなみにカップルでこの場所を訪れると、幸せになれるらしいですよ~~。
この赤いのはセミなんたって!
ツイストバオバブ
愛し合うバオバブは、英語では「ツイステッド バオバブ」と言うらしい。でも英語のツイスト=Twistには「愛し合う」なんて意味はありません。見た目そのまま「ねじる」「ひねる」とか「からまる」「巻き付く」「編む」「より合わせる」という意味。
じゃあ英語圏の旅行者には「ツイステッド バオバブ=からまってねじれたバオバブ」と説明し、日本人旅行者には「愛し合うバオバブ」と説明しているということ?それでは、木にまつわる伝説にも「からまる」バージョンがあるんでしょうか?
案外、世界中の人が訪れる観光地には、こんな話はざらにあるのかもしれない。
そうそう、「Twist」には「意味をこじつける」という訳もあります。2本の木が「からまる」姿は「愛し合っているように見える」とこじつけることも出来ますからね。
「そろそろ行くよ~」
「ええーーもう?」
幹のまわりでぐるぐる鬼ごっこをしていたこどもたちが、ちょっと不服そうに、口をとんがらせて出てきた。
「そんなふうに走ってたら、ちびくろサンボの虎みたいにバターになっちゃうぞーー、はっはっは」
記念写真を撮って車に乗り込む。走り出した車の窓から愛し合うバオバブを振り返り、わたしはなぜか「あんたのバラード」を口ずさんでいた。
データ
*愛し合うバオバブは「アダンスニア・フニー/Adansonia Fony」という種類のバオバブ
*フランス語では「Les Baobab Amoureux」。日本人向けと同じ愛し合うバオバブです
*愛し合うバオバブへの行き帰りにもたくさんバオバブの木を見ることができます
継ぎ目から登ってみよう