スノーケリングツアーでマダガスカルアネモネフィッシュを見る

2019年3月4日

スノーケリングツアー

スノーケリングツアー

午後3時から、ホテルのエクスカーションでスノーケリングツアーに出かける。あ、でもリュウがちょっと具合が悪いっぽい。

「少し熱があるみたい」

リュウのおでこに手をあててママが言う。お腹も下しているし大事をとってリュウはお留守番だな。ママも残念だけど付き添いでお留守番。でも本当はママはホテルの部屋が気に入っているので、泳ぎに行くより部屋でだらだらしていたかったのだ。

 

ボートに乗りこむ

今日のツアーはフランス人家族といっしょ。ヨロシクお願いします / ここが今日のポイントだよ。なんか曇ってきたね / この黄色い頭のおサカナがマダガスカルアネモネフィッじゃ

 

イランジャのスケーリングツアーは毎日2回催行される。午前1回、午後1回。で、今日の午前のツアーでは、百頭くらのイルカの群れに囲まれてものすごくエキサイトしたらしい。

「おれたちもイルカと泳げるかなー」とカイがつぶやく。

メインビーチにあるダイビングセンターへ行くと、トムが浜辺でボートの準備をしていた。

「ああ、あのボートで行くんだ」

トムはわたしとカイに気づき、愛嬌いっぱい親しみのある笑顔であいさつをする。マダガスカルの強い日差しを受けて真っ黒に日焼けした顔から、波頭のように白い歯がのぞく。小柄だけどがっしりした体つきのトムは、エクスカーションの責任者だ。今日の午後のスノーケリングツアーにも同行するらしい。

 

マダガスカルの海に潜る長男

 

ゲストはわたしとカイの他に、フランス/グルノーブルから来た4人家族。娘さんと息子さんは高校生くらいの年齢だ。グルノーブルと聞いてカイが興奮する。グルノーブルのサッカーチームにはカイの好きな選手がいるらしく、数名の選手の名前をぺらぺらしゃっべたら、フランス人家族は大喜び。いあ~日本でもグルノーブルはそんなに有名なのか!と感激しているので、ぜんぜんそんなことはありません、むしろ無名です。この子がサッカーが好きだから知ってるだけで、グルノーブルがどこにあるか、そもそもフランスなのかさえ知らない日本人がほとんどです、と解説したらがっくりしていた。

来年は家族で日本に旅行したいんだがいつの季節がいいか?と尋ねるので、桜が満開の春がいいですよ、とアドバイス。

 

マダガスカルの海中写真

 

さてそんなおしゃべりを楽しんでいる間にもボートはポイントに到着。今日のポイントは、ノシイランジャの北側の島の東側。岸から20mくらい沖にボートを止めて、みんなでいっせいに海に飛び込む。

水深は岸から離れるとじょじょに深くなってゆき、わたしたちが飛び込んだ先がドロップオフになっている。

ボートに乗り込んだあたりから急に曇ってきて、雨さえぱらつくあいにくの空模様。ま、雨が降ろうが槍が降ろうが、水に潜っちゃえばどうせ濡れるからいっしょなんですけど。いや槍はヤバいっしょ。

 

 

日差しがなくなったせいか、水中の透明度も悪い感じ、6m前後といったところでしょうか。サンゴの損傷も大規模に見られるが、元気に群生している場所もある。魚影もところどころ濃く、大変満足度の高い1本だった。ちなみにマダガスカルでは陸上に固有の生物が多く生息するように、海中にも固有種がたくさんいます。それもマダガスカルダイビング/スノーケリングの見所。

1時間くらいスノーケルを楽しんで、いったんボートで別のポイントへ移動。そこでまた水に潜って、さらに30分くらいスノーケリングを楽しんだ。

わたしたちは、つい今朝までペリネのあの熱帯雨林にいたことを忘れて、夢中になってマダガスカルの海中世界を楽しんでいた。