イランジャのハウスリーフで子連れシュノーケリング
イランジャのハウスリーフ
さて、最後にイランジャのハウスリーフの様子をちょっとだけ記述しておこう。
リュウとペダルボートでリーフエッジの先まで出て潜った場所は、ビーチからだいたい100mくらい沖のポイント。カメラの調子が悪くて、写りがイマイチだが、このあたりの珊瑚礁はなかなかのものだった。魚影の濃さも満足できる。ただ、大物が現れるような期待感はない。この時期はマンタやジンベエザメの季節ではあるが、島からもっと離れた沖に出なくては遭遇できない。
空が曇ってきて、海中には光が足りなかったけど、満足度の高いハウスリーフでのシュノーケリングだった。
ハウスリーフの様子
リュウが姿を消した!
「そろそろ部屋に帰ってシャワーを浴びようか」
今日の午後にはこの島を出発しなくてはならない。ところが海からあがって部屋に帰る途中、リュウの姿が見えなくなった。
あれ、どこへ消えたんだ?
先に部屋に帰ってるのかと思って、わたしも急いで戻る。
「リュウは帰ってきた?」息を切らしながらママに尋ねる。
「ええ~~まだだよ。いっしょじゃなかったの?」
まだ帰ってない!それじゃあどこかに隠れているのか。それともリュウは極端な方向オンチだから道に迷っているのか。こんな小さな島で!しょうがない、探しに戻ろうかと思ったその矢先、「ただいま!」とリュウが元気よく部屋に帰ってきた。
「どこに行ってたんだよ!」
「ええ、、、、ちょっと」
「ちょっとじゃわかんないだろう」
「ちょっとオレンジジュースを飲んでた」
「オレンジジュース?」
イランジャロッジでは、いつでも無料で絞りたてのオレンジジュースをもらえる。そのことに気づいたリュウは、1人でジュースをオーダーして飲んできたらしい。とても満足そうな表情をしている。
わたしたちは拍子抜けしてなんだか怒る気にもなれなかった。
チェックアウト
シャワーから出て、パッキングした荷物をフロントへ運んでもらう。それからわたしたちも、なごり惜しむように重い足取りで部屋をあとにする。カイの容態は少し熱が下がった小康状態が続いているが、今朝からちょっと強い解熱剤を飲んでいるので、それの効き目だろう。病気そのものが治ってきているわけじゃない。でもまあ、少しくらいなら歩けそうだし、今日とりあえずアンタナナリブまで移動するには問題なさそうだ。
これでいよいいよこの楽園ともお別れ。
カイが心配で、リゾートとのお別れにしみじみ浸っている余裕がないのは、かえっていいかもしれない。
とりあえずレストランの隣のバーまで歩き、そこで船の準備ができるのを待っていた。