バナナボートが激しく転覆した理由

2019年3月5日

バナナボートが転覆

計画的に行動しよう

「砂の道はどうだった?」

「うん、なんとか砂州を眺めれる場所を探せたけど、その場所はガイドブックにも出てないし、本当に大変だったよ」

わたしは北の島の山の中を、ビューポイントを探して彷徨い歩いたこと、子供たちは途中の天然のプールに残しておいたこと、水をこどもたちに渡していたので、1人山の中を歩き回って、も~~喉が乾いて大変だったことなどを話す。

「いつも無茶するんだから、熱中症で倒れたりしたら誰にも発見れずに大変だったよ。もっと計画的に行動してくれないと」

へいへ~い、では計画的に行動しましょう。今日は午後5時から南の浜でウミガメの孵化が始まる見込みという。それまで1時間半くらいあるから、みんなでバナナボートに乗ってみようか?バナナボートは、大きなバナナの形をしたゴムボートに乗って、それを猛スピードのモーターボートで引っ張りまわす、スリル満点のアクティビティ。しっかりつかまってないと海中へほうり出され、それがまたアハアハ楽しい。カイもリュも興奮してやりたい!やりたい!と連発する。それならママは引っ張るほうのモーターボートに乗って、みんなの写真を撮ると言う。

 

バナナボートに乗る私たち

 

どう見てもロケットなのに(色まで)これをなぜバナナと呼ぶのか?

さっそくダイビングンターに行って、トニーにバナナボートがやりたいと伝える。トニーもそれは楽しい!と大ノリ、しかも何故か、今日の5時からのウミガメの孵化を、わたしたちが見たがっていることも知ってて、今からバナナボートをすればちょうどいい、最後にウミガメが孵化する南の浜までボートで連れって、そこで降ろしてあげると言うのだ。おお~、それはナイスはからい!でもおれたちの趣味趣向まで個人情報丸ばれじゃん!ダイビングセンター前ではさっそくバナナボートの準備が始まった、といってもボートをクレーンで釣って、モーターボートと結合するだけですが。

「え、もう準備できたの?」

あまりに簡単に用意ができたので拍子抜け。というかまだ心の準備ができてませんがな。それにバナナボートと黒板に書いてあるわりには、このボートって、どこをどう見てもバナナには見えません。バナナと言うよりロケットと言ったほうがぴったりだと思う。色も青いし。「ロケットボート」に改名しようよ~~、そのほうが名が体を表してるって。そんな1人ツッコミしている間に、準備が完了。もう乗ってもいいと言う。それで、先頭にカイ、真ん中にリュウ、一番後ろにわたしの配置で、3人でまたがってボートに掴まる。

「では行きますよ、レディーゴ~~!」

 

勢いあまって転覆

     勢いあまって転覆

 

転覆は想像以上の激しさだったが

3人がしっかり乗ったことを確認してから、トニーはモーターボートを発進!。最初はゆっくり進んでいたが、急にすごいスピードに切り替える。

わぁ~~!あひゃぁ~~!すげぇ~~!

モーターボートで引っ張られているわたしたちのバナナ(ロケット)ボートは、波の上をパンパン、トビウオのように跳ねながら疾走する。風と波しぶきが顔に当たって、うひゃひゃひゃ~~、これは気持ちいい!ターンする時なんて、遠心力の法則でボートにものすごい力が加わるので、これまた楽しいったらありゃしない!うははははーだひゃひゃひゃひゃーーこれすげぇ~~!こどもたちも大喜びだ。何度目かの急旋回の時、体もボートもすごい斜めになって、もうスリル満点!と思った時、ずっど~~んと転覆。3人とも海に放り出されてしまった。

「あはははーー、みんな大丈夫かーー?」

「大丈夫だよ、パパ!」

「おれも大丈夫、っていうかこれサイコー!」

それからは、ボートが曲がるたびに「転覆しろー!」と大声で叫ぶこどもたちだった。

*料金 大人40500アリアリ 子供半額 (1万アリアリがおよそ600円くらい)