【ヨーロッパ旅行の達人】ヨーロッパ鉄道旅行わくわくガイド
ども、ボンジュール、ボンジョールノ!ヨーロッパ1人旅から帰国して2週間。白めし&ラーメン渇望発作がようやくおさまってきた、今日この頃です。
さて、今回はヨーロッパ鉄道の旅について解説しますよー。
鉄道はヨーロッパ旅行の魅力のひとつですねー、駅なんてめっちゃおしゃれだし、スーツケース引っ張ってホームを歩くだけで映画の主人公になったような気分になります。って私だけー??
でもただおしゃれなだけじゃありません。ヨーロッパ中に張り巡らされた鉄道網を上手に利用したら、安くて楽しくて快適な旅行を満喫することができちゃう。
というわけで、これを読んであなたもヨーロッパ鉄道マスターになろう!いぇ〜〜い!
ヨーロッパ鉄道の旅の魅力
鉄道旅行はヨーロッパに限らず日本国内でもできるし、何に魅力を感じるか?何が楽しみか?は人どれぞれだと思ういます。
だからここではヨーロッパならではの鉄道旅行の楽しみ、魅力を説明したいと思います。
それは「車窓の景色」と「おしゃれな駅」。車窓の景色は鉄道旅行の普遍的な魅力であってヨーロッパだからこそ、とは言えないかもしれない。でもそれを承知でやはりこれが最大の魅力だと思います。
ヨーロッパの景色はとにかく美しい!森や湖や田園地帯や小さな村でも大きな街でも、車窓に映る景色は当たり前だけど日本と全然違います。
車窓に流れる景色を眺めること自体がヨーロッパ旅行の目的にしてもいいくらい。
特にいくつもの国を走る国際列車では、じょじょに変わっていく風景、乗客の話す言葉、駅名の綴り、街の雰囲気などをゆったり観察できます。
終着駅で降りてその街を少し散歩して、翌日はまた長距離の国際列車に乗る、というような旅のプランもおすすめですよ。
列車の旅では、暑い夏も寒い冬も車内では快適に過ごせることも魅力です。
それからヨーロッパでは駅がおしゃれ!特にミラノやマドリッド、マルセイユなどは駅が一番の観光名所という人もいるくらい荘厳で素敵です。
いろんな国へ、あるいはいろんな都市から、発着するデザインの違う列車、電光掲示板に点滅するまだ見ぬ国、まだ行ったことのない街の名前、そして構内を行き来する旅人たち、目に見え耳に聞こえる情景の全てがドラマチックで、もうそこに立つだけで自分が映画の主人公になったような気分になります。
運賃に関しては、必ずしも飛行機(格安航空券)や長距離バスより安いとは限りません。でも車内でゆったりできる快適さや、時間やルートに関してたくさんの選択肢があることは鉄道ならではのメリットだと思います。
料金に関しても、この記事の後半で安く賢く購入するテクニックを紹介しているので、是非参考にして下され。越後屋、おぬしも悪よのぉ〜〜。
ヨーロッパ鉄道の特徴・日本との違い
ヨーロッパ鉄道の旅は素晴らしいと言っても、日本と違うところがたくさんあります。日本と同じだと思ってたらえらい目にあってヨーロッパ鉄道の旅なんてもうこりごりだ!こりごりらだ!ゴリラだ!ってなことにならねーよーにこれを読んでおこーぜごりらっぱらしゅーとらんぽりんごりら〜
- 国際列車がある
- 改札がない
- 後ろ向き座席がある
- 行き止まりの駅がある
- プラットホームが低い
- 階段にエスカレーターがない
- ホームを移動する階段や地下道がない駅がある
- トイレがない駅がある
- 指定席の表示方法が違う
- 乗り降りに時間がかかる
- 1等2等がある
- 駅の物価が高い
1.国際列車がある
日本とヨーロッパの鉄道の大きな違いのひとつはヨーロッパには国際列車があることです。陸続きのヨーロッパ大陸はもちろん、島国であるイギリスにもロンドンーパリ、ロンドンーブリュッセルのように国際列車が走っています。
シェンゲン協定加盟国間(ヨーロッパのほとんどの国が加盟)なら鉄道で国境を越えても出入国審査はありません。ですからヨーロッパには国際列車があると言っても特に注意することはありませんが、旅行の計画を立てるとき、違う国への移動に必ずしも飛行機を選択することはないということです。
短中距離の移動ならたとえ国境をまたごうと鉄道の方が安いケースが多いですよ。
2.改札がない
ヨーロッパの駅には改札がありません。駅に着いたらすぐ列車に乗れます。これは改札を見慣れている日本人には違和感がぷんぷん漂うところです。
改札がないから切符を買わなくても列車に乗れちゃいます。車内検札が来なかったら目的地まで行けちゃう。そして目的地の駅にも改札がないからそのまま駅から出れちゃう。でもね、もし車内検札で切符を持っていないことがわかったらものすごい罰則金を請求されますよ。
そうそう、私は一度ドイツで乗車駅で切符を買えないことがありました。その駅には窓口も券売機もなかったのです。それでしかたなく無賃乗車してドキドキしながら車内で過ごしました。
でもそんなときに限って車内検札が来るんですよねー。
車掌さんに切符を持っていないことを咎められたら、切符を買うところがなかったんだと正直に言おうと思っていました。でも車掌さんはそのことをわかっていたみたいで、私の行き先を尋ね通常の料金を請求しただけです。安心はしましたが、こんなハラハラドキドキの思いをするのはいやですよね。切符を買えない駅を利用するのはなるべく避けたほうがいいでしょう。あるいはあらかじめ買っておくか。
*TGVなど一部の特急列車には改札があります
*アムステルダム中央駅には日本と同じような改札があります
3.後ろ向き座席がある
ヨーロッパの鉄道の客車には、方向転換できない固定された前向きと後ろ向きの座席があります。というかほとんどこのタイプです。なぜかというと、ヨーロッパには行き止まりの駅がたくさんあるからです。
行き止まりの駅に列車が停車したら、それから先は逆向きに走るんです。だから「後ろ向きかー」なんて思っててもある駅を過ぎたら前向きになったりするんですね。その反対もありますが。
だから後ろ向きの座席になってもがっかりしないようにしましょう。
4.行き止まりの駅がある
上記で説明したようにヨーロッパには行き止まりの駅がたくさんあります。日本にもありますよね。関西なら阪急梅田駅、九州なら西鉄福岡駅、JR長崎駅、東京なら井の頭線渋谷駅や吉祥寺駅、小田急線新宿駅、東武東上線池袋駅、そして我らが京王線八王子駅など。
行き止まりの駅を専門的には「頭端式ターミナル駅」と言うらしいですわ。
ま、そんなこと知らなくてもいいんですが、行き止まりの駅では一番先頭部分が各ホームの共有スペースとなり、大きな駅ではその空間の広がりが荘厳な雰囲気を醸し出します。ヨーロッパのターミナル駅がドラマチックに見えるのはそのためなんですね。また改札がないためこの空間の広さはさらに強調され、そこにあるカフェやショップがさらに雰囲気を盛り上げています。
一方、行き止まりの駅では通常前方にしか出口がないため、列車後方の車両に乗っている乗客は、駅を出るのにかなりの距離を歩かなければなりません。
前方の車両に乗っているからって安心できませんよ。途中で行き止まりの駅に着いたらそこから先は逆向きに進みます。すると前方の車両は後方の車両になってしまうわけです。オセロの白と黒がひっくり返るみたいに。そして前と後ろが反対になった次の行き止まりの駅であなたが降りるとしたら、、、そうそのときは後方の車両ですからホームの一番前まで長い距離を歩くことになるのです。
まあ時間に余裕を持った旅程を計画してれば問題ありませんが。
行き止まりの駅のまとめとしては、とてもドラマチックでおしゃれだけど、後方の車両からは乗り降りが大変、ということです。
5.プラットホームが低い
駅の話できているので、ここも駅で進めます。ヨーロッパの駅のホームはとっても低い!日本の駅だと車両に乗り降りするのにホームとの間にほとんど段差はないですよね。隙間はありますが。
これがヨーロッパのホームだと段差なんて甘いもんじゃなく、急な階段を数段登るくらいの高低差があります。高低差は駅によって異なりますが、一番すごいところでは、ほとんど地面から列車によじ登るような感覚です。もーボルダリングですヮ。
これでスーツケースがあったら大変!こんな急斜面を重たいスーツケースを持って乗り降りするのはかなりの運動になりますよ、笑。こんなの話が違う!ってその場になって切れないようにあらかじめ覚悟しておきましょう。
6.エスカレーターがない
スーツケースが重いと運動になりまっせ、という話が出ましたがその絡みでもう一つ運動の話。ヨーロッパの駅の階段にはエスカレーターがないところが多い。ですから地下通路や陸橋でホームからホームへ移動するときや、駅へ出入りするときに、スーツケースを持って階段を上り下りしなければなりません。
ここでも「話が違うじゃないかー」とならないようにあらかじめ言っておきます。
7.ホームを移動する階段や地下道がない駅がある
ホーム間の移動の話が出ましたが、これはパッと聞いても「あはは、そういうことか」とすぐには理解できないかもしれない。言葉通りのことなんだけど。そう、例えばとなりのホームへ移動するのに、地下通路も陸橋もない駅があるということです。じゃあ、どうやってホームからホームへ移動するのか?
それは上の写真のようにホームの一番端まで歩いて線路を渡るんです。
こうして文章を読んでもその大変さをイメージしにくいかもしれません。だって日本人ならほとんどの人がとなりのホームへ移動するのに地下通路か陸橋を使うと思うでしょう?だから探してしまうんです。きょろきょろと。これで列車の出発時刻に対して早めに駅に着いたとしてもかなりの時間を浪費します。
そしてついにあきらめて、苦手な英語で「となりのホームへはどうやって行くんですか?」と質問します。このときすぐ近くに聞ける人がいればいいですが、いなければまたそこで時間のロスになります。それにやっと見つけた人が英語を話せないことも考えられる。あるいはあなたの英語が通じにくいとか。そうするとここでもまた時間のロスになり、気がつけばもう列車の出発時刻が目前に迫っています。
幸運にも「となりのホームへ行くには、ホームの一番端まで行って線路を渡るのよ」と聞き出せたとしても、ヨーロッパの駅のホームはこれまた、学校の先生のホームルームの話みたいに長〜〜い!目前に迫った出発時刻に間に合うためには、ものすごく長いホームをスーツケースを持って全力で走らなければなりません。
こんなことにならないためにも駅の構造をよく理解して時間にたっぷりすぎるくらいの余裕をもって行動しましょう。*大きな駅では地下通路などがあるので問題ありません。
8.トイレがない駅がある
そんなバカな、と思うかもしれませんがあるんですよ、これが、日本では駅にトイレがないなんて考えられないけどヨーロッパでは普通に存在しています。特にイギリス。
イギリス人は3日に1回しかトイレにいかなくてすむ人種なんだと思ったほうがいい。駅に限らず街中でも観光地でも本当にトイレを探すのに苦労します。そしてやっと見つけたと思っても有料のことが多い、ひゃー。
だから駅にトイレがないくらいで焦っちゃダメダメよSOS。駅にトイレがなくても列車に乗れば必ずあります。そしてだいたい空いています。なぜなら彼らは3日に1回しかトイレに行かないから。
9.指定席の表示方法が違う
あなたが日本から予約した乗車券はたいてい指定席です。でも日本の鉄道とは指定席の表示方法が違うので注意しましょう。
ヨーロッパの鉄道の指定席の切符には「COACH7」「SEAT 113」のように書かれています。
この切符に書かれている「 コーチ」というのは「お蝶夫人とむなかたコーチ」や「ニューヨーク5番街のコーチ」とは違います。「COACH」とは「号車」のこと。ですから「COACH 7」と切符に書いてあったら「7号車」の意味です。ここまではいい。
えっ??なにシート113??
この書き方も日本人にはなじみが薄いですね。日本なら12Aとか13Bのように数字と窓側、通路側を示すアルファベットで指定席を表示しますからね。3ケタのシート番号というのは馴染みがないどころかも〜違和感を超えて不信感でいっぱいになります。
SEAT113を見てもそれが窓側なのか通路側なのか、そもそも車両の前方か後方かわかりません。でも丁寧に探したら必ずあるので、頑張ってください、ファイト!!
それから日本みたいに「指定席車両」「自由席車両」のような区別はありません。シート113に行ってみたら誰かが座っていることもあります。それは空いている席を自由席と思って座っている人か、号車とシート番号を間違えている人か、あるいはむなかたコーチです。
そんなときは自分の指定席切符を見せて席を移ってもらいましょう。
10.列車の乗り降りに時間がかかる
低いホームから列車へ、あるいは列車からホームへ、スーツケースを持って乗り降りするのは大変です。特に大きな駅では大勢の乗客が乗り降りするので、ものすごく時間がかかります。駅に10分くらい停車しているのもザラ。でもこれはあらかじめ想定されている時間なので、これで列車が遅延するなんてことはありません。
まあこれをなんとか改善したらもっと早く移動できるのになーとは思いますが。
11.1等2等がある
日本の列車にグリーン車があるように、ヨーロッパの列車には1等車、2等車があります。
それから車両の途中で1等車、2等車に分かれていることもあります。
12.駅の物価が高い
これは日本でも似たようなところがありますね。でもヨーロッパの駅の物価は本当に高い。特にドイツ。駅でペットボトル350mlのミネラルウォーターを買ったら400円くらいします。コーヒーとサンドイッチと水を買って1200円もした!って泣いたこともあります。
駅のカフェやテイクアウトのサンドイッチスタンドはおしゃれなので、雰囲気に負けて買ってしまいそうになりますが、ぐっと我慢しましょう。イタリアでない限り、駅の売店で売られているものは見た目ほど美味しくはありません。
ちなみに食品スーパーで買ったら2リットルの水でも100円しません。ベルリン中央駅やブダペスト東駅のように駅構内にスーパーやファーストフード店が入っている駅もあり、そんなとこでは安く買い物することも可能です。
飛行機との違い・メリット
- 中短距離の移動なら飛行機より安い
- 荷物の重量制限がない
- 街の中心に駅がある
- 駅周辺のホテルの選択肢が多い
- 時間の選択肢が多い
1.中短距離の移動なら飛行機より安い
一概には言えませんが、一般的に500km以下の距離の移動では飛行機より鉄道のほうが安いケースが多いです。LCC格安航空会社のフライトでは受託手荷物(預ける荷物)の料金が別途加算されるので、トータルで計算すると鉄道のほうが安くなりがち。しかも鉄道料金にも早割やクーポン割引があるので、賢く予約すれば安くすませることができます。
国境を越える移動でも、飛行機と鉄道の両方の運賃を必ず比較するようにしましょう。
2.荷物の重量制限がない
LCC航空券の場合、受託手荷物の他に機内持ち込み手荷物にも大きさや重量の制限があります。飛行機での移動を計画するときは持ち込み荷物、受託荷物の大きさや重量を気にしながら予約しなければならないので、慣れていないと負担になります。
鉄道の場合はこのようなめんどうな制限はないので、気楽に予約、手配できます。
LCCについては下記を参照してね↓
3.街の中心に駅がある
駅を降りたらする行動を開始できる、のも駅が街の中心にあるヨーロッパならではです。それをフルに活かせるのが鉄道の旅ですね。移動時間そのものは鉄道より飛行機のほうが早いですが、行動開始(観光でもショッピングでも)するまでの時間で考えたら鉄道のほうが便利なケースが多い。
ただしフランクフルト空港駅やチューリッヒ空港駅は、街の中心へのアクセスが良く国際列車や長距離列車がばんばん走っているので、うまく活用するととんでもなく便利です。
4.駅周辺のホテルの選択肢が多い
駅についたらすぐ行動開始!とはりきっても重いスーツケースがあったら身軽に動けませんね。そんなとき駅近のホテルを手配しておいたら、到着後すぐ荷物を預けて(あるいはチェックインして)身軽になれます。ヨーロッパの大きな駅だと、近くにあるホテルも高級タイプから格安タイプまでたくさんの選択肢があります。
これが空港周辺となるとぐっと選択肢が減りますね。たまたま予算や都合にあったホテルがあればいいのですが、駅周辺で探すほどには見つからないでしょう。
ヨーロッパで賢くホテルを探すテクニック(広告じゃないよ)
5.時間の選択肢が多い
飛行機と比べて鉄道のほうが運行本数が多い。ある街から別の街へ移動するとき、時間の選択肢が多いのは柔軟に予定をシュミレーションでき、実際に旅行するときも大変便利です。
これも飛行機と比べた鉄道のメリットですね。
鉄道チケットの賢い買い方
一番安く買う方法は?
ヨーロッパの鉄道チケットは、各国鉄道の公式サイトで予約・手配するのが一番安く購入できる方法です。特にドイツやフランス、イタリアの一部の特急電車は早期割引がありそれを利用すれば驚くほど安くチケットを購入できます。
各国鉄道の公式サイトでのチケットの予約購入は、インターネットにつながる環境なら、日本にいても現地にいても可能です。
またアプリをダウンロードすればスマホで予約、予約の管理などをおこなうことが出来ます。
ただ、日本語に対応していない(英語はある)のと、特に初めてのときは「本当にこれでいいんだろうか?」という不安感があり、そんな面倒な思いをするなら手数料を払って鉄道予約サイトを利用してもいいかなと思います。
ヨーロッパの鉄道予約サイトで最大手のレイルヨーロッパは、早期割引チケットも購入できるし、手数料は1区間買ってもたくさん買っても一律1500円です。だからたくさんの区間を鉄道で移動すれば手数料の負担は薄まります。
ユーレイルパスはお得か?
ユーレルパスとは、簡単に言えばヨーロッパの鉄道乗り放題チケットです。例えば10日間のユーレイルグローバルパスがあれば、その期間内ならヨーロッパ21ヶ国の鉄道が乗り放題になります。期間や何カ国へ行くかなど自由に選択して組み合わせることができます。
ユーレイルパスはさらに下記のオプションを付けて有利に利用することが出来ます。
- フレキシー 連続しない利用日を選べる
- セレクト 行きたい国数を絞って安くできる
- セーバー 複数名で同じパスを購入すれば割引になる
悲しいことにユーレイルパスが料金的に魅力的だったのは過去の話。ホテル代わりに利用できる夜行列車が減ったことや、パスの料金が高くなったこと、鉄道チケットが早割で安く買えるようになったこと、などの理由により、現在ではユーレイルパスを買うことは賢い選択肢とは言えなくなっています。
ユーレイルパスのメリットを生かせる旅行
それでもあえてユーレイルパスのメリットを生かせる旅行をあげるとすれば、次の3タイプ。
- 予定のない気ままな旅
- 毎日長距離をガンガン移動する旅
- スイス国内旅行
1.細かい予定を立てない気ままな旅行
ヨーロッパでは現地の駅で当日に鉄道チケットを買おうとすれば、窓口に長時間並ぶ必要があります。それに「直前」だと早割にならない可能性が高い。
早割チケットはいつ買える?:ヨーロッパ鉄道チケットの早割は期限ではなく枚数。どんなに早目に手配しても規定枚数が売り切れていたら早割は買えません。逆に直前でも早割チケットが残っていれば安く購入できる。
パスを持っていれば「あ、今日は〜〜へ行こう」と急に思い立っても、窓口に並ばずに列車に乗れます。気ままな旅行では、現地で聞いた話や入手した情報で、行き先を変更したくなるケースがあるもの。そんなほわーとした先の決まっていない旅行を楽しむならユーレイルパスはおすすめです。
ヨーロッパの鉄道チケット販売窓口事情:とにかく1人1人の「相談」にものすごく時間がかかる。もしかしたらウルトラセブンに登場する宇宙人や怪獣の特徴を全て詳細に確認し合っているのかもしれない。上記の写真のように運良く10人程度しか並んでいなくても自分の順番がくるまで1時間は待つ覚悟が実用だ。
2.毎日長距離をガンガン移動する旅
親の仇のように長距離列車に乗りまくる旅行でもユーレイルパスのメリットを活かせるでしょう。それこそ「鉄道に乗ること自体が旅行の目的」であれば尚楽しい、いとおかし、お菓子なら萩の月。
3.スイス国内旅行
通貨も物価も高いスイスでは鉄道パスのメリットが存分に発揮されます。厳密には「ユーレイルパス」ではなくスイス国内限定の鉄道パスだけど、16未満の子供は無料になるなどの特典があるため特に子連れ旅行者にはおすすめだよん、うほ。
スイス鉄道旅行ガイド(広告ではありませんぞ)
レイルヨーロッパ活用法
さて私はこれまで両手、両足(足も出すか〜!)では数え切れないほどの回数、ヨーロッパへ行きましたが、各国鉄道公式サイト以外の鉄道予約サイトについては「レイルヨーロッパ」が一番おすすめだと思います。
ほとんどの区間において最安値を提示しますし、予約手続きも問い合わせも日本語でオッケー、サイト、アプリの使い勝手もグッドです。
レイルヨーロッパのデメリット
1.手数料
前述したようにレイルヨーロッパで鉄道のチケットを手配すると手数料が加算されます。各国の鉄道公式サイトから直接予約すれば手数料はかからないので、レイルヨーロッパはその分割高です。
手数料は1回の利用につき1500円。1回の利用なので、何区間予約手配しても1500円です。つまり多くの区間を予約すればするほど手数料の負担は薄まります。
ただし、私はサイトで提示される料金にも手数料が上乗せされていると推測しています。それは近距離ほど料金が割高になること、100円刻みの料金体系であること、などがその理由です。
まあそうは言っても、もし本当の料金との差額を知りたいなら、公式サイトを調べることになり、それなら直接公式サイトから予約したほうが安いので、手数料分の差額を確認する作業は「実益のない行為」になりますね。
2.チケット送料
予約したチケットを郵送する費用が一律1500円かかっていました。これもチケットの枚数に関係ないので、やはりたくさんの区間を手配するほうが負担が低減されます。
2018年まではこのようにチケットの郵送費用が加算されたのですが、2019年以降は、乗車券はすべて自分で印刷するか、現地の駅で印刷する仕組みに変わっていました。従って現在は郵送料はかかりません。
3.近距離は割高
レイルヨーロッパでも、中長距離区間は早く予約すればそれなりに安い料金でチケットを購入できますが、短い区間は割高になるようです。
これも私の失敗談ですが、フランクフルト国際空港駅から、温泉で有名なヴィースバーデンまでの区間をレイルヨーロッパで予約しました。そのときの料金は2500円だったので「そんなもんか」と納得していたのですが、実はフランクフルト空港駅からヴィーズバーデンへはSバーン(ドイツ国鉄とは別にフランクフルト広域交通局が運営している郊外快速列車)で行けたのです。
その料金は片道4.95ユーロ、日本円にして590円くらい。4分の1ほどですね。
実際はドイツ国鉄だといくらになるのか、で比較しなければフェアーではないのですが、Sバーンでそれくらいの料金で乗車できるというのは事実です。
ミスの原因は?あとで別に手配するとまた手数料1500円がかかるのでいっぺんにすまそうと、他の方法をよく調べずに手配したのがミスの原因です
このように近距離の乗車は、レイルヨーロッパで手配すると割高になるケースがあるので注意しましょう。
最近のヨーロッパ旅行で利用した鉄道区間と料金
- ベルリンードレスデン 4300円
- ドレスデンープラハ 4300円
- プラハーウィーン 16100円
- ウィーンーミュンヘン 7200円
- ミュンヘンーニュルンベルグ 4600円
- ニュルンベルグーフランクフルト 4300円
- フランクフルトーケルン 4900円
- ケルンーブリュッセル 13200円
- ブリュッセルーブルージュ 4300円
- ブリュッセルーアムステルダム1等 10700円
- アムステルダムーデュッセルドルフ 7200円
- マルセイユーニーム 2500円
- ニームーアグド 2200円
- アグドーマルセイユ 4400円
- マルセイユーバーデンバーデン 6400円
- バーデンバーデンーフランクフルト国際空港 2200円
*ブリュッセルーアムステルダム間以外は2等指定席です
これまで鉄道で旅行したことのあるヨーロッパの国
イギリス・ドイツ・フランス・ベルギー・オランダ・チェコ・オーストリア・スイス・イタリア・モナコ・ギリシャ・スペイン
この記事があなたのヨーロッパ旅行の参考になったならとても嬉しいです。
それではまたお会いしましょう、良いご旅行を!
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