【子連れ海外旅行の達人おすすめ】子供と世界遺産をウキウキ楽しむ5つの方法
グラッチェ・メルシー・スパシーバ!60カ国以上の渡航経験、マリンスポーツ歴40年、スキー・スノボー歴30年、子連れ海外旅行をこよなく愛するイルカパパです。人生は旅そのもの。苦労もピンチもすべてエンターテイメントだー。
こどもが世界の歴史や遺跡、美術品などに興味を持つ年齢になってくると、親子で世界遺産を訪れることを目的とした旅行ができるようになります。日本にはない絶景や、悠久の歴史に形作られた遺跡を見学することは海外旅行の大きな醍醐味でもあります。
でもいくら興味を持ったからといっても子供が大人同じように長時間観光することはできません。子連れで世界遺産を見学するには子供が楽しめるような工夫が必要になります。
今回はそんな子連れで世界遺産を楽しむためのちょっとした工夫を紹介しまっせぇ〜、へいらっしゃい!。
【楽しみ方1】泳げる世界遺産へ行こう
大人にとっては感嘆のため息しか出ない素晴らしい世界遺産でも、子供はすぐ飽きてしまいます。でも、子供は水遊びが大好きだ、そこで泳げるなら話しは別なのよん。「も〜帰っちゃうの」「もっと遊びたい」と大人が飽きるまで遊び続けるのさ、わははは。
泳げる世界遺産には海自体が美しくて世界遺産に登録されているタイプと、世界遺産に登録されているエリア内や隣接地に泳げる海があるタイプの2つのタイプがあります。
我が家では特に後者のタイプでは、旅行の計画を立てるとき「あ、この世界遺産は泳げるぞ」とか「ここで泳いだら楽しそう」という場所を見つけてそこでの滞在時間を長くするように工夫しました。
次にタイプ別に泳げる世界遺産を紹介しちゃおう、いぇ〜い。
キレイな海で泳げる世界遺産
アナケナビーチ・イースター島・チリ・南米 | |
特徴 | 真っ白なパウダーサンドが美しい亜熱帯のビーチ。世界で唯一モアイ像を見ながら泳ぐことができる。 |
行き方 |
|
ガラパゴス諸島・エクアドル・南米 | |
特徴 | ウミイグアナやガラパゴスペンギン、アシカなどと泳げる赤道直下の熱帯の海 |
行き方 |
|
プララン島・セイシェル・インド洋 | |
特徴 | 世界遺産ヴァレドメ渓谷から直線距離で5km弱にあるアンスラジオは世界ベストビーチに度々選出されるきれな海 |
行き方 |
|
ニューカレドニアのサンゴ礁・ニューカレドニア・メラネシア | |
特徴 | 全世界の約5%にあたる約15000種の海洋種が生息している世界最大級の珊瑚礁です。満足度の高いシュノーケリングやダイビングが楽しめます。 |
行き方 |
グランドテール島南端周辺のサンゴ礁があるイルデパンへの行き方
|
フェニックス諸島保護地域・キリバス ・ミクロネシア | |
特徴 | 赤道直下の太平洋にある面積で世界最大の世界遺産。手付かずの無人の環礁は海洋生物とサンゴ礁の楽園 |
行き方 |
|
ココ島国立公園・コスタリカ・中南米 | |
特徴 | コスタリカ本土から南西550Kmの東太平洋上に浮ぶ孤島。周辺の海域は世界有数の美しさを誇るダイビングの聖地。驚愕の生態系オンパレードを見ることができる |
行き方 |
|
ベリーズ珊瑚礁保護区・ベリーズ・中南米 | |
特徴 | 世界第2位の規模の珊瑚礁。直径313m、深さ125mの海にぽっかりと空いた大きな穴、グレートブルーホールが有名。 |
行き方 |
|
ロックアイランド・パラオ・ミクロネシア | |
特徴 | 世界最高峰のダイビングスポットを擁する海の世界遺産。リゾートからダイビング・シュノーケリングポイントまで船で1〜2時間。ロックアイランドやジェリーフィッシュレイク、ドルフィンスイムなどアクティビティも豊富 |
行き方 |
|
ニンガルーコースト・オーストラリア | |
特徴 | シュノーケリングでジンベエザメやイルカ、ジュゴン、ウミガメ、オニイトマキエイ、ザトウクジラと泳げる奇跡の海。サンゴ礁の規模は世界最大級 |
行き方 |
|
シャークベイ・オーストラリア | |
特徴 | 世界最大のジュゴンの生息地。また世界最古の生き物ストロマトライトが生息するハメリンプール、野生のイルカと触れ合えるモンキーマイア、貝殻で埋め尽くされたビーチが110km続くシェルビーチ、ウミガメの産卵が見られるペロン半島など見所満載。もちろん陸上ではカンガルーやコアラが観れる |
行き方 |
|
カリフォルニア湾の島々と自然保護区・メキシコ・中米 | |
特徴 | クジラやシャチ、イルカ、アシカなど世界の海洋哺乳類の約4割が生息する海洋生物の宝庫。自然の水族館と讃えられている。 |
行き方 |
|
トゥバタハ岩礁自然公園・フィリピン・アジア | |
特徴 | トロピカルフィッシュやジンベエザメ、イルカやクジラなどの海洋動物が生息するアジア最大の珊瑚礁。宿泊施設がないのでダイビングクルーズで行くのが一般的。1年のうち6〜9月しか行けない。 |
行き方 |
|
他にもあるよ
グレートバリアリーフ・オーストラリア
世界最大の珊瑚礁。でもダイビングやシュノーケルポイントとしては全然「グレート」ではありません。完全に名前負け。
サンガネブ海洋国立公園とドゥンゴナブ湾:スーダン・アフリカ(航海)
シアン・カアン:メキシコ・中米
モザンビーク島・モザンビーク・アフリカ(インド洋)
東レンネル・ソロモン・メラネシア
小笠原諸島・日本
いっぱい書いたけど一番おおすすめは?
調子にのっていっぱい紹介しちゃったけどこの中で一番子連れにおすすめなのは、西オーストラリアのニンガルーリーフとシャークベイかな。「一番」って言いながら2つあるやんけーって突っ込まないでね。
この2つの世界遺産はオーストラリアの西海岸にあって300kmくらいしか離れていません。日本からオーストラリアまでの距離を考えたら300kmなんてすぐ隣だよね、どちらか1つでも一番おすすめなんだけど、1回の旅行でこの2つをまわれば贅沢な世界遺産の綺麗な海巡りができちゃうぞ、うはは、しかも陸上ではこれまた子供が大好きなコアラやカンガルーまで見れちゃう、あひゃぁ〜。
ちなみに海の綺麗さと飛行時間でその次のおすすめをあげるとロックアイランド・パラオとニューカレドニアです。
世界遺産の街で泳ぐ
チンクエテッレ・イタリア・ヨーロッパ | |
特徴 | 東リビエラ海岸の険しい断崖絶壁の下に点在する5つの小さな村。中でもヴェルナッツァは可愛いカラフルな家並みと村の中心にビーチがあるのでおすすめ |
行き方 |
|
ポジターノ・イタリア・ヨーロッパ | |
特徴 | 世界のスーパーセレブを魅了してやまない世界遺産アマルフィー海岸の至宝ポジターノ。人類は次の2種類に分類できます。「ポジターノへ行ったことがある人と行ったことがない人」。絶景の街並みを存分に眺めながら広いビーチで泳げます |
行き方 |
|
エオリア諸島・イタリア・ヨーロッパ | |
特徴 | シチリア島北方のティレニア海南部に連なる火山島群。主要な島は7つで6つの火山が現在も活動中。海の美しさだけでなく素朴な島の景観や家並みも魅力。 |
行き方 |
|
ドブロブニク・クロアチア・ヨーロッパ | |
特徴 | アドリア海の真珠と讃えられる美しい街並みを誇る。オレンジ色の屋根と海に突き出した城壁の素晴らしいコントラストを眺められるビーチが人気 |
行き方 |
|
こっちのタイプはほとんどイタリアになってしまった。イタリアの歴史ある街並みを見ても子供は喜ばないけど、そこに海があって泳げれば大満足。代わり番こに子供を見ながらショッピングや街並み散策が楽しめますよ。これぞ世界遺産をこどもと上手に楽しむエッセンス!
もちろんイタリアやドブロブニク以外にも世界遺産の街で泳げる場所はたくさんあるけど、それはまた別の機会に紹介することにします。
あわせて読もう
【チンクエテッレ子連れ旅行記】世界遺産のビーチで泳ぐ〜大人も子供も大満足です
【楽しみ方2】世界遺産に登っちゃおう
世界遺産に登録されている歴史的建造物はそれがどんなに美しく価値のあるのでも、やはりただ観光するだけでは子供は飽きてしまいます。
ところがそれに登れるとなったら話は別。子供へのその気のさせ方にもよりますが上手に持っていけば、子供は目を輝かせてせっせと登ります。
例えば「誰が一番か競争しよう」「こんなところに登るなんてすごいことだぞ」「登り終わったらみんなでアイスを食べよう」みたいな。子供をその気にさせる言葉は家庭によって様々だと思いますが、必ずあなたの家にその魔法の呪文があるはず。
それにパリのエッフェル塔とか登ったら子供だってその価値はわかりますよ。
逆に普段運動不足のお父さん、お母さんのほうは尻込みしてしまうかもしれません。でもフレンツェ大聖堂のクーポラの高さはたかだか114m。昔の建物なので東京スカイツリーのように高い建物はありません。
それでも小さな子供にとっては生まれて初めての大冒険になるかもしれません。そして無事頂上まで登ったら周りに高い建物がないので、展望台からの景色は一生の家族の思い出になるでしょう。
あわせて読もう
歩いて登る世界遺産
フィレンツェ大聖堂92m・フィレンツェ(イタリア)
ジョットの鐘楼84.7m・フィレンツェ(イタリア)
ヴェネチア鐘楼98.6m・ヴェネチア(イタリア)
マンジャの塔102m・シエナ(イタリア)
ピサの斜塔55m・ピサ(イタリア)
エッフェル塔第二展望台115.7m・パリ(フランス)
凱旋門50m・パリ(フランス)
ビッグベン62m・ロンドン(イギリス)
シュテファン寺院南塔137m・ウィーン(オーストリア)
ケルン大聖堂南塔157m・ケルン(ドイツ)
自由の女神クラウン展望台(王冠)80m・ニューヨーク(アメリカ)
太陽のピラミッド65m・ティオティワカン(メキシコ)
マヤのピラミッド(カスティーヨ)24m・チチェンイツァ(メキシコ)
ボロブドゥール寺院33m・ジョグジャカルタ(インドネシア)
ワイナピチュ300m・マチュピチュ(ペルー)
登れる世界遺産で一番高いのはドイツにあるケルン大聖堂です、おお〜。我が家が子連れで初めて登ったのはフィレンツェ大聖堂のクーポラでそのとき長男5才、次男3才でした。
【楽しみ方3】歩ける世界遺産
次に歩ける世界遺産を紹介します。子供は同じ所にじっと立ち続けて見学したり説明を聞いたりするのは苦手ですが、歩き回るのは問題ありません。
自然景観中心の世界遺産と遺跡や歴史的建造物中心の世界遺産、そして両方楽しめる世界遺産を紹介します。
絶景の景色の中を歩ける世界遺産
ドロミテ・イタリア
アレッチ氷河・スイス
エヴァーグレース・フロリダ/アメリカ
ヴァレドメ渓谷・セイシェル
エアーズロック・オーストラリア
カカドゥ・オーストラリア
クイーンズランドの湿潤熱帯地域・オーストラリア
遺跡、歴史的建造物が建ち並ぶ中を歩ける世界遺産
ポンペイ・イタリア
フォロロマーノ・イタリア
ヴェネチア・イタリア
ナポリ歴史地区(サンタルチア)・イタリア
ウィーン旧市街・ウィーン
エルサレム旧市街・イスラエル
ラノララク(イースター島)・チリ
自然と遺跡の両方の絶景を歩ける世界遺産
マチュピチュ・ペルー
メテオラ・ギリシャ
【楽しみ方4】意外と子供のインパクト大きかった世界遺産
我が家が今まで訪れた中で、予想外に子供が反応したり興味を持った世界遺産を紹介します。大人と子供の感覚の違いを見せたれた気がします。子連れで世界遺産を楽しむ計画の参考にして下さい。
ピサの斜塔・イタリア
イースター島のモアイ像・チリ
自由の女神・ニューヨーク(アメリカ)
ギザの3大ピラミッド・カイロ(エジプト)
ガラパゴス・エクアドル
【楽しみ方5】親子で調べる
旅行前にこどもといっしょにその場所について調べておくと、実際行ったときの興味や感動、そして旅行が終わってからの記憶の残り方や印象が大きく違います。
このとき注意してほしいのは、親の方がワクワク楽しそうに調べる(フリでもけっこう!)ことです。間違っても子供に無理やり調べさせることはやめて下さい。
我が家では、普段からニュースやテレビで取り上げられた場所や話題について、こどもといっしょに調べるようにしています。その過程で、歴史や地理、そしてその場所に関係ある世界遺産のほうへ、興味の対象を持っていくように誘導したりしています。
実は、我が家では旅行について、行き先や時期など、直前まで子供には伝えません。ですから世界遺産について調べたり本を読んだりするのも、旅行とは関係なく、通常の家族の会話のひとつとしておこなっています。
でも最近は「あ、じゃあ次はそこへ行くんだね」とこどもたちに見透かされてますが(苦笑)
世界遺産について
世界遺産の登録や、保護を目的とした「世界遺産条約=世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(Convention Concerning the Protection of the World Cultural and Natural Heritage)は、1972年のユネスコ総会で採択されました。現在の締約国数は186ヵ国にのぼり、日本は1992年に125番目の締約国として世界の仲間入りを果たしています。
ユネスコによると、世界遺産とは「地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から引き継がれた貴重なたからもの」です。
そして世界遺産には 1)文化遺産、2)自然遺産、3)複合遺産、の3種類があり、有形の不動産が対象となっています。
1)文化遺産
顕著な普遍的価値を有する記念物、建造物群、遺跡、文化的景観など
2)自然遺産
顕著な普遍的価値を有する地形や地質、生態系、景観、絶滅のおそれのある動植物の生息・生息地などを含む地域
3)複合遺産
文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えている遺産
*種類別世界遺産リスト登録件数は、2019年10月現在、文化遺産869件、自然遺産213件、複合遺産39件、危機遺産59件、合計1121件。
ちなみにユネスコ/UNESCOは、国連の専門機関で、正式名称は「国際連合教育科学文化機関」、本部はパリにあります。また世界遺産の登録や保護など、世界遺産に関する実際の業務は、ユネスコ配下にある「ユネスコ世界遺産センター」がおこないます。
世界遺産条約加盟国は、世界遺産に登録を希望する国内の遺産の暫定リストを、ユネスコ世界遺産センターに提出します。申請された物件に関して、センターは、文化遺産についてはICOMOS(国際記念物遺跡会議)、自然遺産についてはIUCN(国際自然保護連合)の専門機関に、現地調査の実施を依頼します。
そして遺産センターの調査結果を受け、世界遺産の登録の可否を最終的に決定するのが、世界遺産条約に基づき組織される「世界遺産委員会」です。
委員会は締約国の中から選ばれた21ヵ国によって構成され、原則毎年1回開催されます。そして、新規に世界遺産に登録される物件や、登録された遺産のモニタリング、技術支援、ワールド・ヘリテジ・ファンド(世界遺産基金)の用途などを審議、決定しています。
子連れにおすすめの世界遺産12選
- 第1位~ンゴロンゴロ・タンザニア
- 第2位~エルサレム・イスラエル
- 第3位~ドロミテ・イタリア
- 第4位~マチュピチュ・ペルー
- グ第5位~イースター島・チリ共和国
- 第6位~ナスカの地上絵・ペルー
- 第7位~ガラパゴス・エクアドル
- グ第8位~ギザのピラミッド・エジプト
- 第9位~ウルル・オーストラリア
- 第10位~アレッチ氷河・スイス
- 第11位~セーヌ河岸/フランス
- 第12位~メテオラ・ギリシャ
子連れ世界遺産の楽しみ方のまとめ
世界遺産はテレビで紹介されることも多く、行ったことがある場所やこれから行く予定の場所が放映される時は、家族でいっしょに番組を楽しんでいます。
我が家ではこどもにあまりテレビを見せませんが、世界遺産の番組を家族で見るうちに、「テレビは家族でいっしょに観る」という習慣ができました。これも世界遺産の効能?のひとつでしょうか(笑)
今回は我が家が子連れで訪れた世界遺産のうち、親子で体験ができ、大人も子供も満足できる場所を中心に紹介しました。
意外と「こんなところが」とこどもが興味を持ってビックリした場所、訪れた時はただの観光地だったのに、その後世界遺産に登録された場所、世界遺産じゃないけれどとっても素晴らしかった場所、など世界遺産にまつわるエピソードは数え切れないほどあります。
この記事があなたの子連れ旅行の参考になったならとっても嬉しいです。
参考記事