バロックの劇場都市・シチリアの世界遺産ノートの見所
チャオ、ボンジョールノ!イルカパパです。9歳と6歳の子供を連れて家族でシチリア島ドライブ旅行に出かけました。
今日は、フォンテーヌビーチで泳いだ後レンタカーを運転して訪れた世界遺産の街ノートの観光体験ルポを紹介します。
世界遺産シチリアの至宝ノート
ビーチで遊んだあと、スーパーストラーダ115号線をさらに南下して、ノートを目指す。ノートはシチリア南東部の都市としては珍しく、道路が格子状に整備された町。中心の大通りヴィットリオ・エマヌエーレ通りに沿って、ため息がもれるほどドラマチックなバロック建築が建ち並び、まさにシチリアの至宝と言える劇場都市だ。
レアーレ門と市民公園
115号線からノートの町に入り、坂道をぐんぐん登る。右手は深い谷だ。
ロータリーまで登って車を止め、谷を見下ろしながら立ち話している地元の人に、ニコラチ通りはどこですかと尋ねた。
すると何か言いながら全員が西の方をさす。
言ってることはわからないが、あっちの方角なんだろう。
お礼を言ってロータリーで車を回し、そこから西の方角へまっすぐ伸びている並木道へ進入。
この道、両側の並木の枝が完全に空を覆い、まるでツリートンネルみたい。広い歩道には露店が並んでいる。
歩道の南側の広場はどうやら市民公園のようだ。
しばらく走るとレアーレ門が見えてきた。車はここまで。道の端に路上駐車して、ここから歩いて行くことにしよう。
ヴィットリオ・エマヌエーレ通り
レアーレ門から先は車が進入できない歩行者専用の通り。
子連れも安心して歩けるので、ゆっくり町の散策を楽しむことができる。
太陽が今日の仕事を終え、シチリアの大地に心地よい風が吹き始めるこの時刻、大勢の人々が通りに繰り出していた。
あるものは肩を組み甘い言葉をささやき合いながら、あるものはベビーカーに乗せた自分達の天使の笑顔に見とれながら。
やがてライトアップされたバロックの建物群が夕映えの空に浮かび上がり、通りを歩いているすべての人の興味を一時独占するのだった。
ニコラチ通り
市庁舎の先にひときわ人だかりができている場所がある。
カフェシチリアだ。
そこから北にまっすぐそしてゆるやかに登っている細い通りが、ニコラチ通り。世界遺産、劇場都市ノート観光のハイライトと言うべき場所だ。
通りに面した建物パラッツォ・ニコラーチの壁面は、ダイナミックかつ繊細な彫刻で飾られており、大勢の観光客が上を見上げては、ぽかんと口を開けながら写真を撮っている。
こんな時足もとにお金が落ちてても、誰も気づかないだろうな。ってせこいよ!
バルコニーを支える腕の部分は、バルコニーごとに全て異なるモチーフでデザインされていて、見ごたえ十分。
昔の貴族はあんな優雅なバルコニーの上から通りを見下ろし、極上のワインに舌鼓を鳴らしていたのだろう。
サン・ドメニコ教会
再びヴィットリオ・エマヌエーレ通りに戻り、さらに西へ進む。
通りの両側には、ワインや陶器、みやげものなどいろんなお店が並んでて、ぶらぶら見て歩くだけでも楽しい。
おじさんが、ろくろをまわして壷を作っている陶器屋の前では、子供から大人までみんな立ち止まって、その様子を興味深そうに見ている。
やがて前方に南国風のヤシの並木と、蜃気楼のようなサン・ドメニコ教会のファサードが現れた。
通りの終点セディチ・マッジョ広場だ。写真を撮ってちょっと休憩したら、ここでUターンして、さっきのカフェシチリアで美味しいスイーツでもいただこうか。
サンドメニコ教会の礼拝堂。
ノート市庁舎。重厚なバロック建築が見られる。