バコナフォレストロッジ
アンタナナリブ空港到着は予定より2時間近く遅れて午後9時半。
タラップに出ると、小雨がしとしと降っている。
そのうえ涼しい、、と言うより、へたをしたら肌寒く感じるゾ。
空気が乾燥&日差しが強い南部から来たわたしたちにとって、まるで別の国にやってきたようだった。
雨の中ペリネへ向けて不安な深夜の長距離ドライブ
到着ロビーで荷物をピックアップして、マミーの後に続き急ぎ足で空港正面の駐車場へ。日本製のミニバンが止まっていて、2人のスタッフがわたしたちの荷物を後部トランクへ積み込んでいく。
「こんばわ~~」
「よろしくお願いします」
2人はこれからわたしたちをペリネまで連れていってくれるドライバーさんたち。天候が悪い中、夜遅くの長距離ドライブになるので、マダガスカルサービスの浅川社長が、ベテランドライーバーを2人付けてくれたのだ。
車に乗り込んでさあ、出発!ホテル到着は12時を過ぎるだろうし、明日の朝はインドリを見るために早朝に起きてモーニングサファリの予定が入っている。
こどもたちは寝たほうがいいぞ、と言おうとして振り返ったらもう寝てました~~。
空港からタナの町を抜け、やがて東海岸へ続く幹線道路に出る。相変わらず霧雨がフロントグラスにまとわりつく。そのうえこんな夜なのに想像してた以上の交通量だ。大型トラックがたくさん走っていて、のろのろ運転になる。このペースだと到着もだいぶ遅れるな、なんてぼんやり考えていたら、いつの間にかわたしもうとうとと眠りに落ちていた。
ふと目が覚めた時は、ずいぶん山の中を走っていて、眠っている間中ずっと意識の遠いところで聞いていた車の揺れるリズムが、現実のものとなって耳に入ってくる。
こんな山の中なのに木に覆われた森ではない。どうやら棚田が広がる山間部らしい。今は真っ暗でよく見えないが、帰りには見えるかな、その時写真を撮ろうと思ったが、そういえば帰りにここを通る時も午前3時とか4時のはずだった。きっと今と同じように真っ暗で何も見えないんだろうなあ。というか、きっとその時も寝ているだろうな、、なんて考えてたらまたうとうとして眠ってしまった。
客室は1棟独立のヴィラ
バコナフォレストロッジに到着
2回目に目が醒めた時は舗装道路が終わって車が上下に激しく揺れ始めた時。幹線道路からはずれてこんな未舗装の山道を走っているということは、もうすぐ到着でしょうか?マミーに聞いてみるとあと10分くらいです、という。その言葉通り、真っ暗な森の山道を進むと行き止まりになり、車はそこで止まった。どうらや、とうとうやっと着いたらしい。やったーー!とりあえず、ふ~~、お疲れさん!
車から降りると、外の空気がみずみずしい。それに森のほうから得体の知れないたくさんの鳴き声が響いてくる。想像以上にワイルドな感じ。これは気持ちいいと背伸びをしてたら、ホテルのスタッフが5、6人集まってきて、荷物をあっと言う間に部屋に運んでしまった。今日は遅いのでチェックインの手続きとかはしないで、そのまま部屋へ入れます、とマミー。おお、それはありがたいはからいですね。
では明日は7時半にモーニングサファリに出発します。部屋の入り口まで案内してくれたマミーはそこでニコッと笑う。
お疲れさまでした、それじゃあ明日ね!おやすみ。
ふかふかのベッドでお休みなさい
バコナフォレストロッジの客室は、1棟ごと独立したヴィラタイプ。各部屋にバルコニーが付いている。室内に入ると、これまたいいぃ~~!客室は2階建てになっていて、らせん階段を登ると2階にもベッドルームと、ちょっとしたリビングスペースがある。
「ああ、こんな素敵なロッジならもっと早くチェックインしてゆっくりしたかったな~、そして明日もここに泊まりたかった!」
とわたしがぼやくと
「そんなこと言ってもしょうないでしょ、今日だって1泊できただけでありがたいと思わなくっちゃ!」
とママがたしなめる。
そうですね、1泊できただけでもラッキーだった。ではささっとシャワーをあびて、明日の早朝サファリにそなえて寝るとしましょうか。
ふかふかのベッドが気持ちよさそう。お休みなさ~~い。
明朝はインドリが見れるかな~。