インド洋の楽園モルジブ・ビヤドゥのハウスリーフで子連れシュノーケリング〜7つのパッセージと海中写真

2019年2月8日

アッサラーム!マリンスポーツ歴40年のイルカパパです☆これまでパラオ、タヒチ、カンクン、セイシェル、マダガスカルイースター島シチリア島など世界中の海に潜りましたが、モルジブは格別です。今回は6歳と9歳の2人の子連れ、家族4人でモルジブ旅行を楽しんできました。

私たちが滞在するビヤドゥ島にはモルジブでもトップクラスと讃えられる極上のハウスリーフがあります。この項では、そのハウスリーフでの子連れシュノーケリングの様子や海の中のコンディションを7つのパッセージごとに海中写真と共に紹介します。

モルジブ子連れ旅行のスケジュール

  • 1日目:成田→シンガポール→モルジブ・ビヤドゥアイランドリゾート
  • 3日目:モルジブ・ビヤドゥアイランドリゾート
  • 4日目:モルジブ・ビヤドゥアイランドリゾート
  • 5日目:モルジブ→
  • 6日目:→シンガポール
  • 7日目:シンガポール→セイシェル

パッセージとは

「パッセージ」とは、ビーチからリーフに出るための水中通路のこと。

パッセージには、岩や珊瑚礁などの障害物がないので、

パッセージを通れば楽にリーフの外側に出ることができる。

そしてパッセージの出口が、ハウスリーフの中でもシュノーケリングやスキューバダイビングに適したポイントになっている。

ビヤドゥには全部で7つのパッセージがあり、島の南東から時計回りに1〜7と番号で呼ばれている。

ここではパッセージごとに水中のコンディションやそこで撮影した海中写真を紹介する。

参考記事:防水デジカメでインスタ映えする海中写真を撮影する5つのテクニック

パッセージ1でのシュノーケリングと海中写真

ビヤドゥのハウスリーフの中で、一番透明度が高いエリア。特に1の出口から南側(流れに逆らって進む)は、いつ潜っても40メートルの以上の透明度だった。

ビヤドゥのハウスリーフの海中写真

しかし残念ながらこのあたりは、

リーフの珊瑚はほとんど死滅している。

その一方魚影は濃く小型のトロピカルフィッシュが、

花びらのように水中をはらはら舞っており、ため息がでるほど美しい。

時々ボラや大型のロウニンアジの群れを見かける。

ナポレオン、カメの目撃例も多いらしい。

パッセージ1の海中写真

パッセージ1のリーフエッジ付近は透明度が高く、色鮮やかなトロピカルフィッシュが紙吹雪のように舞っている

ハウスリーフとパッセージの見取り図

*ビヤドゥのハウスリーフには、リーフの外側に出るため7つの水路(パッセージ)が設けられている。

*下の簡易図面で水色のラグーン部分の外側がハウスリーフ

ハウスリーフとパッセージの見取り図

パッセージ1の出口付近からリーフの北側は、壁が垂直に落ち込んでおり、

ダイナミックな景観を楽しめる。

一方、出口から南側のリーフは、

落ち込む角度がゆるやかで、

山のすそ野が広がるように海底へ伸びている。

パッセージ1の海中の様子

リーフに沿って北(桟橋方面)へ潮の流れがあり、

時にかなり強く流れる。

この流れはパッセージ1と2の中間付近で二手に別れるため、

1から2へ行くのも、

2から1へ行くのも、

流れに逆らうことになるためきつい。

陸からリーフまでのラグーン内は、

石や珊瑚の残骸が転がっているので、

エントリー、エグジットの時は注意しよう。

パッセージ1の海中写真

パッセージ2でのシュノーケリングと海中写真

ヴィリヴァル島との間にあるパスに面したエリア。

パッセージ2の出口から東側にかけて透明度が高く魚影も濃い。

特にハウスリーフの南島端付近では50メートル近い透明度

パッセージ2の海中写真

パッセージ2の出口付近のリーフの壁は急角度で海底に落ち込んでおり、

ダイナミックな海中の景観を楽しむこともできる。

ただし、出口から東へは強い流れに逆らって泳ぐことになるので、

かなりの体力が必要かもしれない。

一方出口から西側は、

流れがゆるやかだが透明度も低く珊瑚も魚も少ない。

西へ進むほど水深が浅くなり

透明度もおちてくる。

ハウスリーフとパッセージ2の見取り図

パッセージ2の見取り図

下の写真はパッセージ2から3へ向って泳いでいるとき見たイカの群れ。

3に近づくと透明度が悪くなる

ビヤドゥ島の南側のハウスリーフを泳ぐイカの群れ

以前はヴィリヴァル島との間を行き来するボートの桟橋(南桟橋)から、直接リーフへ降りれたらしいが、わたしたちが行ったときは、南桟橋から海へ降りる階段は見当たらなかった。

リーフの外側へはこの南桟橋のたもとのビーチから歩いていく。

ウミガメの写真

ブルーオーシャンを泳ぐウミガメ / パッセージ2付近のリーフとムレハタタテ

パッセージ3でのシュノーケリングと海中写真

島の南西のエリア。

透明度は悪く

5~7メートル程度。

水深も浅い。

ビヤドゥののハウスリーフパッセージ3

魚影もそれほど濃くないが、

時々ハナカサゴの群れを見かけた。

珊瑚も所々見ごたえのあるものがある。

ハウスリーフとパッセージの見取り図

パッセージ3の見取り図

*ビヤドゥのハウスリーフには、リーフの外側に出るため7つの水路(パッセージ)が設けられている。

パッセージ3~モルジブビヤドゥのハウスリーフの海中写真

パッセージ3の出口付近のハウスリーフには比較的状態の良い珊瑚を見ることができる。

一緒にシュノーケリングをしたこども達も熱心に珊瑚礁を見ていた。

パッセージ4でのシュノーケリングと海中写真

島の西側にあるパッセージ。

ビヤドゥでハウスリーフの珊瑚礁が一番元気な場所だ。

魚の種類こそ島の東側ほど多くないが、同一種類の魚の数がすごい。

透明度は6~8メートルと高くない。

潮の流れはほとんどないので幼児でもシュノーケリングが楽しめる。

パッセージ4~モルジブビヤドゥのハウスリーフ/シュノーケリングの様子と海中写真

ハナカサゴの群れは一体何匹くらいだろうか?

数百、数千ではとても足りない。

おそらく数万匹という数の群れが、

わたしたちの目の前で巨大な壁になって静止する。

一緒にシュノーケリングしているこども達の姿がその魚の壁に隠れて見えなくなるほどだ。

それをあっけにとられて見ていると、

さーっと崩れて今度は台風の目のような大きな渦巻きになった。

「うわぁ~!」

あまりの光景に声も出ません。*そもそも水中なので声は出せません。

そこにカスミアジ、ロウニンアジの群れが、

どかーんとぶつかり混じり合う。

「うひゃぁ~!」*水中なので叫び声は出せません。

スキューバダイビングでも、

かなり当たりの1本に匹敵するこんなドラマチックな海中シーンを、

ビーチから歩いてすぐの場所で

幼稚園児のリュウでも

シュノーケリングで毎回簡単に見れるところがすごい!

モルジブの海の凄さ、子連れシュノーケリングの楽しさをあらためて思い知らされる。

ハウスリーフとパッセージの見取り図

ハウスリーフパッセージ4の見取り図

*ビヤドゥのハウスリーフには、リーフの外側に出るため7つの水路(パッセージ)が設けられている。

パッセージ4でシュノーケリングを楽しむ子遠たち

パッセージ4の海中写真。元気な珊瑚礁のまわりをたくさんのトロピカルフィッシュが泳いでいる

パッセージ4での子連れシュノーケリングはモルジブの、ビヤドゥの、底力にただただ感動するのだった。

ビヤドゥのハウスリーフで

一番エキサイティングな場所だ。

良い海中写真もシュノーケリングで撮れます。

パッセージ4で子連れシュノーケリングをしながら撮影した海中写真
パッセージ4で子連れシュノーケリングをしながら撮影したモルジブの海中写真

パッセージ5でのシュノーケリングと海中写真

島の北側でウォータースポーツセンター前のエリア。

パッセージ5と6の間のリーフは、

壁の落ち込む角度が急。

一方パッセージ5と4の間は、壁の角度がゆるやか。

モルジブビヤドゥのハウスリーフ/パッセージ5

5から4へは進むにつれ透明度も悪くなる。

またここはリーフが外側に大きくふくらんでいて、

リーフ沿いに泳ぐとかなりの距離がある。

ハウスリーフとパッセージの見取り図

パッセージ5の見取り図

*ビヤドゥのハウスリーフには、リーフの外側に出るため7つの水路(パッセージ)が設けられている。

パッセージ5での子連れシュノーケリング

パッセージ5での子連れシュノーケリング。ナンヨウハギやミナミハタタテダイが見える。

パッセージ6でのシュノーケリングと海中写真

パッセージ6は、桟橋の北側でダイビングセンター前のエリア。

透明度は20m前後。

ビーチからハウスリーフのリーフエッジまですぐなので、

一刻も早く海に入りたい時(ってどんなときだぁ~!)に

ちょうほうする。

パッセージ6の海中写真。ロウニンアジがうずを巻きながら群れで泳いでいる。

ハウスリーフの外側の壁はほぼ垂直に落ち込み、

リーフ沿いに泳ぐと浮遊感を楽しめる。

またドロップオフの壁には所々珊瑚が復活している。

パッセージ6の海中写真

水深10~15mくらいのところにいつもギンガメアジがうず巻いていた。

北西のコーナー付近は流れがきついことがあるので

小さな子連れでスノークリングするときは要注意だ。

ハウスリーフとパッセージの見取り図

パッセージ6の見取り図

*ビヤドゥのハウスリーフには、リーフの外側に出るため7つの水路(パッセージ)が設けられている。

パッセージ6の急角度で落ちこむハウスリーフの壁沿いにシュノーケリングをするこども達。

パッセージ6の急角度で落ちこむハウスリーフの壁沿いにシュノーケリングをするこども達。

パッセージ7でのシュノーケリングと海中写真

パッセージ7はメイン桟橋の南側のエリア。

ビーチから至近距離にリーフエッジがあり、

その先は急角度で海底に落ち込むドロップオフ。

魚影もたいへん濃く、まさにこれぞ

極上のハウスリーフ

という逸品だ。

モルジブビヤドゥのハウスリーフパッセージ7の海中写真

リーフ沿いに南から北へ流れがあるので、

シュノーケリングする時はパッセージ1からエントリーし、

時計と逆回りに7に向って泳ぐのがいい。

ただしリーフが内側へ湾曲しているポイントでは、

島から離れる方角へ流れ(離岸流)が発生していることがあるので注意しよう。

参考記事:世界中の海に潜ったマリンスポーツのエキスパートが教える子連れシュノーケリングの楽しみ方、注意点、道具の選び方

極上のハウスリーフを泳ぐヨスジフエダイの群れ
 ヨスジフエダイの群れ

ハウスリーフのドロップオフの外側を潜ると、

まるで空中を浮遊しているような感覚になる。

パッセージ1や4では、

魚の群れや珊瑚礁など海中世界を「観て楽しむ」シュノーケリングが主体になるが、

このパッセージ7では、

全身の肌で海と対話する感覚を楽しむことができる。

これぞまさしく素潜りシュノーケリング・スキンダイビングの醍醐味といえるものだ。

極上のハウスリーフで子連れシュノーケリング

もちろん、ここでもたくさんの魚を見ることができる。

ヨスジフエダイ、ムレハタタテ、サージェントブルー等。

ボラ等の群れもいつもいた。

またロウニンアジや、ウミガ、サメ、などもよく見かけた。

リーフの内側のラグーン内にも、所々独立した珊瑚があり、小さな魚がたくさんいる。

透明度は30メートル前後。

南へ行くほど透明度は高くなる。

パッセージ7の海中写真

パッセージ7はモルジブでも最高レベルのハウスリーフ。

ハウスリーフとパッセージの見取り図

パッセージ7の見取り図

*ビヤドゥのハウスリーフには、リーフの外側に出るため7つの水路(パッセージ)が設けられている。

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