ホボケン観光の見所

2019年5月16日

ホボケン駅前広場とハドソン川

ホボケン駅前からハドソン川越しにマンハッタンの摩天楼を望む。夕方はジョギングする人も多い

ホボケン

「フランク・シナトラ生誕の地」として有名なホボケンは、ハドソン川をはさんでマンハッタンの対岸に位置し、古いヨーロッパの町並を連想させる落ち着いた雰囲気の住宅街だ。

ハドソン川越しに見えるニューヨークの摩天楼の眺めは圧巻で、リバーサイド通りやホボケンのメインストリートであるワシントンストリートには、おしゃれなオープンテラスのカフェやレストランが軒を連ねている。

またホボケン始発のパストレイン(地下鉄)が2路線あり、ミッドタウンの33丁目駅とダウンタウンのワールドトレードセンター駅へダイレクトにつながっていて交通の便も良い。

義姉のスミ夫婦は5年前、マンハッタンのバッテリーパークのマンショからここにに引っ越してきたのだが、それ納得!もー首が折れちゃうくらい何回もうなづきました。

ホボケンの街並み

再会

ニューヨーク・ジョンエフケネディ国際空港からリムジンカーに乗った我が家は、午後4時前にホボケンにあるスミのうちに到着。やーやー久しぶりだねー、って私はほんの2か月前の6月に出張で来た時も合いましたが。ジョンもたくさんお客さんが来たもんだから大興奮!リビングと廊下を行ったり来たりして喜びを表現してるぞー。病み上がりのカイのあまりの痩せっぷりを見てスミが驚いてた。どっかの難民の子供が来たかと思ったって。

ホボケンにあるスミの自宅

スミとイトウさん

スミはニューヨークの大手投資銀行で働くバリバリのキャリアウーマンだ。なのに子供ができてからは週3日だけ働けばいいよーと会社に認めてもらってるんだって。つまり週休4日ってこと。何それ?いいじゃん。

さらに毎日、お手伝いさん兼ベビーシッターのイトウさんに来てもらって、料理やら買い物やらをお願いしてる。なのに「ああ、子育てって大変」なんて言うもんだからママが「人生なめとんのかー!」と怒ってました。

今夜はイトウさんが作った手作りディナー、中華のフルコースで我々を盛大にもてなしてくれました。おおー美味い!すごい!イトウさん、この腕前ならお店開けますよ。いや、でもイトウさんがいなくなったらスミが困るんだって。

イトウさんは日本にいた時は幼稚園の先生もされてたとのこと。それでジョンのベビーシッターしながら、ジョンに日本語も教えてるよ、ああ、だからジョンこんなに日本語上手いんだ。

ホボケンとマンハッタンの地図

ホボケンとマンハッタンの位置関係 / 駅前の公園からの眺め

2日目の朝

到着翌日の朝、目が覚めて下のリビングに降りてみると、もうスミや子供たちは起きていてママとお話してる。

「あ、オハヨー、よく寝た?」「ん、もう~爆睡。世界熟睡選手権で表彰されるんじゃないっかってくらいよく寝たよ」

せっかくだから朝食は近くのカフェに食べに行こうってことになったらしい。何がせっかくかよくわからないけど、近くに美味しいブランチを食べさせてくれるお店があると言う。そのレストランのすぐ前の公園で子供たちを遊ばせながら、ゆっくり食事をしようじゃないの作戦っていうわけだ。いいね〜。

ホボケンリトルリーグの専用球場

ホボケン・リトルリーグの専用球場とクラブハウス

フランク・シナトラ博物館

スミのマンションを出てすぐの角に、フランク・シナトラがよく通ってたというイタリアンレストランがある。前に一度入ったことがあるが、味はあまり印象に残っていない。よくあるアメリカンイタリアンだったと思う。ただ店内にはシナトラの当時の写真やサインが飾ってあったりして、ファンにはたまらないかもしれない。

そこからさらに歩いていくとシナトラの生家(の隣の家?)を改造した「フランク・シナトラ博物館」がある。館内は薄暗くて狭い。ライブハウス風に折り畳み式の椅子が並べてあるので「これは何?」と館長に聞いたら「シナトラのものまねライブショーがある」と言う。「誰がやるの?」と続けて聞いたら「私だ」と誇らしげにいう答えが返ってきた。

いやーそれでわざわざお客さん入るのかなーと心配したけど、言わなかった。まあここも大ファンの人にとってはすごい場所なんだろう。

チャーチスクウェア公園

アイスクリームを売る移動販売車

公園の前にはアイスクリームの移動販売車が停車中

フランク・シナトラ博物館から3ブロックほどハドソン川の方に歩くと、教会に面した場所にチャーチスクウェア公園がある。シナトラもよくここに来てたに違いない。公園には子供向けのプレイグランドや、バスケットコート、犬を遊ばせるエリアなどがあり、地元の人の憩いの場となっている。

ホボケンの公園

子供達が遊んでいると突然大騒ぎし始めたので、何かと思って行ってみたら金網のフェンスにリスがいた。「おお、これはすごい!」私も一緒になって興奮しながらバシバシ写真を撮ったりアタフタあわてたり。てっきりまわりの人も興奮してるだろうと思ったのだが、ふと我に返ってみると、大騒ぎしてるのは私たち親子だけ。みんなリスなんぞには目もくれないで、むしろリスで大騒ぎしている私たちを不思議そうに見ている。いかーん、こんな場所で目立ってしまったー。というか、みんなどうして普通でいられるんだー!?

公園に出現したリスに子供たちは大喜び

まあアメリカではリスっちゅーてもあれだな、日本の公園のカラスや野良猫くらいの存在なんだろうな。

サタデーブランチ

日本を金曜の午後出発して、12時間近く飛行機に乗ってニューヨークに着いたのにまだ金曜の午後だった。だから一晩寝た今日は土曜日。なんか1日得した気分。でも帰る時損するんだけどね。

ホボケンのレストランでサタデーブランチ

公園に面したオープンテラスのカフェでブランチセットをいただく。ここだと公園で子供たちが遊ぶ姿も見れて最高だね♪スミの話によるとここ4、5年でホボケンの住宅価格は2~3倍に上がったと言う。その影響でこういうレストランの料金も高くなったらしい。以前は8ドルだったというこのブランチも今は12ドル。まあ私たちにしてみれば12ドルでも、この味とボリュームなら全然悪くないと思いますが。

子供たちの元気な遊ぶ姿をながめながら、フレッシュオレジジュースを贅沢に使ったミモザで乾杯!時差ぼけでまだけだるい体には、公園の木々の葉っぱの風でさざめく音が、とてもとてもここちよかったのです。

スティーブンス工科大学~マンハッタンのベストフォトジェニックスポット

スティーブンス工科大学からのマンハッタンの眺め

砲台があるテラスからはベンチに座ってハドソン川越しに水に浮かぶマンハッタンの摩天楼を眺めることができる

スティーブンス工科大学は、ガイドブックには載っていないマンハッタンのベストフォトジェニックスポット&ビューポイント。おい、だからって勝手に人の大学に入っちゃいかんでしょう。いやいやこの大学には門とかないから、歩いてたらいつの間にかここにいましたって感じなんだよね。町とキャンパスが一体になってるっちゅうーやつ。

レストランでサタデーブランチをゆったりいただき、子供たちは公園で思う存分遊び、それからスミが「眺めのいい場所があるけど行ってみる?」と言うので、食後の散歩がてらみんなでぶらぶら歩いてやってきた。

スティーブンス工科大学は、1870年に設立された米国最古の理工系大学のひとつ。大学があるニュージャージー州では、アインシュタインが亡命していたプリンストン大学に次ぐ難関校だ。

アメリカの大学には面白いランキンgがあって、例えば「学費に対する卒業後の収入によるリターン率が全米の大学で第3位、就職率も全米第3位、となっている。

行き方

ホボケンの駅から川沿い歩いて行くと、だんだん登り坂になり、そのままスティーブンス工科大学のキャンパスに続く道になる。「登り坂」と聞いてピンときたあなた、素晴らしい、ワンダホー♪そう、ここは高台だから眺めがいいんです。そして一番高く川にせり出した所がテラスのようになっていて、休憩用のベンチが置いてあります。

ここが知られざる「マンハッタンのベストフォトジェニックスポット」。ここからはいかにもインスタ映えするハドソン川に浮かぶマンハッタンの摩天楼の写真が、いくらでも撮れちゃうぞ。

キャンパス内の写真

明治時代の留学生

ここのベンチに越しかけて、海を渡るに風に吹かれてると何とも気持ちがいい。水に浮かぶ摩天楼を独り占めしてるような気分だ。

明治時代の初期の頃から、けっこう日本人がここで勉強してるんだよね。この景色を眺めながら彼等はどんな事を考えていたんだろう。その時代、ニューヨークは遠かったろうな。そんな事を思っていると、目の前の木からリスが数匹降りて来て、芝生の上を走り回ってる。それを見つけた子供たちは、またもおおはしゃぎで追いかけていた。

マンハッタンのベストビューポイントで記念写真

公園

登って来た方角とは反対側の坂道を下って行くと、ハドソン川に面した所に別の公園があった。

やったー!と子供達はまたまた遊び始める。よく遊ぶなーおまえら、時差ボケ平気なんかい。ママとスミはさっきからずーっとおしゃべり。後でママに、今日どこを歩いたか聞いても絶対覚えてないぞ。

そんなこんなで随分遠くまで来たから帰りはバスで帰りましょう。こうしてホボケンで過ごした1日が暮れていったんだ。

ホボケンの公園で遊ぶ子供たち