子連れでも楽しめるイタリア旅行〜アグリツーリズモに泊まるトスカーナ旅行記(3歳、5歳)・計画、手配編
🤗ども、チャオ、ボンジョールノ!子連れ海外旅行をこよなく愛するイルカパパです。
3歳と5歳の息子を連れて家族4人でイタリア個人手配旅行を楽しみました。旅行の計画を練るときにこだわったのは、小さな子どもが楽しめてなおかつ大人も満足できるイタリア旅行です。
今回のブログ記事はその子連れイタリア旅行のスケジュールをどうやって決めたか?ホテルや電車、アグリツーリズモの予約方法や料金など計画、準備の様子を紹介します。
子連れでも楽しめるイタリア旅行を目指すよ〜
イタリア旅行の典型的なパターンは、ヴェニス2泊→ミラノ2泊→フィレンツェ2泊→ローマ2泊、という感じでしょうか、うんうん。しかしこのスケジュール、大人にとっては色々楽しめてエキサイティングかもしれませんが、子供は楽しくありません。頻繁に宿泊先を変える「移動型旅行」は子連れ旅行にはなじまないのです、あひゃー。
イタリア旅行に限らず、小さな子供でも楽しめる子連れ旅行のスタイルは
- 1カ所に長く滞在する
- 宿泊施設にプールがある
- 宿泊施設は広い敷地があり子供が伸び伸びと走り回れる
- 観光、買い物の時間は極力短くする
- レストランでの食事はなるべく避ける
- プールやビーチ、公園、動物園等子供が喜ぶアクティビティを盛り込む
- 親子で過ごす時間を大切にする
等が望ましいです。この条件を満たそうとすると、観光や買い物の時間を削らなければなりません。でも観光や買い物、グルメを制限して、何しにイタリアに行くのでしょう?そんなイタリア旅行を大人は楽しめるのでしょうか?
というわけで、今回はそれ行け!子連れ海外旅行史上、最大の難問に挑戦です。
大人も子供もみ~んな楽しいイタリア旅行、それを実現するためのヒントは、
- ビーチのある世界遺産の町で観光しながら泳いで遊ぼう
- 自炊でもレストランに負けない味を楽しもう
- プール、キッチンがあり、広ーい敷地のアコモデーションを探そう
- イタリアの温泉は水着で入れるプールだ
等々です。
今回の旅行で私が考えた方法が完璧だなんて思っていませんが、少しでもみなさんのお役にたてれば、こんなに嬉しい事はありません。
イタリアが大好きなお父さん、お母さん、あきらめなくてもいいんです。こうすれば子連れでも楽しめるイタリア旅行ができる、その鍵となる計画、手配のポイントを是非、この旅行記で見つけて下さい。
イタリア子連れ旅行のスケジュール
<1日目>
- 11:35 成田・新東京国際空港発 ANA209便
- 16:35 フランクフルト国際空港着
- 21:05 フランクフルト国際空港発 ルフトハンザ5582便
- 22:40 フィレンツェ国際空港着
- 着後タクシーでホテルへ フィレンツェ市内 Starhotel Monginevro 泊
<2日目>
- 午前中 フィレンツェドウォーモ登頂、市内観光、ショッピング
- 昼食 トラットリアクワットロレオーニ
- 15:00 フィレンツェ駅前でレンタカーを借りてモンテルポのアグリツーリズモへ
- 夕方、モンテルポのスーパーで食材の買い出し
- モンテルポのアグリツーリズモ泊(テヌータサンヴィート)
<3日目>
- 午前中 レンタカーでサンジミニャーノへドライブ、着後観光
- ランチ トスカーナのアグリツーリズモ
- 午後 バーニョヴィニョーニ温泉
- 夕方 ピエンツァ観光、トスカーナのワイナイリー巡り、モンテプルティアーノ観光
- モンテルポのアグリツーリズモ泊
<4日目>
<5日目>
- 早朝 アグリツーリズモ内の森や農園を散策
- 午前 レンタカーでフィレンツェ郊外のアウトレットモールへ行き買い物
- 午後 アグリツーリズモのプールで泳ぐ
- 夕方 アグリツーリズモのワイナリー見学ツアー
- モンテルポのアグリツーリズモ泊
<6日目>
- 朝 フィレンツェ駅からユーロスターでミラノへ
- 午前中 ミラノ大聖堂登頂
- お昼 スカラ座周辺でランチを食べ市内観光
- 午後 最後の晩餐 鑑賞
- 夕方 ユーロスターでフィレンツェ帰着
- モンテルポのアグリツーリズモ泊
<7日目>
- 朝 アグリツーリズモの敷地内散策
- 午前/午後 アグリツーリズモのプール
- 夕方 レンタカーでシエナへ、着後シエナ市内観光
- モンテルポのアグリツーリズモ泊
<8日目>
- 朝 アグリツーリズモの敷地内散策
- 午前 モンテルポのスーパーでショッピング
- 午後 アグリツーリズモのプール
- 夕方 レンタカーで陽の気公園 着後ピノキオ公園で遊ぶ
- モンテルポのアグリツーリズモ泊
<9日目>
- 朝 フィレンツェ駅でレンタカーを返却しユーロスターでナポリへ
- 午後 ナポリのホテルにチェックイン後、世界遺産ポンペイ観光
- 夕食 ピッツァマルゲリータ発祥の店ブランディ
- ナポリ駅前 Starhotel Terminus Naples 泊
<10日目>
- 午前 高速フェリーでカプリ島へ
- カプリ島観光、青の洞窟、マリーナグランデ、ウンベルト1世広場
- 昼食 カプリ島の絶景レストラン ヴィラブルネッラ
- 午後 高速フェリーでポジターノへ
- ホテルにチェックイン後、ポジターノのビーチやホテルのプールで遊ぶ、ママは買い物
- ポジターノのビーチフロント ホテルコヴォサラティーニ泊
<11日目>
- 午前 ホテルのプールやポジターノのビーチで遊ぶ、ママは買い物
- 午後 高速フェリーでアマルフィーを経由しサレルノヘ
- 午後 サレルノからユーロスターでローマへ
- 夕方 ローマ市内観光、トレビの泉、スペイン広場など
- ローマ市内 Grand Hotel del Gianicolo 泊
<12日目>
- 午前 ローマ、バチカン市内観光 コロッセオ、サン・ピエトロ寺院、バチカン美術館
- 午後 ホテルののプールで遊ぶ
- 夕方 ローマ市内観光、サンタンジェロ城、ナヴォーナ広場など
- ローマ市内 Grand Hotel del Gianicolo 泊
<13日目>
- ローマからブリュッセルへ移動し、ブリュッセル観光
- ブリュッセル市内 友人宅泊
<14、15日目>
- ベルギー観光(ブリュッセル、ブルージュなど)
- ブリュッセル市内 友人宅泊
<16日目>
- 午前 タリスでブリュッセルからパリへ移動、着後パリ市内観光
- 20:00 シャルルドゴール空港発 ANA206便
機中泊
<17日目>
- 14:25 成田・新東京国際空港着
計画と手配
旅行の計画段階で最も工夫した点は、毎日宿泊するホテルを変える「移動型の旅行」でなくても、大人も満足できるようなプラン作りです。
子連れ旅行は「移動型の旅行」に弱い、ひえ〜。天敵といってもくらいです。
🐬移動型の旅行は、荷物の多い子連れ家族にとってホテルのチェックイン、チェックアウトの度におこなう荷ほどき、荷造りが大きな負担になります。また旅行の途中で子供が体調を崩し病気になったら、それ以降の旅程をキャンセルしなくてはならなくなる可能性もあります。
この難しいミッションを可能にする鍵が「アグリツーリズモ」と「レンタカー」でした。アグリツーリズモに滞在しながら、宿泊場所を変えることなく、あっちもこっちも観光出来たのは、この2つのポイントを有効活用できたからほかなりません。
また夏のイタリアは日没時刻が遅いこともこのスケジュールの効率性を高める大きな要因となりました。
👦夏のイタリアでは暗くなるのは午後9時を過ぎてから。1日中プールで遊んで夕方から観光に出かけても十分明るい。明るい太陽の日の下で写真が撮れます。その上真昼よりは少し気温が低く観光し易い!さらに子供はプールで遊んで満足しているので、大人のわがまま(観光やショッピング)にも付き合ってくれます。
1箇所に滞在しながら移動型旅行をする
上に記した我が家の子連れイタリア旅行のスケジュールを見たらお分かりと思いますが、アグリツーリズモに滞在した8日目までは、同じ宿に滞在し(つまり滞在型旅行)、それでもピサやミラノ、シエナ、サンジミニャーノ、チンクエテッレなど世界遺産の街へ出かけてます。
繰り返しますが、これを可能にしているのは、アグリツーリズモとレンタカー、そして遅い日没時刻、です。
それから色々な目的地へ行ける「中心的」な滞在地を選ぶこともポイントです。
アグリツーリズモでなく、街中のホテルに滞在して、レンタカーではなく電車やバスを利用してもこのプランは成り立ちます。
しかし、ある程度長く滞在する宿泊先に求められる居住性、快適性を伴う街中のホテル(それもイタリアの人気観光地で)を探すとなると相当な出費になるでしょう。
この後で詳しく説明しますが、アグリツーリズモでの滞在は、広くて快適な客室に、
街中のホテルとは比べ物にならないほど安く宿泊できることです。
それから子供が小さいうちは電車やバスなどの公共交通機関での移動はかなりハードルが高い。荷物のことも考えるとレンタカーを利用するのが合理的です。
この記事も参考にしてください👍
では、次にアグリツーリズモについて見ていきましょう。
イタリア子連れ旅行の救世主・アグリツーリズモとは?
アグリツーリズモとは、主にイタリアで普及している農園滞在型宿泊施設の事。基本的には宿泊施設を併設している農園、であくまで農業が主とされる。アグリツーリズモを提供するのはぶどう、オリーブの生産農家が多い事からワイナリーリゾートなんてしゃれた別名があったりもする。
アグリツーリズモのタイプ
一口にアグリツーリズモと言っても実にさまざまなタイプがある。施設で見ていくと、中世の貴族の邸宅を改装したものや、由緒ある古城、修道院を改装しアンティークの調度品備えたもの等。またその地方独特の伝統的な農家を改装したものもある。
一方営んでいる農業の形態によっても、さまざまたタイプが見られる。ワインナリーを併設した規模の大きいものや、ぶどうやオリーブのみ生産しているもの、果物専門の生産農家や野菜中心の農家等。また酪農を併営しているアグリでは自家製のチーズや生ハムを味わえるうえ、敷地内に動物がたくさんいるので子供も大喜びだ。
我が家が宿泊したアグリツーリズモ
今回の旅行で我が家が宿泊したアグリツーリズモは、敷地が広いわりには客室数は数える程しかなく、非常にゆったりと滞在する事が出来る。自社ブランドのワイン、グラッパ、オリーブオイル、バルサミコ酢を生産、販売しており、敷地内のワイナリーではワインの試飲販売も行っている。
そしてフルキッチンを備えたアパートメントタイプの客室があるので、新鮮な食材を市場や農園内の売店で買って来て、部屋で料理する事が出来る。
美味しいうえに安上がり、子供が騒いでも気兼ねなし、でまさに一石三鳥と言えよう。ちなみにプールサイドの木陰のテラスでワインと料理をいただけば美味しさも倍増する。
規模別のタイプ
我が家が宿泊したものより、もっと小規模な家族経営のアグリツーリズモもある。自家農園で栽培された新鮮な野菜をたっぷり使ったイタリア家庭料理が食べれて、ワインは通常飲み放題。ホームステイ感覚で滞在するイタリア版民宿といった感じだ。キッチンを備えた客室のないホテルタイプの客室のみのアグリツーリズモでは、このように食事のサービスが料金に含まれているケースも稀でない。またオプションでイタリア家庭料理の講習なども行なっている。ウルルン滞在記の世界ですね。
シエナ郊外にあるFATTORIA PIEVE A SALTI というアグリは700ヘクタールという広大な敷地を持つ。敷地内に屋内プール、屋外プール、フィットネスセンターがあり乗馬やテニスを楽しむ事も出来る。サンヴィートの景色がワインやオリーブの林であるのに対してこちらはどこまでも果てしなく続く小麦畑、特にレストランは周辺で最も高い位置にあり素晴らしい景色を堪能出来る。難点をあげればフィレンツェからかなり遠い事だがその分料金も安い。
テヌータサンヴィート~トスカーナのアグリツーリズモ
テヌータサンヴィートの概要
我々が8日間を過ごしたアグリツーリズモは、フィレンツェの南東約15Km、波打つようにうねる緑の丘がどこまでも連なるハートオブトスカーナの地にある。ヴィラからの景色やレストラン、プール、散歩中の丘、どこからでも目に映る景色の全てが絵になるその美しいアグリツーリズモの名はテヌータサンヴィート イン フィオルディ サルヴァ、126ヘクタールの広大な敷地に3棟の低層ヴィラとレストラン棟、フロント棟、ワイナリーが点在するトスカーナを代表するアグリツーリズモだ。
各ヴィラにはプール、屋外テラス、専用ロビー、駐車場が併設されておりヴィラはキッチン付きのアパートメントタイプ。キッチン、リビング、ダイニングと2つの寝室からなる2ベッドルームの標準的な広さは約75平米、アメリカあたりのリゾートコンドミニアムと比べると狭さはいなめないが、1週間程度の滞在には十分な広さだ。内装は伝統的なトスカーナの領主の屋敷をイメージしてあり趣がある。
フィレンツェ郊外のアグリツーリズモ・テヌータサンヴィートの公式サイト:http://www.san-vito.com/agriturismo/home_agriturismo.php?lang=en
テヌータサンヴィートの地図
有機栽培の取り組みと宿泊者向けアクティビティ
テヌータサンヴィートでは1982年からぶどう、オリーブの生産を無農薬に切り替えておりA.I.A.B(イタリアオーガニック農業協会)の厳しい基準を満たしている。ここで生産されるオーガニックワインや、エクストラバージンオリーブオイル、バルサミコ酢等はワイナリーに併設されているショップで購入することが出来る。
またワイナリー見学ツアーの他、オリーブ採油場見学、ぶどう畑、オリーブ畑見学、お酒好きにはたまらないワイン試飲会、料理教室、などゲストをもてなすさまざまなイベントが用意されている。
ミラノやフィレンツェの町中のホテルに滞在したのでは決してわからない本当のイタリアにふれる事が出来る。
アグリツーリズモで過ごす田園の1日
テヌータサンヴィートの敷地の半分以上は自然のままの森である。朝の散歩は特に気持ちがいい。森を抜けると湖がありさらに歩くと有機栽培のオリーブの林がどこまでも続いている。子供達にオリーブが何か、どんな食べ物に使われているか等を話しながら歩いたり、時折姿を見せる小動物や昆虫、小鳥達を探しながら楽しい会話が続く。
ぶどう畑にはもうかなりのぶどうが実っており1粒失敬して口にほおばると顔が歪みそうなくらい渋かったりする。それを見て大笑いしたり追いかけっこしたり、何しろちょっと隣のヴィラと言っても歩いて40分くらいかかる距離なのだ。早朝とはいえ親子で大声で笑っても誰の迷惑にならない。子供とたくさんお話してたくさん笑って小1時間も散歩して部屋に戻るともーお腹ペコペコ。皆で急いで朝食の準備を始める。
たまにはヴィラの庭のプールに面した木陰にあるテラスでトスカーナの風に吹かれながら朝食をいただく。
今日は何して遊ぼうか?どこへお出かけしようか?こうしてイタリアの田園の1日が始まるのだ。
次に、実際のアグリツーリズモ滞在の様子を参考までに一部紹介しよう。下記はイタリア5日目(アグリツーリズモ滞在5日目)の様子を記した旅行記の抜粋。
朝の散歩
時差のせいで夜は早くから眠くなる。部屋にテレビはあるがCNNも映らないので9時過ぎにはベッドに入りる。深い眠り後の目覚めは気分爽快だ。小鳥のさえづりと朝の光と新鮮な空気、何という健康的な毎日!
イタリアで5日目の朝も6時には自然にぱっと目が覚めた。耳を澄ますと子供達の部屋からも声が聞こえる。子供達も毎晩7時過ぎには眠りに落ち毎朝6時前あたりから目を覚まして遊びはじめる。子供達の部屋を覗いてみると日本から持って来たおもちゃで楽しそうに遊んでいる。よーし今日はちょっとアグリツーリズモの朝の農園をお散歩しようか!
爽やかなそよ風ときらきらとまぶしい陽光を浴びながら、ヴィラの駐車場の横から森へ続く遊歩道へ入る。森の中は木々がうっそうと茂り奥へ進む程薄暗くなって行く。時おり動物や鳥の泣き声が響き、かいもりゅうも内心は脅えながら、しかしそんな気持ちは悟られまいと、勇気ある探検家のようにふるまっているのがいじらしい。いやふるまっているのではなくて、なり切っているのだ。
さながら手に持つ棒っ切れは勇者の剣か。途中から急な下り坂になりどんどん森の奥深くへ降りて行く。恐ろしいモンスターが待ち伏せしてないか、剣をかざしながら2人並んで進む後ろ姿に、ちょっぴり頼もしさを感じている私だった。
子連れ探検隊生還
森を下り切ると小さな湖がありそこから今度はオリーブの木が連なる日当たりのいい南斜面を登って行く。早朝とはいえ日差しが強いので日向に出ると一気に体温が上昇し息も切れて来る。
頂上まで登ると鶏小屋があり高原の景色のようになだらかな丘が続く一面のぶどう畑に変わる。トスカーナ地方の典型的な景観だ。はるか彼方ににはフィレンツェの街が霞んで見える。景色を眺めてひと休みしているうちにお腹がすいてきた!こりゃいかん急いで帰ろう、という事でオリーブ畑の所まで戻ってみると湖の向う岸の森の山の頂上に私達のヴィラがちょこんと見える。
「ママー」「お~い!」
大きな声で叫んでも遠すぎてきっと聞こえない。来た時とは違う森の道をさらに30分ほど歩きやっと部屋に戻った時は、のどもカラカラ、お腹もペコペコ。
それでもいかに険しく困難な冒険だったかを留守番(朝寝坊?)してたママに語る子供達の瞳は勇者の誇りに満ちていた。
スーパーで食材の買い出し
朝食後フィレンツェ郊外インチーザにあるアウトレットで買い物をして、帰りにLastra-signaの巨大スーパーInperCoopでお昼の食材を買う。
ムール貝のパスタやラタトゥーユなど、トスカーナの伝統料理のお惣菜もたくさんあり値段も手頃だ。
あわせて読もう✌️
プールで大暴れ
部屋でお昼を食べた後夕方までプールで大暴れ!
プールで暴れているのは世界各国(といっても大半はドイツ人)から来た男の子ばかり。ドイツ人の家族はみな自宅から車で来ている。陸続きだから当たり前か。
我が家の暴れん坊将軍達も負けじと大暴れ。次はドイツのワールドカップで会おうぜ。
田園の休日
ママはプールサイドにある木陰のテラスでニューヨークやサンディエゴにいるお姉さん達に手紙を書いたりうたた寝したり、時折部屋に戻ってはアイスクリームや特性ジュースを持って来たり。
トスカーナの田園で、緑の風がそよぐ夏の午後、家族全員がそれぞれの休日をゆったりと満喫した。
イタリア子連れ旅行の費用
航空券
<成田→フランクフルト、フランクフルト→フィレンツェ、ローマ→ブリュッセル、パリ→成田>
全日空のマイルをスターアライアンスの特典航空券に交換。上記旅程1人55000マイル×4で220000使用。
レンタカー
<Hertz 車種 OPEL/ASTRA 17 TD 4ドア 8日間>
フィレンツェ駅で借りて同一場所返却
基本料金 206.22ユーロ
追加オプション
- CDW/車両損害保険 43.38
- TP/車両盗難保険 36.15
- super TP/免責軽減制度 28.00
- Fuel Purchase Option 36.83
- チャイルドシート 26.00
- 諸費用 8.61
- 消費税 20% 77.04
合計 462.23ユーロ
参考記事じゃぞ、ふっほっほ👍
電車
1)イタリア国内<フィレンツェーミラノ往復、フィレンツェーナポリ、ナポリーポンペイ往復、サレルノーローマ>
割引パス:ユーロパス・フレキシー・セイバー1等車5日間 3人分 507.50 USD(りゅうは無料)
*イタリア国鉄1等車5日間乗り放題チケットにセイバーとフレキシーを追加。
「セイバー」は2名以上で同一行動なら割り引きになるチケット。
「フレキシー」は2ヶ月間のうち好きな5日を選べるチケットでこれにより連続5日間である必要はなくなる。
*パスに特急料金は含まれるがユーロスターの場合は別途座席指定料金が必要。1区間1人およそ20USD。
*日本で購入しなければならない。
2)ベルギー〜フランス<ブリュッセルーパリ/シャルルドゴール空港ターミナル2>
国際超特急列車タリス 1等車 大人 133USD 子供 19USD (りゅうは無料)
参考にしてくだされ👌
フランクフルト経由でフィレンツェへ
今回の子連れ旅行は全日空のマイレージで無料特典航空券を利用しているため、成田からフランクフルト経由でイタリア/フィレンツェへ向かう。そのフランクフルトでの乗り換え待ち時間が4時間半あるので、ちょこっとフランクフルトの市街地まで行ってみることもできるのだが、子ども達がまだ小さいし、家族の体調管理を優先し空港内でゆっくり過ごすことにした。
フランクフルト国際空港は欧州有数の巨大空港であり、旅客のおよそ60%が乗り換えに利用する特殊性がある。そのため乗り換え客を飽きさせないようお店や施設が充実している。
*フランクフルト国際空港からフランクフルト中央駅までの所要時間は、Sバーン(近郊電車)でおよそ15分。
アルプスを超えて
ママと交代でこどものお守りをしながらショップをのぞいて歩き回ったり、本や雑誌を読んでいたら出発時刻になった。4時間半のつかの間滞在したフランクフルト・マイン国際空港を後にして、我々を乗せた飛行機はあっという間に緑の草原が風に波打つドイツの穀倉地帯を飛び越える。
そして4000メートル級の山が連なるアルプス山脈に差し掛かる頃には、夕陽が白銀の峰々を照らし、空から見下ろす雄大な光と影のコントラストに、私はしばらく言葉も失って見入っていた。
突然の訪問者
そもそも旅行嫌いのママが、遠くイタリアまで行く気になった理由を説明するには2000年1月に遡らなければならない。次男のりゅうがまだママのお腹の中にいた頃の話だ。
東京都心でも少しづつ寒さがゆるみ始めたある日の夕方、突然家の呼び鈴が鳴った。誰だろう、と思って出てみるとそこには見知らぬやや大柄な白人の女性が立っていたのだ。
ベルギーから来た家族
ドアを開けるとその女性はひどくなまりのある英語で「英語は話せるか?」と私達に聞いてきた。「ええ、まあ、多分あなたくらいには」と答えると「昨日このマンションの2階に越して来たのだが、子供の幼稚園の事で相談にのって欲しい」と言う。聞けば彼女達はベルギー人一家で、6歳の女の子と4歳の男の子がいるらしい。
2年前に大阪転勤で日本に来て、今度は東京転勤で昨夜着いたばかりとの事。日本語は全く話せないらしいが、さすが子供は順応力が違うのか、6歳の、柔らかなブロンズの髪とぱっちりした目が可愛いエリーは「あきまへんで、ほんま」と流暢に大阪弁をしゃべる。子供がいそうな家だったから思いきってベルを鳴らした、という。それがトムとエリーとヒルダとビンセント、我々にとって素晴らしき隣人との最初の出会いだった。
4年の日々
その後りゅうが生まれ、エリーは自分の弟のようにりゅうをかわいがった。かいとトムも本当の兄弟のように遊んだりけんかしたり、ソムリエとシェフの資格を持つビンセントは我々をたびたび食事に招待し、その腕を振るってくれた。ママとヒルダは毎日のようにお茶をしたり散歩したり買い物したり、、我々が住んでいた都心の5階立てマンションはワンフロアーに1世帯、という変わった造りでしかも当時はウチを含めて3世帯しか住んでいなかったので、ひとつ屋根の下で暮らす大家族、とうい感覚が芽生えるのも自然だったのかもしれない。
日本対ベルギーが白熱したサッカーのワールドカップも終わり、2003年になって悲しい知らせを聞かされた。楽しかった東京にサヨナラをしなければならなくなった、ドバイに転勤になった、と。
ベルギーへ行こう
それから数日の間ママとヒルダは顔を会わせては子供のように泣きじゃくった。でも別れるのは悲しいけど、あなたちのおかげで本当に楽しかった、子供達も兄弟のように仲良くなって、心から感謝したい。
東京から直接ドバイへ行くのではなく、トムとエリーが通うアメリカンスクールが夏休みに入ると一旦ベルギーに帰って、新学期にあわせて9月にドバイに行くらしい。つまり夏の間はベルギーにいる、それなら我々も夏休みをとってベルギー遊びに行こうか!というわけで話はとんとん拍子に進み夏のヨーロッパ旅行が決まったのだ。
えっ?それならなぜイタリアに行くのかって?それは、私がイタリアに行きたかったから。地理がよくわからないママを、あっイタリアなんてベルギーのすぐ近くだから、ついでついで、とたくみに誘導して、私の思惑通り事を運んだのだ。こうしてママと私にとって10年ぶりのイタリア旅行が実現する。
フィレンツェに着陸
そんな事を思い出しているうちにいつの間にかうとうとしていたらしい。外はすっかり真っ暗だ。
が、窓に顔を近づけてよく目を凝らすと、夜の暗がりの中にフィレンツェの夜景が宝石をちりばめたようにきらきら光っていて、それがみるみる大きくせまって来る。
いよいよ始まる今年の夏の家族旅行、これからどんな出会いが待ってるか、どんな感動や体験が待っているか、期待に胸を膨らませ、我々を乗せたルフトハンザ5582便はルネッサンスの都へ向けてゆっくりと高度を降ろして行った。
もうちょっと詳しいスケジュール表
🐬この旅行記は2003/7/18〜8/3に子連れイタリア旅行をした時の記録を2020年7月に再編集したものです。料金や施設の名称などなるべく直近のデータを使用していますが、一部現在は閉店しているお店などもあります
この記事があなたの子連れイタリア旅行の参考になったならとっても嬉しいです。
それではまたお会いしましょう、良いご旅行を!
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