世界中でここでしか見れない珍獣にかこまれながらいただくベレンティーロジの朝食
カーテンのすきまから朝の光がこぼれてくる。
耳を澄ますと森の木々からこだまする小鳥のさえずり。
ベレンティーは乾燥地帯にあるため朝夕は空気がひんやりしてとても気持ちがいい。
みずみずしい風に吹かれながら、朝食をいただきにカフェテリアへ向かう。
ワオキツネザルがやってくる朝食のカフェテリア
ベレンティーロジの朝食
ベレンティーロッジのカフェテリアは、サークル状にヴィラが並んでいる中庭にある。壁のない半オープンエアーの造り。
「おはようございます」
わたしたちがカフェテリアに到着するとマミーはすでに入り口のところで待っていた。
「おはよう、マミー」
「部屋から歩いて来る途中、シファカやワオがたくさんいるもんだから、こどもたちが興奮しちゃってなかなか前へ進まないんだ。それで遅れちゃった」
ってそもそも起きるのが遅かっただけなんですが。
テーブルにつくと、しぼりたてのマンゴージュースが運ばれてきた。ひゃぁ~~、それを一気に飲み干すと、今度はコクのある香りがたちこめるコーヒーと、こどもたちにはホットチョコレートが運ばれてくる。
さらに続いてオムレツと焼きたてのパンとパイナップルジャム。どんどんくるぞ~、どれもこれも美味しそう。
親子のワオキツネザル
夢中になって食べていたらわたしたちのテーブルのまわりに、ワオキツネザルが集まってきた。うひょぉ~~!、世界中でここでしか見られない珍獣にかこまれながら、美味しい朝食をいただく。ああ、なんて贅沢でシアワセなシチュエーションなんだろう。そのうち何匹かが、パッパッと飛んでテーブルやイスの背に移ってくるもんだから、わたしもこどもたちも大興奮。
「これはすごい!」「もうサイコー!」とボルテージが最高潮に達した瞬間、給仕係のお兄さんが走ってきて、ワオキツネザルたちを追い払ってしまった。おお、わたしたちはそのままでいいのに、と思いながら、でもそれがここのルールなんだよね。
その後もワオキツネザルはテーブルに近づいてくるが、その度にお兄さんがものすごい剣幕で追い払うの繰り返し。お兄さんのほうが先にあきらめてくれないかなーとひそかに念術をかけるも、ワオのほうが先にあきらめて、しぶしぶ森のほうへ帰って行きました。この根性なし!