この船で知り合ったお友達やレイモンドとお別れ〜ドレスコードはフォーマル・涙のお別れディナー

2019年2月25日

涙のお別れディナー

涙のお別れディナー

早いものでブルーモナークでの旅も残すところあと1日、いやあと一晩、つまり、今夜が最後となった。

その今夜はお別れディナーだ。

思い返すと、期待に胸を弾ませながら乗船したのが、つい昨日のように感じられる。

楽しい時間というのは、本当にあっと言う間だね。

 

最後のオーダーを聞くレイモンド

                     最後のオーダーを聞くレイモンド

 

実は、クルーズの旅は明日で終わりではありません。明日の朝サントリーニ島に到着後、午前中サントリーニ島観光、午後はミコノス島へ移動して、夜ミコノスを出発。そしてあさっての朝、アテネのピレウス港へ帰港、というのが本当のスケジュールなのだ。

わたしたちが勝手に、明日、下船するというだけ。

わたしたちのように途中下船するのは自由だが、残りの日程分の料金は返却されない。

 

料理の写真

 

さて、今夜のお別れディナーのドレスコードはフォーマル。ちょっと窮屈だけど、スーツにネクタイをしめてレストランへむかう。そーそー荷造りで正装を用意する時、革靴も忘れないようにしよう。南のリゾートへ旅行する時は、フツー革靴なんて持っていきません。でもうっかり忘れちゃったらタイヘン。せっかくスーツを着たのに、足もとがビーチサンダルになっちゃう。わたしは、今回ちゃんと革靴もベルトも忘れずに持って来たのだが、残念なことにクツシタ忘れました~(涙)

パッと見にはクツシタをはいているかいないかなんてわからないところが微妙。でもイスに座った時とか、横からのぞいたらわかってしまう。

あちゃぁぁ~~☆

ここは、わからないことにかけて、ネクタイしてワイシャツにスーツだけど、素足で革靴、という格好でお別れディナーに参加したのだった。

だって仕方ねーじゃん!!

 

さよならディナーのケーキ

 

正式には明日の夜のディナーが、本当のさよならディナーです。それはそれで盛大にやるのだろうけど、今夜のディナーも正式なお別れパーティーだと言われても違和感ないくらい盛大だ。そういえば昨日の夜もプチお別れディナーをやってたなーー。

だからこの船では3晩続けてお別れディナーをやることになる。ディナーは2回の入れ替え制だから、スタッフたちは3×2で、実に6回もお別れディナーをやってるんだね。お疲れさま!

 

お友達と記念写真

サッカーをしていっしょに遊んだジョシュア / カフラー王のピラミッドに潜入したロイとキャシー / プールで遊んでくれたアベル兄さん

 

食事が終わると、レストランの照明が落ちて真っ暗になった。いったい何が始まるんだろうと、ドキドキしながら待っていると、ケーキに火のついた花火を付けて、スタッフたちが歌にあわせ、ダンスしながらに列になって入場してきた。

ひゃぁっほぅ~~!ブラボー!。

会場から拍手やら歓声があがり、一気に盛り上がる。ゲストが喜んでいる様子を見て、入場するスタッフの顔も輝いている。みんなこの仕事に誇りをもっているんだね。暗闇の中で燃える花火は宝石のきらめきのよう。スタッフたちは会場を一周し、担当してるゲストのテーブルの前に進み止まった。

わたしたちの前には、レイモンドが最高の笑顔で立っている。

「また、、どこかの海で会えたらいいね」

照れくさくて、急には気の効いた言葉が出てこない。

「サントリーニ島で素敵な滞在をお祈りしてます」

レイモンドが精一杯の明るさで答える。

「バイバイ」「サンキュー」

カイとリュウが手を伸ばす。

「ボクたちも元気でな!またミートスパゲティ食べに来いよ」

レイモンドの大きな手。ケーキにさしてある花火の炎が、ひときわ勢いよく燃え上がる。花火も、ろうそくも、流れ星も、燃え尽きる最後の瞬間が、一番きれいだと言う。

ありがとう、レイモンド。

その笑顔がだんだん涙でにじむ。

ありがとう、レイモンド。

毎晩食事の時間にあなたに会えるのが楽しみだった。

ありがとう、レイモンド。

あなたのくれた優しさを旅の思い出として日本の家へ持って帰ろう。

 

レイモンドと記念写真

            ありがとう、レイモンド