世界最古の地図にも載っているショッピングアーケード・カルドでお土産を物色

2019年2月23日

カルド/世界最古のショッピングアーケード

嘆きの壁を見学したあと、徒歩で旧市街を散策する。

イエスが十字架を背負って歩かされた「悲しみの道」を通って、キリスト教の聖地、聖墳墓教会へむかうのだ。

カルド/最古のショッピングアーケード

エルサレムの街は4000年の歴史がある。

そのため古い街の上に新しい街が作られていて、街全体が重層構造になっている。

旧市街はわずか1km四方の城壁に囲まれた範囲だが、細い路地が複雑に入り組んでおり、おもちゃ箱をひっくり返したような、予測不能の広がりがある。

エキゾティックで混沌とした通りを歩けば、まさに、見知らぬ異邦の地を彷徨っている冒険気分に浸れるのだ。

 

ここは現在も現役の商店街

                     ここは現在も現役の商店街

 

細い階段を登ったり下ったりしていたら、ローマ時代の遺跡が見えてきた。

135年にローマのハドリアヌス帝が建築した列柱だ。ここはカルドと呼ばれ、かってダマスカス門とシオン門を結ぶ、エルサレム旧市街のメインストリートだった場所。世界最古のパレスチナ地図、マダバ地図にも、世界の中心エルサレムのメインストリートとして記されている「由緒」ある場所なのだ。

 

               香辛料のお店 / 細い路地がどこまでも続く

 

列柱は、半地下の空間を縦に貫き、その先はまた地下に埋まっている。日陰なのでずいぶん涼しい。地元の幼児がお母さんとおもちゃの車に乗って遊んでいるのが印象的だった。エルサレムを征服したローマ帝国は、ユダヤ人を追い出し、街をローマ風に作り替えた。名前も「ユリアカピトリア」に改め、ローマ神殿を建設した。

列柱があるカルドはその時代の名残りだ。

 

世界最古の地図のレプリカ             

     世界最古の地図のレプリカ / ハドリアヌス帝が作った列柱

 

さて、カルドは現在もエルサレムの繁華街で、列柱が地下に埋まっている先をそのまま進むと、ショッピングアーケードになっている。遺跡のようでもあり(遺跡です!)とってもおしゃれな雰囲気のアーケードだ。所々、井戸のよな縦穴が掘られていて、下をのぞくと発掘された列柱の続きが埋まっているのが見える。すごいね、遺跡の中で遺跡見物をしながら買い物ができるとは!

道の両側のお店では、アクセサリーやら皮製品やら、民族衣装、香辛料、絵葉書や旅行ガイド、おもちゃ、みやげもの、等々、実に様々な品々が売られている。お店をのぞきながらぶらぶら歩いていると、だんだん人通りが多くなり、やがて悲しみの道と合流した。

 

カルドで買い物

         迷宮都市を彷徨う、、みたいな