【知られざる絶景ティラシア島】天空のマノラス村へ登る

2019年2月18日

ティラシア島マノラス村へ登る長男
ティラシア島マノラス村へ登る。カルデラ海にはネアカネミ、パレアカネミが見えるぞー

🤗ども、ヤサス、子連れ海外旅行をこよなく愛するイルカパパです。

小2、小5の子連れ家族4人でギリシャ・サントリーニ島旅行を楽しんでます。ティラシア島の美味しいシーフードレストラン「キャプテンジョン」でランチを食べたあとがけの上にあるマノラス村へ登ってみました。

今日のブログ記事は、日本ではほとんど知られていない秘島ティラシア島の潜入極秘レポート第2弾「天空の村マノラス編」ですだ、うおひゃ、最後までお楽しみ下さいまし、まし。

ティラシア島とは

港のみやげもの屋
港のみやげもの屋 / きれいな貝が売られている

ここでもう一度ティラシア島についておさらいしておこう。

紀元前1500年頃の大噴火で島の中央部分が海中に陥没し、外輪山の部分が島として残ったサントリーニ島。そして紀元前236年の大地震で主島「ティラ」から分離したのがティラシア島だよ。ってさらっと書いたけどいったいどれくらいの「大噴火」や「大地震」だったんだろーね。

ティラシア島とサントリーニ本島の西端との距離は約1.8km離です。

ティラシア島の面積は約9平方キロメートル、人口は約320人(2011年)。

主な村は定期船が就航する港のあるリヴァ、ツアーのクルーズ船が寄港するコルフォス、そして崖の頂上にあるマノラスだよん。そしてこれらの場所にはタベルナやカフェ、ホテルがあります。

フィラやイアと比べると笑っちゃうくらい観光化されていない素朴な雰囲気と、100年前にタイムスリップしたような伝統的な白壁の家並みの景観が魅力の島です。

島内交通

定期船が就航するリヴァ港にスーツケースなどの荷物を持って到着して、マノラスのホテルへ行く場合は港のカフェの人に自家用車で送迎をお願いしてみましょう。料金は交渉次第だけど3〜5ユーロくらいです。

あるいは予約するときホテルに相談するのでもいいよん。

ツアーのクルーズ船が寄港するコルフォス港には自動車が入ってこれません。もしコルフォス港からマノラスへ行く場合は徒歩で登るか、ロバタクシーを頼みましょう。

ロバタクシーは港のカフェかタベルナのスタッフに相談すると手配してもらえます。

イアから見えるティラシア島
イアから見えるティラシア島

ティラシア島の地図

マノラス村へ登る

ティラシア島から眺めるサントリーニ島
マノラスから眺めるサントリーニ島。崖の上の白い部分はフィラの街

ランチの後は別行動

ティラシア島のシーフードレストラン「キャプンジョン」での至福のランチタイムが終わって時計を見たら午後1時をちょっと過ぎたところ。まだ船の出発までは小1時間ばかりある。

どうしようか?

「ティラシアの山の上にも小さな村があるみただから、ちょっと行ってみる?」

「それ、ちょっと行くほどなまやさしいもんじゃないでしょ、この暑さの中」とママ。

「おれ、行ってみたい」とカイは乗り気。

「じゃあ、パパといっしょに行くかー、リュウはどうする?」

「おれここで泳ぎたい」

「それなら、わたしは残ってお店をのぞいたりリュウが泳ぐのを見てたりするから、カイと2人で登って来たら?」

「オッケー、そうしよう」

「そのかわり船の出発の時間までには絶対戻って来てよ」

「はい、神に誓ってそうします」

島のおみやショップ
島のおみやショップ

こうしてママとリュウと別行動になったわたしたち。

マノラス村への登り口はいったいどこにあるのだろうと、ビーチ沿いをぶらぶらしてたら、あまりの海の水のきれいさに「やっぱりオレも泳ぎたいな」とカイが漏らす。

「泳ぐんだったら、上の村へは登れないよ。両方やる時間はない。どっちにする?」

「う~ん、やっぱり、登ってみる。泳ぐのはどこでもできるけど、こんな島を登るのはここでしかできないからね。それに上がどうなってるのか見てみたい」

よ~し、それでこそ我が息子だ。

そこに山があればとにかく登ってみる。

あとのことは登ってから考えようぜ、わははは。

村への入り口を発見

ここが登山道の入り口
ここが登山道の入り口だよ

でマノラス村への登り口は、白い風車の建物の手前にありました。

ちなみにこの風車の建物もレストラン。

マノラス村への登り道は、石畳の坂道で、階段というほどではないが、広い間隔で段差がある。

海側には白い塀が続いていて、カイは時々思い出したようにその上をひょいひょい歩く。

落っこちるなよ~。

はっはっは、ぜんぜん大丈夫だよ、これくらい。

白い塀の上を歩くカイ
白い塀の上を歩くカイ

石畳の坂道は日光のいろは坂みたいに、つづら折りになっていて、何回も何回もターンしながら、空の上まで続いているようだ。

まるで豆の木を登るジャックのような気分。

同じ道をずーっと繰り返し歩いているような感覚に陥るが、海をのほう見ると、確実に上昇しているのがわかる。

わ~~あれさっきまでいた港だよ。

ほら見て見て、おれたちがランチを食べたレストランが見える!

さっきランチを食べた港が見える
さっきランチを食べた港が見える

ティラシア島のロバ

坂道を登っていると、たまにロバの列とすれ違う。

ほとんど観光客の来ないこの島では、ロバは純粋に村人の荷物運搬手段だ。

何百年も前から変わらないその習慣を身近に見学できるのも、貴重な体験だ。

マノラス村への登山道
 さっきの風車がもう下に見える

「どうしてロバがこんなにいるの?」

「荷物や食料を上の村に運ぶためじゃないかな」

「車を使えばいいのに」

「この島には車もそもそも道路もないんだと思うよ、こんな急な坂道、車じゃ登れないし」

「そうかー」

「日本でも昔、車や電車がなかった時代は、こうして馬や牛が荷物を運んでいたんだよ」

通りすぎるロバはとても優しい瞳をしていた。

マノラス村の入り口
この先がマノラス村 / ロバの列とすれ違う

村に到着

登り始めて20分くらいたった頃、マノラス村の入り口が見えてきた、

ああ、やっと着いたよ~

入り口には眺めの良さそうなレストランが1軒建っている。創業1982年のギリシャ料理レストラン「Panorama Resto」。

マノラス村のレストラン
村の入り口に建つレストラン / マノラス村の昔ながらの景色

こんなところまで登ってくる観光客もたまにはいるんだろうか?

あ、おれたちもその観光客だった、でも、もう食事はしないけどね

マノラスへの階段を登るカイ

マノラス村からの眺めも絶景。

遠くに、さっき登った火山島や、海中温泉のあるパレアカメニが見える。

そしてそのさらに向こうにはサントリーニ島とフィラの街。

こうして遠くから見れば見るほど、フィラの白い街は雪が積もったように見えるね。

こんな暑いのに、勘違いだとわかっていても、雪かなと錯覚するだけで、なんだか身体がすーっと涼しくなる気がするから不思議だ。

ほんと人間って気持ちの生き物というか、気持ちの持ち方だけで、暑さ寒さも、勉強も、サッカーも、ビジネスも、人生さえも、どうにでもできるのだ、ふふ。

 静まりかえった昼下がりの村 / 一般的な住居

タイムスリップの村

ひっそり静まり返ったティラシア島マノラス村。

観光客がいなくて、誰も歩いている人がいなくて、白い建物だけが、眩しい午後の太陽の光をあびて時間を忘れたかのように、静かにたたずんでいる。

観光化される前は、きっとイアもフィラもこんなかんじだったのかな?

そう思うと、観光化されて便利になった街では、住んでいる人の考えや、風習や文化はどうなっているのだろう?と疑問も感じる。

おしゃれなお店やホテルが立ち並ぶイアはそれはそれでステキだけど、こんな素朴で昔ながらのサントリーニの村の風景も、ものすごくいいと思う。

崖ふちに咲いているサボテンの花が、かすかな海風を受けてゆれていた。

マノラスのサボテンとカルデラ海の眺め
サボテンとエーゲ海とフィラの遠望

キャプテンジョンからマノラス村の入り口にあるタベルナまでのルートマップ

Panorama Restoの公式サイト:https://www.panoramaresto.com

【知られざる絶景ティラシア島】天空のマノラス村へ登るのまとめ

コルフォス港とマノラス村の標高差はおよそ133m。途中日差しを遮る木陰や建物はありません。頂上のレストランもシエスタなどで休業しているかもしれないでの、水分は多めに持って行こう。

マノラス村から見るカルデラ海やサントリーニ島の眺めは絶景で一目見ただけで登ってきた疲れも汗も吹っ飛ぶぜ、へいへい。

イアやフィラからは見ることのできない「対岸からの景色」を見に行ってみてください。

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それではまたお会いしましょう。良いご旅行を!