インド洋の夕日/モルジブ
モルジブの砂は
真っ白な粉のよう。
裸足で歩くとフワフワして
素足の感触がとっても気持ちイイ。
ビーチで砂遊び
その官能的な肌触りを体感するためだけに、
モルジブへ行ったってぜんぜんおかしくない。
いや、おかしいって、
モルジブの砂で作ったこどもたちの「作品」
芸術的な砂だんご
いつも夕方になると、
海に入りすぎて
も~皮膚がぶよぶよになるこどもたち。
それで夕方はだいたい砂遊びタイムだ。
モルジブの、
この粉のようにきめの細かい砂で
だんごを作ると、
芸術的なだんごが出来あがるらしい。
夕凪の風にのって
君たちが小さかった頃、
よく近所の公園へ行ったね。
砂場で遊びはじめたら、
もう帰ろうって言ってもぜんぜん言う事を聞かなくて
パパとママを困らせた。
無理やり連れて帰ろうとすると、
泣きわめいてだだをこねるし。
そんな鼻タレ小僧が、
いつの間にかこんなに大きくなって
「ママが溺れたら助けてあげる」
なんて生意気なことを言うようになった。
子育てがストレスになるくらい
タイヘンだった頃をなつかしく感じる。
でもあと何年かしたら
きっとこの瞬間だって
とてもなつかしい時間になるんだろう。
こどもの成長はあっという間だ。
今現在のこどもたちを抱きしめて、
二度と戻らないこの一瞬を
心の底から楽しまなくっちゃ。
「見て、見て~!こんなすごいだんごができたよ」
「見てー、オレのほうがもっとすごいよ」
そんなことを考えていたら、
カイとリュウがだんごを持ってわたしのほうへやって来た。
よ~し、いっちょパパもおだんご作っちゃおうかな~。
いえぇ~い!!
大切な時間を見つめなおす心の余裕をくれた、
この旅行とモルジブの海に感謝しよう。
夕日を浴びてうっすらピンク色に染まるビーチの砂。
楽園ですごす夢のような日々が、
夕凪の風にのって微笑みながら通り過ぎてゆく。
インド洋の夕日/モルジブ
インド洋に夕日が沈む。
ゆっくりゆっくり。
「そんなに急がなくていいんだよ」
と語りかけてくる。
効率を追求し、
自分を納得させるに偽りの衣服をまとい、
足も心臓ももう悲鳴をあげているのに、
ひたすら急いできた自分が、おかしく思えてくる。
夕日が水平線に吸い込まれていく。
ゆっくりゆっくり。
もっとゆっくり、こどもの成長をみつめていこう。
もっとゆっくり、移りゆく季節をあじわっていこう。
すべてのことに感謝しながら。
インド洋に沈む夕日が最後に言った。
「今日もいい1日だったね」
日中、頭が燃えるほど暑かった日差しが和らぎ、波の音と共に心地よい風が海原をそよいでくる。インド洋の楽園のドラマチックな時間帯。
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