野生のカリフォルニアラッコが棲息するモスランディングに到着

2019年1月29日

野生のカリフォルニアラッコが棲息するモスランディングに到着

スランディング

今回の旅行最大のミッション

カヤックを漕ぎながら野生のラッコと接近遭遇すること

我々のような子連れ旅行者にとって、その目的を果たせる世界で唯一の場所がモスランディングだ。

しかし勢いよく日本を飛び出してみたはいいが、わたしたちはモスランディングの場所を知らない。

と言うより本当にそんな地名の場所があるのか、そこで本当に野生のラッコと出会えるのか、

一切確証はない。

ってだめじゃ~~ん☆

 

モスランディングのラッコ

    野生のカリフォルニアラッコが生息するモスランディングの入り江

 

スタンフォード大学を出発した我々はシリコンバレーの南側に伸びる280号線に乗り、レキシントンヒルズから乾燥しや小山が連なるちょっとした山岳地帯を越える。

途中ものすごい睡魔に襲われたため

道路脇のパーキングスペースに車を止め、つかの間の居眠り。

 

一晩中飛行機に乗って来たから眠いのも仕方ない。

日本とカリフォルニアでは時差があるから、

今日は日本を経った昨日と同じ日。

言ってみれば

徹夜明けにもう一度「昨日」をやり直すようなものだ。

 

車を止めた途端ど~~と眠りに落ちて行く。

ママもこどもたちも静かだからきっとぐーぐー眠っているに違いないけど確かめる余裕はない。眠っちゃいけない状況で眠るのってなんて気持ちがいいんだろーと思いながらその意識が遠ざかっていき一瞬で深い眠りに落ちて行った。

広いパーキングスペースに駐車していると言っても片側3車線の道路を大型トラックがぶんぶん通り過ぎてゆく。

 

もし静かな環境だったら

きっと夜まで眠ってしまってたかもしれないが、

車の騒音が目覚まし代わりになり、

ほんの30分くらいの眠りで醒めることができた。

 

もっと長く眠っていたらかえってこれからの行動がつらかったと思うので良かった。

 

      モスランディングの場所を聞いたガソリンスタンド

 

再びエンジンをかけ車を走らせる。

峠を越えたら急に視界が開けゆるなかや下り道の先にカリフォルニアの青い海が見えてきた。

おお~~☆♪♡*!

 

FMラジオの音楽がマライヤキャリーの「OBSESSED」に変わる。

 

2009年夏の米国POPは当たりだね。

どの曲もすばらしく、ドライブの風に乗って遠くの海の彼方へ心を運んでくれる。

余談ですが日本に帰ったらさっそく

「2009夏USポップmusicプレイリスト」

を作りました。

 

さて峠を越えた海辺の街がモントレー湾の北側に位置するサンタクルーズ。

近代サーフィン発祥の地であるとともに様々なマリンスポーツ、アウトドアスポーツが盛んな美しいガーデンシティだ。

ハイウェイ沿いにはシーフードレストランが立ち並びビーチには海水浴の人が見える。

 

「あ、海だ!いいな~」

「おれ泳ぎたい」

海が見えたとたんこどもたちが騒ぎ出す。

 

いや、おまえたち、今まで眠ってただろー

 

モスランディングに到着したとたん車から降りて走り出す子供達

              モスランディングに到着したぞー。車を止めて海までダッシュ☆

 

サンタクルーズからカプリロハイウェイを海沿いに南下する。

わたしの推測では「モスランディング」という場所が本当にあるとしたら、それはモントレーの北側およそ30kmくらいの場所ではないか、そしてラッコが棲息してるということから、それは海沿いのどこかということになる。

ということはサンタクルーズからモントレー湾に沿って南下していけば、必ずモスランディングに到着できるはず。

 

今は他に手がかりがないのでその推測をたよりに車を走らせるしかない。

まあ、そうは言っても、もし途中にモスランディングがなくても、

そのままモントレーに到着するのでリスクがあるわけではない。

その時はモントレーに到着してからモスランディングの場所を探せばよいのだから。

 

   モスランディングのビーチ。波が強くてどこにもラッコの姿は見えない

 

わたしがちらっと見た雑誌によれば、

「モスランディング」(雑誌には具体的な地名は書いていない)では

野生のラッコをまじかに見れると言う。

 

観光ボートでラッコを見るツアーもあるというが、

一番の魅力は

カヤックを漕いで自分たちでラッコの近くまで言って観察できるということだ。

 

カリフォルニアの海でカヤックをこぐだけでも楽しいイベントなのに、

希少な野生のラッコと接近遭遇できちゃう。

考えただけでわくわくして、

 

脳みそが蒸発しそうだ

 

        カリフォルニアラッコは内側の入り江にいました。おお、アザラシもいる

 

そろそろモントレーまで30分くらいか、という場所で、ハイゥイから海のほうへ伸びる1本の道を発見。

もしかしたらあの先がモスランディングかもしれない。ハイウェイを降りてその道を海のほうへ車を走らせる。

畑の真ん中にぽつんとガソリンスタンドがあったので車を止めてお兄さんに聞いてみた。

 

「このあたりにモスなんとかというラッコが見られる場所がありますか?」

 

「ああ、あるよ、モスランディングだ。カプリロハイゥイをここから5分ほど行った場所さ」

 

ひえーーそんなに近いとは!

 

やっぱりわたしの推測は間違ってなかった。

ふっふっふ、どうだね、コナンくん、驚いただろー。

 

自分の方向感覚が間違っていなかったことにあらためてにんまり笑う。

だって、「モスランディング」なんてそんな場所があるかどうかもさだかでない、

モントレーだって行ったこともないのに

雑誌の記事の行間から

「それはモントレーの北、車で30分くらいの場所にあるはず」

と推測し、本当に探し当てたんだから!

 

「どうだパパってすげーだろー、はっはっは」

と自慢たっぷり横を見たけど

 

みなさんぐーぐー就寝中でございました

 

こらー!

 

さてガソリンスタンドでガムを買って

教えてもらったのにガムだけかい!

またまたハイェイに戻り、

そこからほんの4~5分走ったところで、

ついについに、私たちはモスランディングに到着したのでした。

 

ラッコのいる入江を眺める子どもたち