シーカヤックでカリフォルニアラッコに大接近

2019年1月29日

エルクホーンスラウのラグーンに浮かぶ野生のカリフォルニアラッコ
ラグーンの波間に漂う野生のカリフォルニアラッコ

💓ハロー、ワッツアップ、イルカパパです。

小3と小6の子供を連れて家族4人でカリフォリニアにやってきました。今日は、この旅行最大のミッション「シーカヤックを漕いで野生のラッコと出会う」の体験談を紹介します。あなたの子連れ海外旅行の参考になれば幸いです。

それでは夢と冒険の旅へヒアウィーゴー!

どこで体験できるの?

シーカヤックでカリフォルニアラッコと接近遭遇

今回の旅行の最大のミッションは

カヤックを漕ぎながら野生のラッコと至近距離でご対面すること

その夢のような体験ができる場所がモスランディングだ。

モスランディングはサンフランシスコの南およそ150km、モントレーの北およそ30kmくらいのところに位置する野生動物の楽園。

サリナス川がモントレー湾に流れ込む場所に、砂州に囲まれた波のおだやかなラグーンが広がっており、エリア一帯がモスランディング州立野生動物保護区に指定されている。

ラグーンには340種類以上の野鳥や、アザラシ、アシカ、それに絶滅危惧種であるカリフォリニアラッコが棲息し、野生動物観察ツアーやカヤックで、あるいはウォーターフロントのレストランからでも、簡単に保護区に棲息する動物や野鳥を観ることができる。

ラグーンの桟橋で昼寝をするアザラシ
モスランディングのラグーン

わたしは長い間、ラッコはアラスカとかベーリング海とか、

荒れ狂う氷の海の寒さに凍えながら

命の危険を犯して出かけなければならないようなところに棲息しており、野生の生態を子連れ旅行者が気軽に観察するのは難しいと思っていた。

ましてやあんた、カヤックを漕ぎながら至近距離まで近づくなんてそげな禁断の夢、かなうわけあらしまへんがな~~と思い込んでいた。

ところが!

それが、いとも簡単に出来ちゃうと言うじゃありませんか。

それも日本からの直行便があるサンフランシスコから、車でほんのわずかな距離に。

光輝くカリフォルニアの海で、あはあは笑いながら気軽にラッコのそばまで行ける。

カリフォルニアの海で、家族でカヤックを漕ぐだけでも楽しくて興奮モノなのに、そんなのほんのひとつの手順で、さらにそのうえ野生のラッコを観察できるという。考えれば考えるほど鳥肌が立つくらいすごい場所だね。

いざ、出航

モスランディングに到着

さて、サンタクルーズからハイゥイを南下してきたわたしたちは、どうにかこうにかモスランディングに到着。ビーチの入り口に車をとめて海のほうへ走り出す。小高い砂丘を越えるとぱーっと眼前に太平洋の海原が広がる。

おお~~、海だ!

でも。。。ラッコはどこ?

いくら目を凝らしてみてもラッコの姿はありません。というか波が大きくてとてもラッコが集団でプカプカ浮いているような雰囲気ではありません。う~~ん、いくらなんでもこんな場所にはいないだろー。

でもビーチの入口には「モスランディングビーチ公園」って書いてあったよね?

じゃあ、今日は波が高いからラッコはどこかに隠れているのかな?これ以上探しても見つからないだろーからまた出直そう、と引き返しかけた時、

「あ、っこちにも海があるよ」

とカイが指差す。太平洋と反対側に入り江のような海が広がっているのだ。さっきは車から海を目指して一目散に走ってきたので、後方にある入り江には全然気付かなかった。

カヤックを漕ぐリュウ
砂浜にたくさんのペリカンや野鳥がいる

「あーあれラッコじゃない?」

さらにカイが声をあげる。

波の静かなその入り江にはここからだと黒い点のようにしか見えないけど、確かにラッコ(のよなもの)が浮んでいる。

それも相当の数だぞ。10、20、30、、、50頭はいるんじゃないか。

やったーすげー!やっぱりここでよかったんだ!

わたしたちは興奮しながら、今度はビーチとは反対方向のその入り江の入り口を目指して走り出す。そこにツアー会社のオフィスとカヤックレンタルっぽい建物が見えた。

レンタルカヤックのショップ

モスランディングのレンタルカヤックショップ
ハロー、どなたかいらっしゃいませんか? / ウェットスーツを借りる。けっこう似合うね♪ / 熱心にレクチャーするジョージ

「モントレイベイカヤックス」

近づいてみるとその建物にはそんな看板が掲げてあった。

「ハロー、どなたかいませんか?」

声をかけながらショップに入っていく。

マリンスポーツの小物が並べられたショーケースの後ろに、日に焼けたさわやかな笑顔のいかにもカリフォルニアという感じのお兄さんが立っていた。

カヤックのレッスン

「あのーここでカヤックをレンタルできますか?」

「ええ、ああ、もちろんできますよ。人数は4名ですか?」

「そうです、4人家族です」

「残念ですが、カヤックでラッコを観るツアーは、今日はもう終了しました」

「いえ、自分たちでカヤックを漕いでラッコを観たいんですけど可能ですか?」

「出来ますよ。カヤックのご経験は?」

「まあ家族で、4~5回くらい」

「それなら問題はありません。簡単なルールを守ってもらえればみなさんのペースでご自由にカヤックを漕いでラッコを観察できます」

カヤックを漕いでラッコに接近する
あんなとこにラッコが浮んできた!

でも子どもも大人と同じ料金だと言う。

「う~~ん、それはちょっと高いなー、なんとかならない?」

「しょーがありまへんな、ほなすこしばかりお勉強させてもらって、子どもは1人20ドルでどないでしょう?」

料金は1人30ドル。ウェットスーツ、ライフジャケット込み。時間は暗くなるまで。

「うん、オッケー、Done!です」

交渉が成立したらまず書類にサインしなければならない。

ハワイでもフロリダでもアメリカのアウトドアーツアーの契約書はかなり強烈だ。

「死んでもゼッタイ文句言いません」

的なことがつらつら書いてあり、「誓います」とサインする。さすが契約社会のアメリカ。

サインが終わったらクレジットカードで支払いを済まし、ウェットスーツを着る。

こどもたちにもちょうどいいサイズのものがあって、おお、なかなか似合ってるじゃん。

それからジョージがカヤックの漕ぎ方のレクチャーをしてくれる。

「今までどこでカヤックを漕ぎましたか?」

「ハワイとか、オーストラリアとかです」

「わぉーーそれはいいですね」

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ラッコのいる海へカヤックを漕ぎ出す

レクチャーはほんの2~3分で終了。

それからラッコには15フィート以上近づいてはいけない、という注意事項を言い渡され、いよいよ出航だ。

「グッドラック!」

手を振るジョージに親指サインであいさつを返し、モスランディングの海へカヤックを漕ぎ出すわたしたち。わたしとリュウ、ママとカイのペアーだ。

対岸の砂州にたくさんの鳥が羽を休めているのが見える。

まずあそこへ行ってみよう!

カリフォルニアの風に吹かれてカヤックを漕ぐ。気持ちいいね♪

カヤックを漕いで岸に近づくと、なんだろーかもめみたいな白い水鳥が砂浜の奥にたくさんいる。

手前にはペリカン。カヤックで岸側から眺める野鳥の楽園。

なかなかいいもんだねー。

アザラシ
カヤックを漕ぐ次男
ひゃぁぁ~~、あんなにたくさんアザラシがいるよー!!

しばらく野鳥の砂州を眺めたあと、カヤックをUターンさせ今度は湾の中央を目指す。

モスランディングのラグーンは半島のように突き出た砂州で外洋から守られた入り江になっている。

ちょっと見ると小さなの湖のようだ。

気持ちよさそうに水に浮かぶラッコ
 モスランディングはラッコの楽園だ♪

波がおだやかなためこの入り江には

アザラシやアシカ、ラッコ、それにたくさんの野鳥が暮らしている。

さっき見たときは50頭くらいのラッコの群れが湾の中央付近にいたのだが、

今はあっちこっちに散らばっている。

三々五々。

とにかく一番近くに見える2~3頭の群れに近づいてみよう。

モスランディングのラッコたちの写真
貝を食べたり、仲間と追いかけっこをしたり、ぼっとただ浮いていたり、ラッコは自由気まま

海の上に仰向けになって気持ち良さそうにプカプカ浮いている。

こっちをじーっと見つめている目がかわいい♪

でも一定距離以上に近づくと、ぷいっと水に潜って姿が見えなくなる。

ミズに浮かぶラッコ
じっとこちらの様子を観てるラッコ

そうかと思うと、すぐ近くに波頭がたって突然海面に顔を出すやつもいる。浮上するとあおむけになってお腹の上で貝を食べている。

おお~~本で見たとおりだよ!

その様子にこどもたち大喜び。

さらに水面を転がるようぐるぐる回ったり、仲間と追いかけっこをしたり、みんな愛嬌があってとても楽しそう。

目の前に突然大きなラッコが浮んだと思ったらアザラシだった。

すごい、ラッコとアザラシが遊んでいる。

 たくさんのラッコ興味深そうにこっちを見ている

カリフォルニアの海で家族でカヤックを漕いで遊ぶだけでも楽しのに、

野生のラッコをこんな間近で見れるなんて、本当に素晴らしことだ。

一時は人間の乱獲によって絶滅の危機に直面したラッコだが、

今こうしてその個体数を回復させつつある。

カリフォルニアラッコの楽園、モズランディングに黄金色に輝く夕日の光が差し込む。

Stay Gold!!

ああ、こんな素晴らし場所にこどもたちと来れて本当によかった。

潮風と波と戯れるラッコの愛くるしい姿に、いつまでも時間の経つのを忘れてカヤックを漕ぐわたしたちだった。

モントレーベイカヤックスのお兄さんたちと長男、次男の記念写真
ありがとう!、とてもいい思い出になりました

モントレーベイカヤックスの基本情報

地図

このブログ記事があなたの子連れサンフランシスコ・モントレー子連れ旅行の参考になったらとっても嬉しです。

それではまた世界のどこかでお会いしましょう、笑顔あふれる良いご旅行を!

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