大雨で中止!無念の子連れバルーンサファリ
セロネラワイルドライフロッジのメインエントランス。大きな岩がごろごろしててびっくりする子供たち
ジャンボ〜!下は6歳(年長)から上は12歳(小6)の6人の子どもを連れて、猛獣が闊歩するアフリカのサバンナでキャンプ旅行。じつはグランピング。
旅行7日目、今日は大晦日ですが、午前3時起床という今年一番の早起きをして、バルーンサファリをするためにキャンプサイトを出発しました。
アフリカ子連れバルーンサファリについて
今日12月31日は、2006年のしめくくりにふさわしいとっておきのイベントに挑戦する。
子連れで気球に乗ってサバンナの野生動物を空から追う、
スリルと感動のアクティビティ
「バルーンサファリ」だ。
バルーンサファリは通常、夜明け前に集合し、
アフリカの大平原に登る朝日を空らの上から眺めちゃおう、
といういきなはからいがほどこされている。
そして気球フライトが終わったあとは、
着陸地点にテーブルがセットされ、
朝の爽やかな風が吹きわたる緑のサバンナで
シャンパンつきのゴージャスな朝食が用意される。
料金は大人も子供も1人450ドル!
ひえぇ~~、
しかしそんなに高にのに予約はなかなかとれません。
せっかくアフリカに来たんだからこれだけは体験したい
というこだわりは、
もはや日本人だけのものではないようだ。
セロネラワイルドライフロッジの前庭/どしゃぶりの中気球の準備をするスタッフたち/客室の窓を歩くサバンナモンキー
素敵な早起き
セレンゲティのバルーンサファリは、
国立公園の中央部にあるセロネラ地区でおこなわれる。
集合時間は朝6時。
って、えっ、ちょっと待って。
6時にセロネラに到着するには、
いったいどんな素敵な時間にキャンプサイトを出発するの?
午前3時だってぇー。*私たちが宿泊しているキャンプ場からバルーンサファリを行う場所までおよそ100km離れています。
聞いてねぇー!そんな早起き。でもわたし以外みなさんヤル気まんまん。まあ予約も取れたんだから、こうなったら覚悟を決めて早起きを楽しみましょうか。
で、大晦日の日に、その年一番の早起き。午前3時にサファリカーに寝ぼけている子ども達を押し込んで出発じゃ。まだ外は真っ暗だし、寒いし、おまけに雨がごーごー降ってる。どしゃぶりだがや。
こんな雨の中本当に気球が飛ぶんでしょうか?
ものすごい不安におそわれながら、
しかし襲いかかる睡魔には勝てず、
車が走り出したら、
すぐまた私も子ども達も深い眠りに落ちていったのだった。
セロネラに到着
車が止まって目がさめる。
どうやらセロネラに着いたか?
時計を見るとちょうど午前6時。
まだ真っ暗だ。
相変わらずサファリカーの屋根を大粒の雨がたたきつけていている。
でもサーチライトが照らす先では、こんなどしゃぶりの中、数人のスタッフが、バーナーで火をたいて気球をふくらます準備をしてるぞー。
ふと気づくとモーゼスのとなりの助手席で、見知らぬおじさんが座っていた。
げ、ユーレイか?
でもよく見ると生きてる人だ。
眠ってたから紹介しなかったけど、彼は国立公園のレンジャーです、とモーゼスが言う。タンザニアでは、暗い中でサファリカーを運転する時は、銃を持ったレンジャーを同行させなければならないという規則があるらしい。
それでわれわれが寝ている間に、途中のナアビヒルから乗ってるんだって。
朝早くからご苦労さんです。
無念のバルーンサファリ
なんとなく夜がしらじらと明けはじめた頃、気球のパイロットがわれわれの車にやって来た。
この大雨ではバルーンサファリは難かしいかもしれませんが、
もう少し、せめて7時くらいまで待ってみましょう、と言う。
お子さんたちが楽しみにしてるので、何としても気球を飛ばしてあげたいとのこと。
ええー、なんていい人なんでしょう。感動で胸がじ~んと熱くなる。こんな寒くて大雨の中、われわれのために早起きして準備してるだけでも感動してたのに、そんなことまで言ってくれるなんて。もうそれだけで満足です。
で、結局だめでした。7時まで待っても雨はいっこうに止む気配なし。むしろさらに強くなっているようだ。そしてその強い雨のため、草原がどんどん池状態になっている。早くここから脱出しないと、こっちのほうがタイヘンなことになりますよー。
気球のスタッフたちにお礼とお別れを言って、サファリカーを走らす。どこへむかうのかと思ったら、ここから30分くらいのところにロッジがあるので、とりあえずそこであったかい朝食でも食べましょう、とのこと。
おお、それはいい、
大人も子どももみんな体が冷えきっているからね。
セロネラワイルドライフロッジで朝食
バルーンサファリのパイロットさんたちに分かれを告げて向かった先は、セロネラ地区にある「セロネラ・ワイルドライフ・ロッジ」。
セレンゲティ中央部には岩が積み重なったような丘が点在している。コピーというらしいのだが、オーストラリアで見た「デビルズマーブル」にちょっと似てるぞ。セロネラ・ワイルドライフ・ロッジは、そのコピーをうまく設計にとりいれた独特の作りになっている。
参考記事:キャンピングカーで行くオーストラリア子連れ旅行記(4歳、7歳)〜アウトバック疾走編・デビルズマーブル、南回帰線
セロネラワイルドライフロッジの朝食ビュッフェの料金
フロントで朝食ビュッフェの料金(大人30ドル子供15ドル)を払いレストランへむかう。
この料金はあとでツアー会社が払い戻してくれるとのこと。
おおーどこまでも財布にやさしい会社だね。
テラスからサバンナが一望できる/テラスの下にいるインパラの群れ/ロックハイラックス
さすがワイルドライフロッジというだけのことはあります
セロネラ・ワイルドライフ・ロッジでは、客室やレストランの窓の外を、サバンナモンキーがうろうろしている。
通路にはロックハイラックスや小型のマングースもいるし、テラスから見下ろす草原には、インパラやトムソンガゼルが草を食べている。
こどもたちはこんなところでも野生動物が見れて大喜びだ。
卵コーナー/朝食はビュッフェスタイル
シャンパンも飲み放題
朝食はビュッフェ形式。パンケーキやオムレツはリクエストして焼いてもらう。
そしてなんと、シャンパン飲み放題。
いやいや参った、
俺は朝からシャンパンなんて飲まねーよ~
と言いながら、
オレンジジュースで割って
ぐいぐい飲むわたしたちだった。
雨のサバンナ
暖かいレストランで、大きなガラス窓の外、雨のサバンナの景色を眺めながら、美味しい朝食をいただく。
もう、バルーンサファリが中止になって残念だという気持ちはなくなっていた。
セロネラ・ワイルドライフ・ロッジの公式サイト:http://www.hotelsandlodges-tanzania.com/properties/en/seronera_index.php