豪快!モントレー湾(カリフォルニア州)でホエールウォッチング体験
モントレーはクジラ天国
モントレーはカリフォルニア、いや、世界有数のホエールウォッチングポイントだ。
年間2万頭以上のクジラがモントレー湾に回遊し、
シーズンごとに違った種類のクジラを見ることが出来る。
ここがミソですよ~。
「シーズンごとに違う種類のクジラ」っていうとこ!
通常は、どんなにホエールウォッチングが盛んな場所でも、季節によってクジラが見える、見えないという、「クジラのシーズン」というものがあります。
クジラは広大な海を回遊し季節によって活動する場所を変えているから、1つのエリアに1年中クジラがいるということはあり得ない。
ところが驚くべきことにモントレーでは
1年中クジラを観ることができると言うじゃありませんか~~。
ひょぇぇ~~!
しかも地球の歴史上最大の生物であるシロナガスクジラ
(現在の棲息数は推定1000頭のみ、絶滅危惧種です)
初めザトウクジラ、コククジラ、シャチやたくさんの種類のイルカを見ることができる。
まさにクジラ天国!
それゆえ、「ホエールウォッチング」は海洋生物の宝庫モントレーでの大人気イベントとなっている。
ツアーの内容
泊まっているヒルトンガーデンインモントレーから車でほんの2~3分走ったところに、モントレーの中心、オールドフィッシャーマンズワーフがあった。
有料駐車場があったので空いてる場所に車を止め海の方へ歩き出す。
(駐車料金は1日最大15ドル)
わたしたちがホエールウォッチングを予約している
「プリンスモントレーホエールウォッチング」
はフィーッシャーマンズワーフのある桟橋の先っぽのほうにあるらしい。
らしい?う~ん、場所を確認するのを忘れていた。
初めての場所なら迷うことだってあるかもしれないので、早めに行かなくちゃいけないといつも思う。
にもかかわらず今回も「10時の集合時間」をすでに10分ほどオーバーしている。
今歩いている場所がフィッシャーマンズワーフでなかったらえらいことになるぞ。
「いつも時間にルーズなんだから」とすでにママのご機嫌は相当悪い。
どんより曇って今にも雨が降り出しそうな今日の空模様以上に悪いぞ~。
フィッシャーマンズワーフのレストランが立ち並ぶ一角を通り過ぎると
幅が狭くなってきてその先に海が見えてきた。
そしてさらにまっすぐ海に向かって進んだ先に大勢の人だかりが見えてきた。
「あ、あれだよ、ホエールウオッィングの説明を聞いているんだよ」
桟橋の海よりの場所にやたらたくさんの張り紙をしている小さな建物があり、
その隣の海にいかにもホエールウォッチングに行くようなボートが停泊している。
人だかりは、その建物とボートのまわりにできていて、
その人だかりの中心で制服を着た女性が何か説明している。
おお~ここでよかったんだ~。
どうやら出航前の説明をしているみたいだから間に合ったようだ。
ツイテる!
Princess Monterey Whale Watching/プリンスモントレーホエールウォッチングは、
モントレー最大のツアー会社で、30年の歴史がある。
ナチュラリストは全員10年以上の経験を有すると言う。
ツアーボートを2隻所有しており、
1つは148人乗り(100フィート)、
もう1つは98人乗り(75フィート)。
どちらのボートもUnited States CoastGuard米国沿岸警備隊.の最新の安全基準審査をパスしている。
ホエールウォッチングツアーは毎日催行され、
出発時刻は
午前9時、午前10時、12時、午後1時半、午後3時、午後4時半。
ツアー時間はおよそ2時間半、
料金は大人39.95ドル。
3歳以下は参加できない。
午前9時出発のツアーではちょっと早いと思ったので、わたしたちは午前10時発のツアーを予約した。
予約は日本出発直前に、成田空港のラウンジのPCからネットでおこなった。
その番号を控えておいて、当日は30分前から受付が始まる。
ツアー参加特典として、フリースやパーカーなどのマリンウェアが10%引き、フィッシャーマンズワーフのいくつかのレストランで前菜が無料になるなどのおまけもある。
出航
全員の乗船手続きが終わったので、いよいよゲートが開き桟橋に接岸されているボートに順番にゲストたちが乗り込む。
ボートは2階建て。室内と1階外部のデッキに席がある。
トイレやスナックバーもある。
では出航!
最初は港の中をゆっくりスタート。
波もおだやかで気持ちがいい。
出航してすぐモントレー水族館が見えてきた!
海から見ると大きいなー。さすが世界で一番人気のある水族館だけのことはある。
水族館は海に面しており、
水族館のすぐ目の前の海で野生のアザラシやラッコが泳いでいる。
港の端までくると防波堤にびっしりとアザラシがたむろしている。
わーすげえ!こんなにたくさんのアザラシ、見たことがありません!
港を出るとボートは一気にスピードをあげ、
それにともなって風も強くなってきた。
モントレー湾には冷たい寒流が流れ込んでくるため、
海に出ると気温も一気に下がる。
おお~~寒い。
しばらくは陸と並走。
その時はモントレーの町並みがずっと見えていたのだが、
途中で進路を沖へ変更。
だんだん陸地が遠ざかる。
モントレー湾クルージングで見たクジラ
モントレーではいろんな種類のクジラやイルカ、シャチなんかも見れるチャンスがあるが、どうせならやっぱりシロナガスクジラが見たい。
シロナガスクジラは、地球上にかって棲息したすべての生き物の中で(もちろん現存する中でも)、最大の生物だ。
体長はおよそ35メートル。
大きなキリンでも身長が5メートルだから、ケタはずれに大きいことが想像できるだろう。
体重に至っては190トン!
お相撲さん何人分ですかー!?
潮吹きの高さは9メートル以上!
さらに150km離れた仲間とコミュニケーションを取ることが出来ると言う。
全体的に白っぽい体色から日本語では「白ナガスクジラ」と呼ばれるが、英名は「ブルーホエール」つまり青いクジラ。
浮上する時海面近くでは光の屈折の影響で、白い体が目の醒めるようなマリンブルーに見えることからそう呼ばれる。
残念なことに、シロナガスクジラの生息数は全世界で数千頭しかいないと推計されている。
現在「絶滅危惧種」に指定され、世界各国が手厚い保護を施しているが、個体数の増加は確認されていない。
そんなシロナガスクジラ、モントレーでせっかく見れるチャンスがあるならぜひともお目にかかりたい。
沖に出るといっそう気温が低くなり、頬に当たる風が痛いくらいになってきた。
こんなに寒いなんて聞いてねぇーよ!
真夏でしょ?
さらに悪いことに波が大きくなりボートがジェットコースターのように揺れ始める。
うぎゃぁ~~!
「これはまずい」。
一応酔い止めを飲んではいるがそんなもん効きそうにないくらいの激しい揺れだ。
というかしっかりつかまっていないと海に落ちてしまいそう。
うっかり朝食めいっぱい食べて来ちゃったし。。。。
見るとママもリュウも限界らしく、デッキにつかまって海にむかってもどしている。カイはどこかと探したら船内のイスに横になっていた。さすがのカイでも気持ち悪いのかと思ったが、あとで聞いたら気持ち悪かったのではなく、朝ご飯食べ過ぎてお腹が痛かったので休んでたとのこと、何者だお前ー!
吐き気と悪銭苦闘している時船内アナウンスがあり「クジラが見えてる」と知らせるけど、こんな状態でゆっくり観れませーん!
見ると遠くのほうに2頭のクジラがいる。
時々潮を吹き上げたり、尾びれで海面をたたいたりしている。
しかし保護規制でボートは一定の距離以上クジラに近づけないらし。
ラッキーならクジラのほうから近づいてくれることもあるらしいが。
クジラを観察している時はボートも停止するので、航行している時とは比べものにならないくらい激しく揺れる。
結局、3頭のクジラの潮吹きを見ることができたが、酷い船酔いで落ち着いてホエールォッチングができる状態ではなかった。
やがてボートは港へ向けて引き返す。
帰る途中には、3種類くらいのイルカの群れが見えてラッキーだった。
クジラと違い、イルカたちは船のすぐ近くを並走ジャンプしてくれる。
モントレーの街が見える頃には、気温も戻って波も穏やかになる。
そしてアザラシに占領されている防波堤を通過し無事帰港。
まあ、一応ちゃんとクジラが見れたし、思いのほかイルカも見れたから良かったんじゃない。
でもあの寒さと揺れ、船酔いを考えたら、
そりゃーもう、
シロナガスクジラとシャチがゼッタイ見れるという保証がなければ
もう1回乗りたいとは思わないかなー。
というわけでお疲れさまでした!
プリンスモントレーホエールウォッチング基本情報
- 住所:96 Fishermans Wharf, Monterey, CA 93940 アメリカ合衆国
- 電話:+1 831-372-2203
- 公式サイト:https://montereywhalewatching.com