嬉しさのあまりナイアガラの滝のような豪快な涙を流した私・全日空ビジネスクラスで帰国〜おわりに

2019年2月21日

いよいよ、旅行も大詰め。あとは飛行機に乗って日本へ帰るだけだね。

わたしたちが乗るNH210便は、夜8時45分にフランクフルトを飛び立ち、翌日の午後2時50分に東京成田空港に到着する予定。

出発と到着の時間だけを見るとずいぶん長く飛んでいるように見えるけどこれは時差の関係で、実際の飛行時間は12時間くらいだ。

 

全日空の搭乗ゲート

      全日空の搭乗ゲート。すでに他の乗客に姿はなかった

 

はっどーうーこと?またまたビジネスクラスに格上げ!

 

このフライトはほぼ満席のため、事前予約では足もとの広いスクリーン前の座席が取れなかった。かわりにわたしたちが予約できた座席は、飛行機後方の窓から2席を前後で4席。この機体のシート配列は3-4-3だが、後方は機体が細くなっているため、2-4-2のシート配列になっている。それで窓から2席並びの席があるのだ。

スクリーン前座席が取れなかったのは残念だけど、アテネからフランクフルトまではラッキーなことにビジネスクラスになったんだからいいじゃん。

でもせっかくなら飛行時間が長いフランクフルトから成田までがビジネスだったらよかったな~、って、コレ!そんな贅沢言うもんじゃありません。

ラウンジで本を読んで、そろそろ時間になったので搭乗ゲートへ向かう。ゲートに着いたらどうやらわたしたちが最後の乗客らしくて、登場口にはスタッフの他誰もいなかった。

「すみません、遅くなりました」

急いで搭乗ゲートを通過しようしたら、

「少々お待ち下さい」

とスタッフの1人がわたしたちの搭乗券を取り上げ何やら手続きを始める。

いったい何をなさって?、と思いきや「はい、どうぞ」と返してくれたチケットをよく見ると、座席番号が変わっているではないか。

わたしたちは確か40番台の後方の座席だったはず、それがうんと若い数字になっている。

「そうか、前方のスクリーン前が取れたんですね」

と喜んでお礼を言うとしたら「それが、、そうじゃないんです」とどうも歯切れが悪い。

「スクリーン前じゃなのにこんな前方の席になって、、4人で横1列に並べるのはありがたいんですが、2人2人の前後席でもよかったんですよ。前にうちの子が座ればわたしは足を伸ばせるから」

「いや、その」

「いったいどうしたんですか?」

「あの、これは乗られてからのお楽しみということで口止めされてるんですが、、」

「何ですか」

「実は、東京までビジネスクラスにさせてもらってます」

はっ???

ええ~~と、、、何ですとぉ~~!

「それは、東京までって、わたしの分をですか?」

「いえ、ご家族4名様全員の分です」

なにぃ~~。

これはアテネからフランクフルトまでのアップグレードとはわけが違う。ヨーロッパから日本までのビジネスクラスなんて、ちょっと気軽に買える料金じゃないよ、しかも4人分なんて!夏の繁忙期だし1人90万円くらいするんじゃないの~、それをあんたぽ~~んと4人分ですか。

ウハハハ、ありがとう、本当にありがとう!

ナイアガラの滝のような涙をごーごー流しながら、選挙に当選した議員さんみたいに、スタッフの方と堅い握手をかわすのだった。

 

	 全日空フランクフルト線ビジネスクラスの様子

                全日空フランクフルト線ビジネスクラスの様子

 

では、せっかくですから、全日空210便フランクフルト~成田のビジネスクラスの様子をレポートしましょう♪

 

全日空フランクフルト~成田線ビジネスクラスの晩餐内容

 

シャンパン 

ジョルジュ・ガルデ・キュヴェ・サン・フラヴィNV

柚や菊の花のフレーバーに加え、清涼感のあるミネラル香が漂います。縦横無尽に弾ける溌剌とした泡立ちが印象的、すがすがしい酸味がシャープな味わいを形づくっています。

ワイン・白

ブルゴーニュ・ブラン・シャルドネ・エイジド・イン・オーク・マキシマム2006

グレープフルーツのような爽やかな香りが広がります。心地良い苦みを伴った酸味が口の中を引き締め、ドライな印象。フレッシュさが際だったスレンダーな味わいです。

マルクス・モリトール・ハウス・クロスターベルグ・リースリング・キャビネット2002

カリンなどの果実香に加えて華やかなアロマが見え隠れします。まろやかで広がりのあるアタック。洗練された酸味と余韻に漂う甘味がフルーティーな味わいを際立たせています。

ワイン・赤

シャトー・ラ・カルドンヌ2002

ブラックチェリー系に植物的なニュアンスが加わった香り。まろやかで豊かなタンニンがアルコール感と見事に調和して、しなやかな味わいを醸し出しています。

ウィンダム・エステート・ビン555シラーズ2005

ブラックチェリージャムのような香りで、豊で広がりのある味わい。タンニンとアルコールのバランスがよく、乾燥プラムのようなほのかな甘酸っぱさが全体をエレガントな印象にしています。

日本酒

特別純米/香田(京都)

由良が岳の柔らかな清水にこだわり、伝統の技を守り続ける京都の酒造です。低農薬有機栽培の丹後山田錦を使用。豊かな吟醸香、さわやかな味わいです。

特別本醸造/西の席(大分)

大分・国東半島の蔵元。淡い甘みを感じる円くやさしい口当たり。お燗で味わうとさらに旨みが際だちます。

芋焼酎/川越(宮崎)

朝掘りの新鮮な芋を使い、一次仕込みは壷仕込み。軽やかさに旨味みがあり、まろやかな口当たりです。

麦焼酎/天杯(博多)

筑紫平野の二条大麦、白麹、吟醸酵母を用いて3年熟成。丸みのある旨味、きめの細かい端麗な辛口です。

アペリティフ&カクテル

ドライシェリー、カンパリ、梅酒、キール、キールロワイヤル、マティーニ、ジントニック、ブラディマリー、スクリュードライバー

ビール

各種

スピリッツ

シーバスリーガル、ジャックダニエルブラック、山崎、ジン、ウォッカ

ディジェスティフ

マーテルVSOP、ベイリーズオリジナルアイリッシュクリーム、コアントロー、ポートワイン

ソフトドリンク

オレンジジュース、アプルジュース、トマトジュース、グレープフルーツジュース、コカコーラ、ダイエットコーラ、スプライト、ジンジャエール、スパークリングウォーター、令緑茶

和食 

四季折々に移ろう「旬」にこだわり上質な食材を厳選しました。一品一品に美しく盛り込まれた春夏秋冬の滋味をお楽しみ下さい。洗練されたお料理にあわせて風趣あふれる地酒もご用意しております。

前菜

海老芝煮、鮭鱈燻製胡瓜巻き、鴨ロース煮、玉子、花大根甘酢漬け

小鉢 

冷やし海老天麩羅うどん

主菜

メロー酒蒸し香味野菜餡掛け

酢の物

鰻ざく 土佐酢和え

御飯

味噌汁と香の物

デザート

ANAオリジナルミックスベリーパフェ、季節の果物、チーズ

 

ビジネスクラスの機内食

              食前酒と付け合わせ。食前酒には梅酒をオーダー♪ / 前菜たち

 

洋食

四季を彩どる旬の食材を美しく盛り込んだモダンヨーロピアン・ディッシュです。シェフ自慢のメインディッシュとデザートはお好みの一品をお選びいただけます。風味鮮やかなお料理と一緒にソムリエ厳選のワインもお楽しみ下さい。

前菜

サーモンのテリーヌとビーフのアスピック野菜のマリネ添え フレッシュガーデンサラダ

メインディッシュ

牛フィレ肉のステーキ アーティチョークのブレゼ添えエストラゴン風味ソース

サーモンと鮃のポワレ クールジェットのピューレ添え

夏野菜のカネロニ仕立てバジル風味のクリームソース

ブレッドセレクション

デザート

ANAオリジナルミックスベリーパフェ、季節の果物、チーズ

スナックメニュー

(軽いお食事をいつでも召し上がっていただけるスナックメニューも取り揃えております)

生麺タイプうどん、カップらーめん、鶏そぼろ丼、サンドイッチ、焼き肉ライスバーガー、コンソメスープ、アイスクリーム

到着前の軽食

若鶏と里芋ののっぺい汁、助六寿司、デザート

その他

ベッドはフルフラット、マッサージ機能付き、羽毛ぶとん、羽毛まくら

オンディマンドのパーソナルTV

靴入れ、スリッパ

日経新聞はじめ日本の新聞

 

朝食の助六寿司とのっぺい汁 / デザートのANAオリジナルミックスベリーパフェ / 主菜のメロー酒蒸し香味野菜餡掛けとごは

 

美味しい料理をいただいて、パーソナルビデオで楽しい映画を観て、ぐっすり眠って目覚めたら、あと1時間ちょとで成田に到着だ。お目覚めの軽食は、若鶏と里芋ののっぺい汁に助六寿司。この日本と同じレベルのテイストというのがいかにもいうれしい。

「旅行、ついに終わっちゃうね」

「今回も大きな事故とかにあわなくてよかったじゃん」

「さあ、日本に帰ったらまた忙しくなるぞー」

こどもたちと過ごしたサントリーニ島の白い街、エーゲ海の紺碧の海、ギリシャの眩しい太陽。

そのすべてが宝物になって、いつでもわたしたち家族の胸の中で輝いている。

ゆっくりと高度を降ろし始めた銀色の翼の先に、緑の関東平野が午後の光の中で、ほんのりと穏やかに穏やかに広がっていた。

 

セイルに風を!2008ギリシャ子連れ旅行記~ピグマリオンの恋 完

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました