セイシェルサンセットクルーズツアー
ボナプレミジ!マリンスポーツ歴40年のイルカパパです☆今回は「インド洋の真珠」「地上最後の楽園」と讃えられるセイシェル共和国に2人の子供(小3、年長)を連れ家族4人で旅行をしてきました。
セイシェル旅行滞在3日目。いろいろなことがあった今日最後にして最大のイベント「セイシェルサンセットツアー」に参加しました。なんとのこのエクスカーションは無料でした。
子連れでサンセットクルーズツアーに参加
待ちに待ったラ・ディーグ島セイシェルサンセットクルーズツアーに出かける時がやってきた。
集合時間は4時半。ブーゲンビリアのアーケードがあるウェルカムポイントから、ホテルの送迎バスに乗って港へむかう。サンセットクルーズに参加する人数は、ざっと30名くらい。わたしたち以外はおそらく全員ヨーロッパ人だろう。
待ち合い室にはドイツ語やフランス語、英語が飛び交っている。1回の送迎では運びきれないので、バスは港とホテルの間を3往復する。
バスの運転手さんはなぜかわたしたち家族をひいきしてくれて、第1便に乗ることができた。
ホテルから港の桟橋までは5分もかからない、バスを降りるとクルーズに出航する船が、すでに待機していた。乗
船してしばらく待っていると、送迎バスが戻ってきて第2班が乗り込む。
さらにもう1往復して第3班到着。そしていよいよ出航だ。
キャプテンの説明によると、ボートはラディーグ島を時計回りに1周し、およそ1時間のクルージングでこの港に戻ってくるらしい。
時計回りということは、いつも船の右手にラディーグ島が見えている状態。ということは夕日は左側に見えるということになる。左側に見えるということになる(2回言ったぁ~)。
ああ、神様、運よくわたしたちは左舷の前方に座っているではないか、ラッキー。
出航してしばらくすると、数人が船の屋根に上に登り始めた。
誰もかれもおっとつぁんもおっかつぁんも気分が盛り上がってきたようだ。
島の北側を回り込むと、大きな島が見えてくる。ラ・ディーグ島のすぐ北隣にあるこの島はフェリシテ島だ。説明によると、この島は無人島だが1件だけリゾートホテルが有ると言う。
大自然の中にある限られた客室数の贅沢なそのホテルの名前は「フェリシテプライベートアイランド」。目の前が絶好のシュノーケリングポイントのビーチというから、もし今度またセイシェルに来る機会があったら、ここ泊まってみたい。
フェリシテ島との間のチャンネルを過ぎると、ボートはラ・ディーグ島の東端の岬を回り込み、陸に沿って南西へカーブしてゆく。
ここからセイシェルを代表するビーチ、アンスココ、プチダンス、グランダンスと続いてゆくのだ。
海岸線には大きな岩がごろごろ転がっているのが見える。乾燥したパンを手でちぎったら、生地がぽろぽろこぼれるように、この島が大陸からちぎれてできたという様子がよく理解できる。
グランダンスの沖でボートは少し速度をゆるめた。他に停泊している船がいて、そのまわりで何人かがシュノーケリングをしているようだ。船の上から海中を眺めるとすごい透明度、そして信じられない水の色。ああ、こんなところでわたしも潜ってみたい。
その時、スタッフが何か丸いものをゲストに配って歩き始めた。
おお~ココナッツジュースだぜ。
ちょうど喉が乾きはじめたところだったので、これはありがたい。ココナッツにストローを差し込んだだけのものだが、その素朴な甘みが乾いたノドを潤すにはちょうどいい。わたしたちは憑かれたように、ストローでココナッツの液体を吸い続けた。
ここは島の東側なので、今、夕日がどれくらいの高さにあるのかよくわからないど、光線の具合から判断すると、日没までもうそんなに時間がかからないと思われる。
だとするとこのココナッツジュースは、クライマックスへのプレリュードといった演出だろうか。ええ、イワユルひとつの。
クルーの1人が大声で遠くの誰かと話している。その視線の先を見ると、グランダンスの砂浜に犬の散歩している女性の姿があった。むこうも船にむかって何かしゃっべている。きっと恋人同志なんだろうか。彼
女は、サンセットクルーズの船が、いつもこの時間にこのビーチの沖合を通過するののを知ってて、それにあわせて散歩しているに違いない。
謎はとけたよ、ふっふふ、ってぜんぜん違ったりして。
夕日が沈むタイミングでカナッペが配られる
グランダンスがすぎると、船は再び速度を上げ始める。そして島の南端の岬を回り込んだら、いよいよ海に沈む夕日とご対面だ。
ああ~~、それは西の水平線に、プララン島とそのとなりの島の間の海に、今まさに没しようとしているところだった。
なんという絶妙なタイミング。
みんな無口になって写真を撮ったり、ただじっと見つめたりしている。
するとまたスタッフが何か大きな皿を持ってゲストのあいだを歩きはじめた。カナッペを配っているようだ。
やーん、キャビアものってる。
スモークサーモンやサンドイッチ、チーズ各種もある。
すげぇー、なに、このツアー本当に
ただダよね?
ホテに帰ったら、お1人様10万円になります、なんて冗談はナシだよ。
サンセットクルーズで見たインド洋に沈むセイシェルの夕日
そうこうしているうちに、夕日が海に浸かった。
そしてジュ~っと沈んでいく。
最後に見えなくなるまでそのすべての過程がはっきり確認できる。
こんなに海に没する瞬間まで見れたのは生まれて始めてだ。
ああ、これがセイシェルの夕日なんだね。
最後まで太陽が見えるから、「夕焼け」じゃなくて「夕日」なんだ。
感動と満足感につつまれて、われわれを乗せた船が港に帰った頃には、もうすっかり暗くなっていて、さっき夕日が沈んだあたりだけ残り火が燃えつきるようにゆらゆら赤い。
見上げると、空にはごみ箱をひっくりかえしたみたいに星くずがちらばっていた。