遅延トラブルでも泣き寝入りはしません〜家族4人無料でラウンジ利用を獲得

2019年2月10日

スカイトレインに乗って、ものの5分もしなうちにターミナル2に到着した。

まずは3階にあるフードコートへ急ごう。

お目当てはシンガポールラクサ。

シンガポールラクサとは、ひとことで言うと、

ココナッツミルクカレー風シーフードラーメン。

遅延トラブル

シンガポールで食べるべき炎の一品

世界中のたいていの料理が食べられる東京にあって、

シンガポールラクサを食べれるお店はまだない。

もし食べれるお店を知っている方がいたらぜひ教えて下さい!

一方、シンガポールを代表する料理、

「シンガポール風チキンライス」は、

東京でも専門店がぽつぽつ登場し、

気軽に食べれるよになってきた。

シンガポールラクサこそ、シンガポールへ来たなら、

是非食べておかなければならない炎の一品だ。

去年のセイシェル旅行の途中でシンガポールに立ち寄ったときも、

数カ所のお店でラクサを食べたけれど(そんなにたべたのかーー!)、

チャンギ空港ターミナル2のフードコートのとなりある

「Chen Fu Ji」のラクサが飛び抜けて美味しかった。

「朝からラーメンなんて食べたくない」

って言ってたママは、わたしのすすめで、

シンガポール風中華朝粥をオーダー。

こどもたちはフィッシュボールヌードル。

カウンターの中ガラス張りのオープンキッチンでは、

板前さん風料理人が、

麺をぱったんぱったん打ちはじめた。

ああ、わたしたちがいただく麺ですね。

手打ち麺なんてすごいぞ。

そこ、もっと打っちゃって!

出て来た料理は、

どれもこれもうなるほど美味しいものばかりでした。

ママは朝粥がえらく気に入った様子。

だから美味し言ってたじゃん。

去年シンガポールに寄った時は、

どんなにすすめても絶対食べようとしなかったのに。

        赤いスープが食欲をそそるシンガポールラクサ / 中華朝粥フィッシュボールヌードル

ラウンジ入室を断られる

さて、食事も終わって時計を見ると、出発までまだ1時間半近くある。

ゴールドメンバーラウンジでゆっくりしてようか、

ということになり、同じ3階にあるスターアライアンスのラウンジへ行く。

ところが、今回はわたしたちは利用できないと、

入り口で拒まれてしまった

しまった、朝からラクサなんか食べちゃったから匂うのかーー?

いいえ、違います。

わたしたちがシンガポールから乗り継ぐのは、

実はシンガポール航空ではなく、

その子会社のシルク航空。

シルク航空自体はスターアライアンスに加盟していないので、

ラウンジも利用できないと言うのだ。

そんなーー。

だって同じシンガポール航空のグループでしょ。

でもいくら粘っても無理みたい。

物事には引き際も肝心、ということで、ここはしぶしぶ引き下がる。

飛行機の遅延トラブル発生

仕方ないので2階のトランジットエリアに降りてお店をぶらぶら。

あ、そう言えばシルク航空の出発ゲートはどこになったんだろう?

わたしたちは昨夜、成田でメナドまでの搭乗手続きをすませている。

だからシルク航空の座席も確定しているのだが、

出発ゲートが未定なのだ。

近くにあるモニターに駆け寄り確認をする。

「え~と、いくらなんでも、もう決まっているだろう、どれどれ、、」

ゲッ!!

わたしたちの乗る飛行機が「DELAY」の表示になっているではないか!

それも2時間半の遅れとある。なんだって!

急いでトランジットカウンターに走り、

いったいどういうことか確認する。

このまま引き下がるわけにはいきませんから

しかしカウンターのスタッフは

すみませんとあやまるばかりでらちがあかない。

お詫びに空港内で使える食事券をくれると言うのだが、

わたしたちはさっき食べちゃったよーー。

シンガポールラクサが

気絶するほど美味しかったんだから!

ってそれ今

感想を述べてる

場面じゃないから。

今回の旅行は日程が短いので、

初日の到着が遅れることは致命的な損害だ。

それにメナド到着が今夜になるなら、

何も昨夜遅く日本を出発する必要がなかったじゃないか!

食事券なんていらないから飛行機を飛ばして下さい

昨夜のラウンジ代も返して下さい

ついでに先週読み損なった少年ジャンプの要点を教えて下さい

と食い下がっていると、

カウンターのスタッフは電話で誰かと話し始めた。

それから受話器を置き

「ただ今マネージャーがご説明に参ります」と言った。

           シンガポール航空ビジネスラウンジの様子 / マッサージチェアーもあります

交渉成立

トランジットカウンターのソファーに座ってしばらく待ってると、

スーツにネクタイ姿の、

シンガポールのビジネススタイルとしてはやや固い服装の、

マネージャーがやってきた。

わたしはまず、

世界中のビジネスマンや旅行者から高い評価を受けているシンガポール航空が、

こんな遅延をするとはがっかりです、

とかなりオーバーにがっかり、、

楽しみにしていたテレビ番組をHD録画して観ようとしたら

前の番組が延長になっていて録画されていなかった時のように、

がっかりしながら説明した。

4日しか滞在しないのに、

初日の到着が遅れるなら

せっかくメナドに行く価値が下がってしまう、

初日のメナドのホテル代も返して下さい!、

こんなことなら

ガルーダ航空で行けばよかった

と言いたい放題。

するとマネージャーは「本当に申し訳ない」と頭を下げ、

今からシンガポール航空のビジネスラウンジを、

ご出発まで使えるようにいたしますから、

どうかそれでお許し下さい、と言う。

ほ~~、ビジネスラウンジを出発まで無料。

悪くない申し出だ。

でもここで嬉しそうな顔をしたら、

軽い人間だと見られてしまう。

ビジネスラウンジはどうでもいいのだが、

マネジャーが頭を下げて許して下さいと言っているのだから、

人間として広い心で許そうじゃないか、

という微妙な喜び方をして、

その提案、出発までラウンジを使わせてもらう、を受け入れた。

マネージャーはラウンジの入り口まで、

仰々しく付き添ってきて、

入り口にいるカウンター係のスタッフに事情を説明、

スタッフは目を丸くし

地球の裏側まで届くほど深くお辞儀して

わたしたちを招き入れてくれた(さっきは断ったくせに)

こうしてVIP待遇で

ラウンジを利用できたわたしたちだった。

           アルコールも飲み放題 / 焼きたてのクロワッサン / ソフトドリンクも飲み放題

チャンギ空港のラウンジ

ラウンジには、マッサージチェアーや、

日本語でインターネットができるパソコンがあり、

食事やドリンクも無料。

テレビではこどもたちの好きなサッカーの試合中継をしている。

食事はサラダ、サンドイッチ、中華粥、カップラーメン等。

昼頃になると昼食メニューに替わり、

焼きビーフンや、チキン、スープ、チャーハン、等々が並べられていた。

そうやって飲み物を飲んだり、

ちょっと早いランチをすませて、

くつろいでいたら、出発の時間になる。

わたしたちはシルクエアーの出発ゲートを目指して、

チャンギ空港の長い長いコリドーを歩きはじめた。