【子連れハワイ旅行の達人が教える】ホノルル国際空港から市内へのアクセス

2019年1月9日

ホノルル国際空港に到着 🏝アロハ〜☆ハワイ大好き、マリンスポーツ歴40年のイルカパパです ハワイ・カウアイ島にリゾートコンドミアムを購入し毎年子連れでハワイ旅行を楽しんでいます。さあ、いよいよハワイに到着しました。今回のブログではダニエル・K・イノウエ国際空港到着後の流れ、入国審査、税関、ホノルル市内へのアクセス方法などを紹介します。

名称変更

ホノルルの空の玄関口ホノルル国際空港は、2017年4月27日からダニエル・K・イノウエ国際空港に名前が変わりました。 さらに2018月6月からは、ターミナル名と搭乗ゲート番号表記も変更になりました。 変更内容をまとめると、
旧名称 新名称
ホノルル国際空港 ダニエル・K・イノウエ空港
インターアイランドターミナル ターミナル1
国際線ターミナル ターミナル2
コニューターターミナル ターミナル3
となります。 そして
ターミナル1 ハワイアン航空専用
ターミナル2 ハワイアン航空、モクレレ航空以外のすべての航空会社
ターミナル3 モクレレ航空専用
となりました。 ダニエル・K・イノウエ国際空港は1階が到着ロビー、2階が出発ロビーです。ですから日本からハワイアン航空以外のエアラインでホノルルに到着し、すぐ乗り継ぐ場合、ターミナル2の1階からターミナル1の2階へ移動(徒歩とエスカレーター)します。 ところで「ダニエル・K・イノウエって誰?」という疑問にお答えします。 ダニエル・K・イノウエ氏は日系アメリカ人初の連邦上院議員でハワイ州ホノルル出身。1963年から50年近くにわたって上院議員に在任し、アメリカ合衆国大統領継承順位第3位の高位まで上りました。これはアメリカの歴史上アジア系アメリカ人が得た地位としては最上位のものです。 ちなみに人名が空港の名称になっているのは、ニューヨーク(ジョンFケネディ空港)、パリ(シャルルドゴール空港)、ローマ(レオナルドダ・ヴィンチ空港)、ピサ(ガリレオガリレイ空港)、ウランバートル(チンギスハーン空港)、高知(坂本龍馬空港)、鳥取(コナン空港)、米子(鬼太郎空港)などです。*鳥取空港と米子空港は漫画の人名 また2019年2月にダニエル・K・イノウエ空港を利用したとき、入国審査は自動機械でおこなうようになっていました。 ダニエル・K・イノウエ空港の公式サイト

ホノルル・ダニエル・K・イノウエ空港からワイキキへのアクセス

ダニエル・K・イノウエ空港はワイキキやアラモアナのあるホノルル市の西およそ10kmのところにあります。空港には鉄道、地下鉄が乗り入れていないため、個人手配の旅客はホノルル市内へ移動するのにバスかタクシー、レンタカーを利用することになります。 送迎付きツアーで到着した方は、税関を出て左にまっすぐ進み団体旅客専用出口を出ます。そこに現地ツアー会社のスタッフがネームプレートを持って待機しています。以下でダニエル・K・イノウエ空港から市内へのアクセス方法と、料金、所要時間、利用方法を紹介します。 ホノルル国際空港の滑走路。ターミナルビルにハワイアン航空の飛行機が止まっている。

ザ・バス(The Bus)

運賃:1人2ドル(子供料金設定なし) ワイキキまでの所要時間:約35分 19番、20番、39番がワイキキ方面へ行きます。到着ターミナルの2階にバス停があります。ワイキキへ一番安く行ける方法です。(徒歩をのぞけば)ただし市バスには大きなスーツケースやバッグは持ち込めません。規定サイズは約45cm×60cm×30cm以内。 運行間隔は最も短くて15分です。平日は朝4時台から深夜11時過ぎまで運行しています。

エアポートシャトルバス

運賃:1人9ドル(往復15ドル。子供料金設定なし) 所要時間:パシフィックビーチホテルまで55分 大きな荷物がある場合はザ・バス(市バス)には乗れませんのでシャトルバスを利用します。乗り場は、到着ターミナルの個人旅客専用出口を出て横断報道を渡った中央分離帯。もしくは団体旅客専用出口を出てエスカレーターで2階にあがった旧インターアイランド・ターミナル横。 往復チケットを買えば安くなりますが払い戻しはできません。子供料金の適用もないので、家族4人で乗ると片道36ドルになり、タクシーと変わらなくなります。 エアポートシャトルは乗客の滞在するホテルをすべて回る乗り合いスタイルです。ですからどれくらい時間がかかるかはその日どこのホテルに滞在する乗客がいるかによって変わります。基本的にはアラモアナ地区やヒルトンハワインヴィレッジのようにワイキキの西側にあるホテルに先に行きます。ヒルトンまではおよそ20分程度。西側の宿泊客が多い場合は、ワイキキの東側のホテルは最後になるので50~60分程度かかります。 4人以上いる時は乗らない、またワイキキの東側のホテル(マリオット、ハアット、パシフィックビーチ等)に宿泊の時も利用しない、と言う考え方でのぞまれるのが無難でしょう。運行時間は24時間です。 家族連れ旅行の場合、運賃を節約できるセコワザを紹介します。それは誰か1人が荷物を全部持ってシャトルバスに乗る方法です。あとの人は手ぶらで運賃の安いザ・バスを利用(1人2ドル)します。セコいようですが、シャトルバスに子供料金の設定がないからやむをえずこの手段を取る、という気持ちを表情にんにじませましょう。
ボーディングブリッジを多くの人が列になって順番に空港ターミナルに入る。
ボーディングブリッジを渡り空港ターミナルに入るところ

タクシー

料金:35ドル前後(チップは別。チップの目安は料金の15%程度とスーツケース1個につき1ドル) 所要時間:約20分 税関を出て正面にある個人旅行者用の出口から出ます。 目の前の大きな道路を渡り中央分離帯の左側がタクシー乗り場です。必ず”TAXI” の看板がある場所で待って下さい。 4人以上の家族連れの場合、タクシー料金はシャトルバスとほぼ同じです。アラモアナやワイキキの西側のホテルでない場合は、移動時間や快適さでタクシー利用をおすすめします。

送迎車

個人手配の旅行でも空港からホテルへの送迎を手配することが可能です。日本出発前にメールや電話で予約をしておけば飛行機の到着に合わせてホノルル空港の団体旅客専用出口で出迎えてくれます。 料金は会社や車の車種にょって異なりますが、おおむね50ドルくらいからです。(のりあいタイプだと1人15~8ドル)。日本語を話せるドライバーをリクエストできます(別料金になるケースもあります)。また少しドライブ観光をしてからホテルへ向かうというようなアレンジも可能です。ハワイが初めての方ならドライバー(ガイド)からいろいろお得な現地情報を聞き出せるので大変有意義だと思います。 ネットで「ホノルル空港 送迎手配」などと検索すればたくさんのツアー会社がヒットしますので、条件のあった会社を選んでコンタクトしてみて下さい。

レンタカー

子連れで荷物が多い場合は断然レンタカーが有利です。前述したようにほぼ徹夜の状態でハワイへ到着しており子供だけでなく大人も疲れてます。しかも現地は朝なのでホテルにチェックインできる午後3時まで長い時間があります(手配の仕方によっては早朝から部屋が使えるアーリ-チェックインも可能です。子連れ旅行者の方はぜひトライしてみて下さい)。 レンタカーがあれば自分たちのペースで自由気ままに行動できるのとってもおすすめです。ちょっと静かな海辺までドライブして車の中で睡眠をとることもできます。 ただしワイキキ地区に滞在する場合はホテルの駐車場がとんでもなく高いので覚悟が必要です。また空港でレンタカーを借りると市内までのタクシー代くらいの「空港使用税」を取られるので、送迎付きツアーの方は市内へ移動してから借りる方が安くつきます。レンタカー利用を優先するならホテルをワイキキ以外にとられることを強くおすすめします。 ダニエル・K・イノウエ空港でのレンタカー借り方 あらかじめ日本で予約手続きをしておきます。ダニエル・K・イノウエ空港に着いて税関を過ぎたら正面にある個人旅行者用の出口から出ます。 横断歩道で中央分離帯へ渡り空港内を巡回しているレンタカー会社の無料シャトルバスに乗ります。ザ・バスやエアポートシャトルがだいたい15~45分ごとに巡回しているのに比べると、レンタカー会社のバスは3~5分程度で来るので便利です。バスに乗ると空港内のレンタカー会社のオフィスまで連れていってくれます。どの会社のバスに乗っても全部同じ場所に行くので一番最初に来たバスに乗りましょう。 さまざまなレンタカー会社がありますが料金面で一番安いのはバジェットレンタカーです。 レンタカーを借りて空港を出るとすぐH-1高速の入り口がありますのでワイキキ方面へ向かう方はまっすぐ高速に乗りましょう。

ハワイでのレンタカーについてはこの記事を参照してね↓

https://kidsvacation.net/enjoy-with-kids/how-to/car-rental
ワイキキ以外へのアクセス ワイキキ、アラモアナ以外のエリアへ滞在する場合も、タクシーかレンタカー、バス又は手配した送迎車で移動します。料金や所要時間はエリアによって異なります。コオリナ地区はおよそ30分、カハラは35分、ハワイカイは45分、カイルアは60分です。
ホノルル国際空港の入国審査場
ホノルル空港2階の入国審査場の入り口

ダニエル・K・イノウエ空港到着から税関検査まで

WIKI WIKIシャトル 順序が逆になりましたが、飛行機が到着して入国~税関までの流れを説明します。 わたしたちのフライトは到着予定時刻より1時間早くダニエル・K・イノウエ国際空港に到着しました。しかしゲートが準備できていなかっため飛行機の中で1時間くらい待たされることなりました。よやくゲートの準備が整い、飛行機を降ります。ボーディングブリッジを渡り、空港ターミナルに入るとエスカレーターで3階に上がります。ここからWIKI WIKIシャトルに乗って入国審査場へ移動します。 WIKI WIKIシャトルはダニエル・K・イノウエ空港内を巡回する無料シャトルバスです。2両連結のとってもかわいいスタイル。WIKIWIKIとはハワイの言葉で「速い」を意味しますが、実際はちっとも早くありません。ダニエル・K・イノウエ空港ではこのWIKI WIKシャトルスを廃止して動く歩道の導入工事を初めているので、もうしばらくするとWIKI WIKIシャトルはダニエル・K・イノウエ空港から姿を消してしまうでしょう。 バスの速度は決して速くありませんが、バスが到着すると疾風のごとく我れ先に乗り込んで座席を確保しようとるす日本人を多く見かけます。バスは1~2分で入国審査場に到着しますし、それに今までずっと飛行機で座りっぱなしだったのでそんなに急いで座席を確保する必要はないと思うのですが。 そうそうバスの名前の由来はこのときの日本人の座席を確保しようするす速さに敬意を称して付けられていると考えられます(笑)

入国審査の注意点

バスを降りたらエスカレーターで2階に降り入国審査場のカウンターに並びます。同じような時刻に前後して日本からたくさんの便が到着しているので大変混雑していますが、小さな子供を連れた家族は優先的にすいている列に誘導してもらえます。 ベビーカーを機内持ち込みにしておけば、ここで列に並んでいる時もぐっすり眠っている子供をだっこしないですみます。 入国審査では家族全員で一度に審査を受けましょう。 順番が来たら検査官が待つカウンターに進み、パスポート、税関申告書(1家族につき1部)等の必要書類を提出します。日本は米国VWP(VISA WAIVER PROGRAM/査証免除プログラム)の対象国です。日本国のパスポート保持者は、滞在日数が90日以内で、渡航目的が観光または商用であれば、VISAなしでの入国が認められています。よーするに日本からの観光客はほとんどビザ不要ってことです。(ただし、ESTAの事前申請が必要となります) 検査官から滞在期間、渡米目的などを質問されたら口頭で答えます。日本からの到着便が多い時間帯には、日本語がわかる検査官が対応する事が多いです。また日本語で書かれた質問シートを持っていて指で示してくれるので、英語が苦手な人でも、よっぽどのトラブルがない限りまったく問題ありません。 そもそもダニエル・K・イノウエ空港の入国審査官はとても陽気です。もし苦虫をふみつぶしたような怖い審査官にあたったら「ここでこの旅行の悪運をすべて使った」と喜びましょう。*子供のパスポート写真が赤ちゃんの時のもので、今は成長して顔が変わっていても心配する必要はありません。たいていの審査官は赤ちゃんのときのパスポート写真と目の前の子供の顔を見比べておおげさに驚いたふりをして笑わせてくれます。 審査では顔写真と指の指紋をとられます(大人のみ)。それからパスポートに入国スタンプを押してもらい、捺印された税関申告書を持って、手荷物受取所へ向かいます。 *入国審査は2019年2月に訪れた時は機械式に変更されていました。

バゲージクレームで気をつけること

入国審査が終わるとエスカレーターで1階の手荷物受取所に降ります。自分の荷物が出て来るターンテーブルの番号は1階の入り口付近にあるテレビモニターでフライト番号、出発地で確認します。 ホノルル国際空港では荷物を運ぶカートは有料です(1台2ドル)。素直にお金を払う前に、そのへんに使い捨ててあるカートがないか念入りに探しましょう。どうしても見つからなければしぶしぶお金を払います。 荷物はファーストクラス、ビジネスクラス、マイレージの上級会員から先に出て来ます。あなたが何でもないただの平民ならあわててターンテーブルのいい場所を占領してもかえってみじめに映ります。タグ付きの荷物(上級会員やファーストクラスの人用)が全部流れ終わるまでイスにでも座ってゆったりと待ちましょう。 荷物が出てきたら税関へ向かいますが、その前にスーツケースなどに破損がないかチェックします。万が一不備が見つかった場合は、近くにある航空会社のカウンターへ申請します。破損が認められればお金が支払われます。ただし空港を出てしまってから破損に気付いてもどうしようもありません。必ず荷物を受け取ったら真っ先にチェックして下さい。 もし荷物が出て来なかった場合(ロストバゲージ)も近くにある航空会社のカウンターへその旨を伝えます。この場合荷物を預けた時にもらった半券が必要になります。日本で搭乗手続きをする時にもらった荷物の半券は、ハワイに到着してちゃんと荷物を受け取るまでなくさないようにして下さい。 また「次の便で来るから待っているように」と言われても時間がもったいないので従わないで下さい。ホテルの名前を告げれば航空会社のほうでホテルまで運んでくれます。つまり重い荷物を持って移動する必要がなくなるのでラッキーということです。
到着ロビーを出たところ。2階へ上がるエスカレーターの前にノースリーブの女性が歩いている。
一般的に日本からハワイへの直行便で荷物が出て来ないケースはまずありません。もし荷物が見つからなかったら盗まれたか、間違って持って行かれた可能性を疑って下さい。(*ハワイ離島間のフライトではロストバゲージは頻繁に発生します。わたしの経験値では4割以上の発生率です)

税関検査・検疫

税関・検疫検査ではパスポートと税関申告書を提出します。検査犬が近づいてきたら質問されることがありますが、こどもが犬とじゃれないように注意して下さい。特に問題がなければ、申告書に係官がサインするので、それを提出して税関の出口から出ます。 *$10.000以上の持込みは申告が必要です。(非課税) *税関申告書は申告するものの有無にかかわらず必要です。またご家族の場合、代表者1名のみの記入でかまいません。

出口へ

オアフ島滞在の人は、税関を出て左へまっすぐ進む(団体旅客専用出口)か正面の個人旅客専用出口から外へ出ます。その先はこの項のトップにある「空港からワイキキへのアクセス」を参照して下さい。
到着ロビーにある男性トイレの表札。
空港内のトイレの標識。2005年まではおかしな日本語で「男」と書いてあってけっこう笑えた

離島へ乗り継ぐ場合

ホノルルから乗り継いで離島へむかう場合は、税関を出たら左手に進み、乗り継ぎカウンターで荷物を預けなおします。荷物のタグは最終目的地になっているので、カウンターで預け直す手続きをする必要はありません。 荷物を預けて身軽になったら手荷物預けカウンターの先にある、団体旅客出口を出て、エレベーターで2階に上がり、旧インターアイランドターミナルへむかって下さい。

その他の注意点

ダニエル・K・イノウエ国際空港に到着して為替を両替をすることは避けて下さい。レートが腰が抜ける程悪いです。日本出国前に交換しておくか、さもなくばホノルル市内へ移動してから交換して下さい。あるいはATMでクレッジトカードでドルをキャッシングするのがお得です。 トイレは2階の入国審査場と1階の手荷物受取場にあります。税関を出てしまうとトイレを探すのに苦労しますので、中にいる時に用を足すようにして下さい。 言葉で読むと複雑な印象を受けるかもしれませんが、上の空港内マップを見れば分かりやすと思います。
ホノルル国際空港の到着ロビー。日本人の家族連れがベンチに座ってお話ししている。

ダニエル・K・イノウエ空港インターアイランドターミナルでの搭乗手続きの仕方

*空港名は2017年4月、ターミナル名は2018年に変更になりました。 ここでせっかくですからターミナル1について説明しておきましょう。ターミナル2は2018年6月からハワイアン航空専用ターミナルとして利用されています。日本からハワイアン航空でハワイに到着し、すぐ離島へ乗り継ぐ場合はターミナルの移動をしなくてよくなったため、子連れ旅行者に便利になりました。
ターミナル1のチェックインカウンター。自動シェックイン機がたくさんありかなりの人が利用している。
以下はホノルル市内からハワイアン航空を利用してカウアイ島へ出発したときのケースの説明です。 ダニエル・K・イノウエ空港に到着したエアポートシャトルバスはターミナル1→ターミナル2の順で停車します。ターミナル1は主にハワイの離島間を結ぶフライトが発着するターミナルです。 国際線やアメリカ本土を結ぶフライトはターミナル2から発着します。 ワイキキから空港へ向かうエアポートシャトルバスですから当然、ハワイ旅行を満喫した人が乗っています。そしてほとんどの乗客はこのままアメリカ本土や日本などへ帰国するわけです。ですからこのケースでターミナル1を利用する人はまずいません。今回もここで降りるのはわたしたちだけでした。 ところがわたしたち以外にシャトルバスに乗っていた日本人カップルが、わたしたちが降りるのを見てあわてて降りてきました。日本人であるわたしたちが降りるので日本に帰るフライトはこのターミナルから出ると勘違いしたのでしょう。 これはいけないと思い「どちらへ行かれますか?」と聞くと「え、ああ日本へ帰ります」と答えるので、「それならここではなく次のターミナル2で下車して下さい」と説明しました。 じゃあ、この子連れ家族は日本へは帰らずどこへ行くのだろう?と不思議そうな顔をしながらバスに戻って行きました。
自動チェックイン機
さてターミナル1は前述したようにオアフ島からハワイの他の島へ向かうフライトが発着するターミナルです。(現在はハワイアン航空専用ターミナル) 利用する手順は
  1. 飛行機に預ける荷物のセキュリティーチェックを受ける
  2. 荷物を持ってチェックインカウンターに並ぶ
  3. 搭乗手続きが終わったら、機内持ち込み手荷物と自身の身体のセキュリティーチェックを受け、出発ゲートに向かう
  4. 出発ゲートから飛行機に乗る
です。 搭乗手続きをする前に荷物のセキュリティーチェックを受けるのが特徴です。 それから出発ゲートに入るときのセキュリティーチェックがとても厳しいのも特徴です。靴やサンダルも脱いで裸足でゲートを通過します。ですからサンダルやクロックスなどをはいていると便利です。 それから搭乗手続きをしたときランダムに当たり番号が割りふられていて、もし「当たって」しまったら、別の場所に呼ばれて入念なチェックを受けなければなりません。 このため搭乗手続きに大変時間がかかります。離島間のフライトであっても出発の1時間半前には空港に到着していることが望ましいと思います。 ハワイアン航空では機内に預ける荷物1個につき10ドルの料金が別途必要になります。ところが国際線をハワイアン航空利用でハワイに来た場合は無料になるので大変お得です。 以前はアロハ航空とハワイアン航空がハワイ離島間のフライトを運航していましたがアロハ航空が倒産して以来、ハワイアン航空の独占になっています。 また以前は離島間のフライトは座席指定がありませんでしたが、現在は通常のフライトと同じように座席指定があります。 今回事情が違ったのは「自動チェックイン機」が使えたことです。パスポートを入れて画面の指示に従って入力していくとカンタンに搭乗手続きが完了します。「日本語」画面を選べるので、へたにカウンターで対面で手続きするよりいいかもしれません。何と言っても並ばずすぐに手続きができるので、思ったよりずいぶん早く出発ゲートの中に入ることが出来ました。
出発ゲートから見える滑走路の様子。

出発ゲート内

ターミナル1では、お店、カフェなどは出発ゲートの内側にあります。セキュリティーチェックをすませて出発ゲート内に入らなければ水も買うことはできません。もっとももし水を持っていたらセキュリティーチェックの時没収されます。 ゲート内にはスターバックスやバーガーキング、それから新聞などを売っているキヨスクみたいなお店が数件あります。お土産屋もありますが本格的なお土産探しにはあまりおすすめしません。ゲート内はさほど広くなく表示を確認すれば簡単に自分のフライトの出発ゲートへたどり着けます。ゲートに着いたらもう一度フライトを確認してその周辺にあるイスに座って出発時間まで過ごします。 トイレや水飲み場はたくさんあります。ターミナル内は冷房がとても効いているので寒く感じる方もいらっしゃるかもしれません。カンタンに羽織れるものを用意しておくといいでしょう。 眩しい窓の外には滑走路への誘導路が見えます。わたしたちはたくさんの飛行機が行ったり来たりするのを眺めながら出発までの時間をすごしていました。

シャトルバスで空港からワイキキへ向かう

ではここでお話しダニエル・K・イノウエ空港到着時に戻しましょう。 ダニエル・K・イノウエ空港に到着し、入国審査>税関を抜けたわたしたちは個人客専用出口から空港の外に出ました。個人専用出口にはタクシー乗り場やレンタカー会社のバス乗り場、それからエアポートシャトルバスの乗り場があります。
エアポートシャトルバス。緑色の車体の正面。
ワイキキへ行くには路線バスが一番安いだろうということでバス乗り場を探します。表示を見ると、路線バスの停留場があるのはどうらや上の階のようです。荷物を持って団体専用出口まで歩き、そこからエスカレーターで2階に上がります。 エスカレーターで2階に上がった180度うしろにはハワイ離島間のフライトが発着する旧インターアイランドターミナルがあります。バス停の表示はまっすぐになっているのでエスカレーターを降りてそのまままっすぐ進みます。このあたりは帰国するときに利用する出発フロアの入り口です。たくさんの日本人団体があっちやこっちにかたまています。楽しかったハワイ旅行が終わってこれから日本へ帰るところなんでしょうね。 時計を見ると午後1時ちょっと前。ちょうど日本へ帰るフライトが集中する時間帯です。そのとき空港のスタッフらしき人が通りかかったのでワイキキ行きのバス乗り場を尋ねました。すると前の道路を渡った中央分離帯のところだと教えてくれました。前方をよく見ると「CITY BUS」の表示が見えます。
シティバス乗り場。
ダニエル・K・イノウエ国際空港2階の出発フロアー階にあるシティバス乗り場

車に注意しながら横断歩道を渡って中央分離帯へ移動します。表示のある下はちょっとした待ち合い所になっていてイスが並んでいます。すでに2組の外国人がイスに座ってバスを待っていました。 「すみません、バスはあとでれくらいで来ますか?」 と尋ねるとそのうちの1人が読みかけの雑誌を閉じながら「さあ、よくわかりません。でももう10分くらいここで待っているのでじきに来るでしょう」と笑いながら答えてくれました。 待合所にはバスの行き先と番号が書いてある表がはってあります。それによるとワイキキへは19、20、39番のバスが行くようです。まあどうせ急ぐ用事もないし、ここで気長に待ってようか。するとそれから10分くらいしたところでバスが到着しました。 運転手さんにワイキキまで行くのか一応確認します。それから料金を聞くと大人も子供も1人2ドルとのこと。それは安くていいねなんて話しながらスーツケースを持ってバスに乗り込もうとしたとき STOP!!! 運転手さんが驚いて言いました。その驚きようにわたしたちもビックリして足が止まりました。どうやら路線バスにはスーツケースのような大きな荷物は持ち込めないようです。ひゃ~~そうだったんですか! 荷物があるなら下の階から出るエアポートバスに乗りなさい、とのこと。なんだ、せっかく安くていいなんて思ってたらこうゆーことですか。じゃあさっきバス乗り場を聞いたとき教えてくれればよかたのに。 「まさか荷物もってバスに乗ると思わなかったんでしょ」とママ。
空港内の案内板。
荷物を持ってさっき上がってきたエスカレーターを降りて1階に戻ります。乾燥したハワイの風が絹地の着心地のようにコンコースを吹き抜けていきます。その風にそよがれたら怒る気もイライラする気もなくなるから不思議です。 表示を見ると1階でもやはり中央分離帯にエアポートシャトルバスの乗り場があるようです。個人専用出口の前まで戻って横断歩道で中央分離帯へ渡ります。バス乗り場はどこかなときょろきょろしましたがすぐ見つかりました。スーツケースを持った人が並んでいたから分かりました。 ママがまた列に並んでいる人にどれくらい待っているか聞いています。するとみなさん20分くらい待っているらしく、そうであればもうじきにバスが来そうな感じです。バスの料金はよくわかりませんがそりゃ確実に路線バス(CITY BUS)より高いでしょう。3人で乗ると1人10ドルくらいとして30ドルか。 だったらタクシーのほうが安いんじゃなか?そう思ったわたしは列から離れてタクシー乗り場のほうへ向かいました。
出発フロアのコンコース。
ダニエル・K・イノウエ国際空港2階出発フロアーのコンコース

タクシー乗り場の柱に電話機が取り付けてあります。通話無料と書いてあったので受話器を取ってみました。自動的にタクシー会社につながるようになっていて3コールのあと女性のオペレーターが電話に出てきました。この電話でタクシーを呼んだらここに迎えに来てくれるみたいです。 わたしはワイキキまでいくらか尋ねてみました。 「ワイキキのどのあたりですか?」 パシフィックビーチホテルです」 それなら時間や渋滞によっても少し変わりますがだいたい30~40ドルですとの回答。う~んそれは微妙だなと思っているとリュウが走ってこっちに駆け寄ってきます。 「もうバスが着いたからすぐ戻ってこいってママが怒ってるよ」 そうかバスが着いたのか、わたしはお礼を言って受話器をもとに戻しバス乗り場のほうへ小走りで向かいます。さっきの中央分離帯のところに緑色の窓の大きなバスが止まっていました。 「どこに行ってたのよー、もうみんな乗り込んであとはわたしたちだけよ」とママが少しお怒りぎみ。 「ごめん、タクシーの料金をチェックしてたんだ。それでバスの値段はわかった?」 「1人9ドルだって、子供も大人といっしょ」 ひゃぁぁ~~それはやっぱり微妙です! 「ちょっと待って、タクシーとどっちが安いか計算するから」 「そんなこと言ったってもうバスは来てるんだから乗っちゃったほうが早いよ」 確かに。タクシーだとチップやら荷物加算があるからバスのほが安そうです。それに急ぐわけでもないんだからバスでのんび行きましょう。 「乗ります!」 わたしたちは今にも発進しようとしているバスに乗り込みました。運転手さんはやっと決めたか、というような表情も見せずにこっと笑ってわたしたちが乗るのを見ていました。
ターミナル2の外観。椰子の木と青い空が見える。
車内には座席数の3分1くらいしか乗客が乗っておらずけっこうすいている感じでした。わたしたちが席に着くとドアが閉まって発進します。空港の建物を抜け出して外に出ると真夏のハワイの光がまぶしいほど溢れていました。 「ああ、本当にハワイに本当に着いたんだな」 バスに揺られながらしみじみそう思うのでした。 バスが動き出してしばらくるすと車掌さんが代金の回収に回ってきました。その時乗客全員のホテルを聞いています。シャトルバスはその日の乗客の泊まるホテル全部に止まって1人1人降ろしながら進みます。 料金は大人も子供も1人9ドル ただし車内で往復チケットを買うと15ドルとのこと。 「うへー片道ずつ買うより1人3ドル、3人で9ドルも安くなるぞ!」 帰りはホテルからバス会社に電話すると迎えに来てくれるらしい。だけど帰りもこうやって1人1人ホテルでひろいながら空港へ向かうのでえらく時間がかかりそうです。でもまあ急ぐ用事があるわけでもないしいいじゃん、安ければ。 ということで往復チケットをゲット!
シティバスの後ろ姿。
バスはホノルルダウンタウンを通って、海岸沿いの大通りを東へ向かいます。アロハタワーやワードショッピングモール、そしてアラモアナセンターも見えてきました。 「やっぱり4年ぶりだとずいぶんなつかしい感じがするね」 アラモアナセンターを過ぎ、プリンスホテルを過ぎたらいよいよヒルトンハワイアンヴィレッジです。どうするのかな?と思ってたらホテルの敷地の中へ入って行きます。そしてタパタワーの下の車寄せで止まりました。ここで2組の乗客が降りるようです。その人たちの荷物を降ろすのにけっこう時間がかかりました。 また車寄せはそんな広くないので大型バスが方向転回をするのに何回も切り返しをしなければなりません。そうやってやっとの思いでホテルの敷地から出発できました。わたしたちもヒルトンだったら一番最初に降りれてよかったのにね。その後他の乗客のホテルへ向かうんですがここから大変です。 ワイキキの街はほとんどが一歩通行なので、すぐそこのホテルへ行くにもぐるっと大回りをしなければなりません。道を渡るだけというようなケースでも5分以上もかかって大回りします。そしてそれだけ時間をかけてそこへ行っても降りるのは1人だけだったりしてがっかり。 そんなこんなで結局パシフィックビーチホテルに到着するまで空港から50分近くかかりました。タクシーなら30分はかからないと思います。まあでも急ぐ用事があるわけでないし、よしとしましょう。今日から3日間、お世話になるホテルはどんなホテルかな? バスを降りて荷物を受け取り、ホテルエントランスへむかうのでした。

*パシフィックビーチホテルは2018年5月からアロヒラニ・リゾート・ワイキキ・ビーチと名称が変わっています。