ブナケン海洋国立公園とメナドについて
メナドの沖合いにある、ブナケン国立海洋公園は、
1991年にインドネシア初の国立海洋園に指定された。
ブナケン島、メナド・トゥア島、シラデン島、モンテハゲ島、ナイン島(大・小)の、
5つの島々を含む公園の総面積は89,065ヘクタール。
ブケナン国立海洋公園について
海洋公園と言うだけあって、
そのうち陸地面積の比率はわずか3%しかない。
5つの島々にはおよそ21,600人が
昔ながらの伝統を守りながら暮らしている。
スラウェシ島側のメナドと、
ブナケン島はお互いすぐそこに見えるほどの距離だが、
その間に横たわる海の深さは、
なんと1800メートルもある。
世界最深のドロップオフだ。
そこに800種類以上の珊瑚礁、
3000種類以上のる海洋生物が生息し、
ダイナミックな地形、
生き生きした珊瑚礁、
魚影の濃さで世界中のダイバーを魅了している。
1998年には海洋公園内の海で、
古代魚シーラカンスが捕獲され、
マダガスカルやコモロなどアフリカ沖でそれまで発見された
シーラカンスとは別の新種「スラウェシ・シーラカンス」と認定された。
また、ボートでの移動中に
イルカの群れに遭遇することも、珍しいことではない。
メナド周辺海域の年間平均水温は28度。
一般的に10月~3月が雨期、
4月~9月が乾期とされる。
雨期でも3日以上雨が降り続くことは稀であり、
時には1週間以上晴天が続くこともある。
メナドについて
ブナケン国立海洋公園へのゲートシティとなるのがメナドだ。
マナドと呼ばれる事も多い。
メナドは、スラウェシ島の
長~い首のような半島の一番先っぽの部分にある、
人口50万人のけっこう大きな町。
メナドにはたくさんのリゾートホテルやダイビングロッジがあり、
世界中から大勢の観光客を受け入れている。
メナド側のホテルに宿泊すれば、
メナドタウンでの食事や買い物等も楽しめるので、
アフターダイブ/スノーケルもエンジョイした人には人気が高い。
ただし海洋公園内のポイントまで、
片道1時間程度の移動が必要となる。
一方、海洋公園内の島に滞在すれば、
静かで落ち着いたリゾートライフを堪能できる。
ポイントまでの移動時間も5~30分程。
ホテルの選択肢が少なく、
時期によっては早くから予約でいっぱいになるのがネック。
メナドは、イスラム教徒が多数派を占めるインドネシアおいて、
住民のおよそ90%がキリスト教徒という特異な町。
プランテーションや漁業、貿易が盛んで、
インドネシアの中でも最も所得が高く、
またインドネシアで最も治安がよく、
最も清潔な町と讃えられている。
町の東方に国際空港があり、
シンガポール、台北、ダバオ(フィリピン)から国際線が、
ジャカルタ、デンパサール(バリ島)から国内線(マカッサル経由)が
就航している。