【ドロミテ子連れトレッキング1】トレチメディラバレード1周トレイル

2019年11月30日

ラバレード峠から見上げるトレチメディラバレードの3峰
ラバレード峠から見上げるトレチメディラバレードの3峰

💕チャオ、ボンジョールノ。小6の次男と男ふたりでイタリア旅行中のイルカパパです。

ヴェネチア空港からレンタカーでドロミテに到着した私たち。まずはドロミテで一番人気のトレイル「トレチメディラバレード・1周トレッキング」に挑戦します。今日のブログではその時の様子やコース概要などを紹介します。あなたのドロミテ・トレッキング旅行の参考になればとっても嬉しいです。それでは夢と冒険の旅へヒアウィーゴー!

トレッキングコースの概要

アウロンツォヒュッテ
トレチメディラバレード子連れトレッキングの出発地点

コルチナダンペッツォからおよそ40分で道路の終点、アウロンツォヒュッテの駐車場(標高2320m)に到着しました。

ここからいよいよトレチメディラバレード・トレッキング開始です。

今回のルートでは、この駐車場からトレチメディラバレードを反時計周りにぐるっと1周歩きます。

最後はまたこの駐車場に戻って来るルートで所用時間はおよそ2時間、トータルの距離はおよそ6.9kmです。

区間ごとの距離・高低差・所用時間

区間 距離 高低差 所要時間
アウロンツォヒュッテ〜ラバレード峠 2.2km 260m 40分
ラバレード峠〜リフュージョランガルム 2.2km -180m 35分
リフュージョランガルム〜アウロンツォヒュッテ 2.5km -80m 50分

👦我が家はラバレード峠とリフュージョランガルムでそれぞれ10分ほど休憩したのでトータルの所要時間はおよそ2時間半弱でした

高低差が少なく道幅も広いのでトレッキング初心者でも楽しめるコースです。

しかしその景色は、普通だったら初心者向けコースでは絶対に見れないような息をつく絶景の連続です。

ちなみに「トレチメラバレード」とはイタリア語で三姉妹峰の意味。天をつくような迫力の断崖の峰が3つ連なることからこのように呼ばれています。

服装・シューズ・持ち物

我が家が訪れた8月上旬は、半袖、短パンで歩いて快適な気候でした。日が陰って風が吹くと少し冷たく感じますが汗ばむ身体にはちょうど心地よかったです。

ハイキングコースは整地してある砂利道です。専門的なトレッキングシューズなどはこのコースでは必要ない(日本から持って行くのに嵩張るから)と思います。

🐬我が家の服装は半袖シャツと短パン、普段履いているスニーカーでした。バッグの中にウィンドブレーカーと着替え用のシャツ、ミネラルウォーター、カロリーメイトを入れて持ち歩きました

トレチメディラバレードの3峰
トレチメディラバレードの3峰。今日のトレッキングではこの3峰の麓をぐるっと1周します

アウロンツォヒュッテの地図

参考記事🐬

アウロンツォヒュッテ公式サイト:http://www.rifugioauronzo.it/en.html

トッレッキングスタート

トレチメディラバレードトレッキング開始
さあ、いざ出発!

スタートからしばらくはトレチメラバレードの南斜面を進みます。勾配はほとんどなくコース幅も広くとても歩きやすいトレイルです。

驚いたことに自転車で進む人もいます。

トレチメの景色
アウロンツォヒュッテから見たトレイルの景色

コーナーを曲がると南斜面のトレイルの全容が見えてきました。ものすごい空間の広がりに圧倒されます。

赤ちゃん連れのトレッカー

後ろを振り返るとスタート地点のアウロンツォヒュッテが見えます。赤ちゃん連れでトレッキングを楽しむ人もいますね。

トレチメディラバレードのトレイルと山小屋

さらに進んでもう一度振り返ります。背後の山の景観も見応えがあります。

トレチメディラバレードのトレイルを歩く次男

南斜面のトレイルをどんどん進みます。小さな子連れの家族トレッカーもちらほらいます。

トレチメラバレード南麓のトレッキングコースと山小屋
トレチメラバレード南麓のトレッキングコースと山小屋

またまた後ろを振り返るとアウロンツォヒュッテがこんなに小さくなっていました。圧倒的なスケール感です。

景色を見ながらトレイルを進む次男

あんまり端っこ歩いていると落っこちちゃおぞぉー。進行方向右手は深い谷で、その向こうにはギザギザののこぎりの刃のような峰が連なっています。

前方に建物が見えて来た

しばらく進むと前方に何やら建物が見えてきました。

トレチメラバレード南麓のコース途中にある教会

近づくとそれは教会でした。おおーーこんなところになぜ教会が?!

リフージョラバレード(東山麓)

カルスト台地のような景色の中でトレッキングを楽しむ家族連れの後ろ姿
カルスト台地のような光景

教会を過ぎると今度はトレチメの東斜面のトレイルになります。山口県にあるカルスト台地のような風景が広がっています。

東斜面のトレイル
東斜面のトレイル

東斜面のトレイルはゆるやかな上り坂が続きます。前方にリフュージョラバレードが小さく見えてきました。3階建ての山小屋があんなに小さく見えているということは、その背後の山はどれだけ大きのでしょうか。背後の山はPassporten-K(標高2701m)です。

あまりのスケール感、空間の大きさに頭が混乱してきます。

トレッキングを楽しむ人たち

後ろを振り返るとこんな景色です。トレチメの南、ミズリーナ湖の東、の山々が見えています。

トレチメディラバレードの絶景を見て立ち止まるトレッカーたち
トレチメディラバレードの絶景

こんな絶景がこの世にあるなんて!ここまで来て良かった!

山小屋リフュージョラバレードを目指して歩く子連れトレッカー
リフュージョラバレードが近づいて来た

リフュージョラバレードがだんだん近づいて来ました。

リフュージョラバレードと次男の後ろ姿
リフュージョラバレードと次男

がんばれ、あと一息。

それにしても眼前に広がる、岩が点在するこの高原。標高 2300mにこんなに広い空間があるなんて、それと同時にこの不思議な風景に、これは現実かと目を疑ってしまいます。

リフージョラバレード
東山麓のリフージョラバレードに到着

リフュージョラバレードに到着しました。

私も小学6年生のりゅうも、思ったより疲れていないので、ここでの休憩はパスしてさらに先へ進むことにしました。

ラバレード峠

東側からトレチメディラバレードに登る

リフュージョラバレード(ラバレード小屋/標高2350m)の西側正面にそびえ立つ岩壁を目指して登ります。ここはトレチメディラバレードの東山麓に当たります。

最初はゆるやかな傾斜を岩壁に向かってまっすぐ登ります。

トレイルから見下ろすリフュージョラバレード

少し登って後ろを振り返るとリフュージョラバレード(ラバレード小屋)が下に見えます。

トレチメディラバレードの東斜面のトレイルを登る
トレチメディラバレード東斜面のトレイルを登る

登るに連れ傾斜がきつくなり北側へ向かって斜めにトレイルが伸びていきます。

少し登って後ろを振り返った眺め

後ろを振り返って南側を写した写真。

東斜面から見下ろすリフージョラバレード

このあたりで下を見るとリフュージョラバレードがあんなに小さくなっていました。

トレイルの途中に咲く花
斜面に咲く色とりどりの花

所々高山植物の花が咲いています。清涼感がありとても綺麗です。

ラバレード峠を目指す次男
ラバレード峠が見えて来た

やがて前方にこの1周ルートの最高地点であるラバレード峠が見えてきました。

ラバレード峠から見上げるトレチメ3峰
ラバレード峠から見上げるトレチメ3峰

ラバレード峠(2450m)に到着。リフュージョラバレードから100m登って来ました。

ラバレード峠からは3つに分離したトレチメ3ピークの岩山を至近距離で眺めることができます。

👦スタート地点のアウロンツォヒュッテからラバレード峠までおよそ2.2km、上りおよそ130m、所要時間40分です

荘厳!トレチメの3ピーク

トレチメディラバレードの3峰
朝日に輝くトレチメディラバレードの3峰

3つのピークは手前(写真左)からピッコラ(標高2857m)、グランデ(標高2999m)、オヴェスト(標高2973m)。ラバレードの峠からでも500mの高さあります。これは東京都庁ビルの倍以上の高さで100階建てのビルに相当します。

目の前に500mもの高さの岩壁が3つ並んでそびえ立つ迫力の景観です。

ラバレード峠で休憩するトレッカーたち

景色を眺めながら休憩している人がたくさんいます。

峠から西へ下るトレイル

では峠を登ってきたのとは反対側に下って、3ピークの北山麓を西へ進みます。

写真に写っている赤い屋根の山小屋はリフュージョロカッテリ。そこから眺める3ピークの景色も絶景なので、ランチを食べながら休憩するプランもおすすめです。

私たちはまだ今夜のホテルにチェックインもしておらず時間が限られていたので、リフュージョロカッテリには寄りませんでした。

トレチメディラバレード3ピークの下をトレッキングする次男
絶景の中を下る次男

トレチメ3ピークの北山麓を下ります。南側から見た時には想像できない景観です。

3ピーク西麓の荘厳な眺め
3ピーク西麓の荘厳な眺め

この絶景の中を歩く為にここまで来ました。景色も気分も最高!

リフュージョロカッテリと次男の後ろ姿
リフュージョロカッテリと次男の後ろ姿

とにかく広過ぎてスケール感がわかりません。

トレイルですれ違う人とあいさつを交わす

時折トレッカーとすれ違いながら、進みます。

トレチメディラバレードの西山麓の景色

さらにトレチメ3ピークの北側を南西へ進みます。写真は3ピークの真ん中です。

ランガルム山小屋(西山麓)

リフュージョランガルムに向かって歩く次男
山小屋が見えてきた

前方にリフュージョランガルム(山小屋)が見えて来ました。

🐬ラバレード峠からリフュージョランガルムまでの距離はおよそ2.2km、下り180m、所要時間はおよそ40分です。

3ピークを正面から眺めるトレッカーたち
3ピークを正面から眺めるトレッカーたち

リフュージョランガルムの前には平坦な広場あり、大勢の人がいました。

トレチメ3ピークを正面から見れる事と、スタート地点のアウロンツォヒェッテから、反対回り(時計回り、私たちとは逆)に来ると距離が短いからだと思います。

リフュージョランガルム

リフュージョランガルムの西には、コルディメッツォ(COL DI MEZZO)標高2304mが見えています。

トレチメラバレード西側の景色とリフュージョロカッテリ
トレチメラバレード西側の景色とリフュージョロカッテリ

この写真はリフュージョランガルムの前から北東のほうを向いて撮ったものです。赤い屋根のリフュージョロカッテリが小さく見えています。景色が広大過ぎて頭が混乱しそうです。

トレチメディラバレードの3ピーク

リフュージョランガルム南付近から撮影した3ピークの写真です。ここから先は3ピークは見えなくなります。

トレチメディラバレード西山麓のトレイルを進む子連れトレッカー

トレチメディラバレード西山麓のトレイルを進みます。

ゴール

トレチメ3ピークの西麓を南下します。スタート地点のアウロンツォヒュッテから時計回りに来ると、3ピークの正面が見える場所まで近いため、だんだん人が増えてきます。

斜面に沿って伸びるトレイルを歩く次男

トレチメの西側から南側に回り込んだ写真です。斜面にそってトレイルがずっと続いています。

トレチメディラバレード南側のトレイル

斜面にそって南側をまわるトレイルを少し進んで振り返って撮影した写真です。

コルディメッツォと南側のトレイル
コルディメッツォと南側のトレイル

少し進んで振り返って撮影した写真です。ギザギザの山はコルディメッツォ(COL DI MEZZO)標高2304mです。

トレイルの標識
ここは自転車オッケーなトレイルみたいです

トレチメの南側は谷が深く落ち込んでいるので、これまでとは違った景観が続きます。

レチアンペデ
レチアンペデ

南側の斜面をさらに東進します。右手に見えているのはレチアンペデレ(LE CIANPEDELE)標高2346mです。

レチアンペデを見ながらトレイルを進むトレッカー

足を滑らして谷底へ転落しないように注意しながら進みましょう。

ゴールを目指して進む次男の後ろ姿

最後の登り。ゴールまであと少し!

トレチメディラバレード南山麓の景色の中を進む次男
トレチメディラバレード南山麓の景色の中を進む次男

トレチメ南麓をさらに東進します。

アロンツォヒュッテの駐車場
1周してゴールに到着

アロンツォヒュッテの駐車場に戻ってきました。先に続くトレイルは最初に歩いた場所です。

リフュージョランガルムからゴールのアロンツォヒュッテまでの距離はおよそ2.5km、下り80m、所要時間は35分です。

アロンツォヒュッテの入り口
スタート地点でありゴールでもあるアロンツォヒュッテ

お疲れ!

まとめ

トレチメディラバレードの3ピークを反時計回りに1周しましたが

感動的な眺めの連続でした!

トータルの歩行距離はおよそ6.9km 、休憩も含めたトータルの所要時間は約2時間半でした。

距離も程よくアップダウンもきつくありません。小さな子供でもドロミテの絶景を思う存分堪能できる素晴らしいトレッキングコースです。おすすめです!

🤗「【ドロミテ子連れトレッキング1】トレチメディラバレード1周トレイル」はこれでおしまいです。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。このブログ記事があなたの子連れベドロミテ旅行の参考になったらとっても嬉しいです。

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それではまた世界のどこかでお会いしましょう、笑顔あふれる良いご旅行を!

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