格安!アシアナ航空ビジネスクラスに乗ってびゅ〜んとヨーロッパ旅行・フランクフルト線の感想と評価
🤗こんにちは、イルカパパです。
2019年8月、アシアナ航空のビジネスクラス(エアバスA380)でヨーロッパ旅行をしました。今回はその時の感想と評価、搭乗体験記を紹介します。
アシアナ航空ビジネスクラス・フランクフルト線の旅程
往路
7/9 | 06:10発 | 東京・羽田 |
7/9 | 08:35着 | ソウル・インチョン 乗継時間:3時間25分 |
7/9 | 12:00発 | ソウル・インチョン |
7/9 | 16:30着 | フランクフルト |
復路
7/31 | 18:30発 | フランクフルト |
8/1 | 11:50着 | ソウル・インチョン 乗継時間:3時間55分 |
8/1 | 15:45発 | ソウル・インチョン |
8/1 | 18:15着 | 東京・成田 |
感想と評価・良い点悪い点
私はこれまで、欧州路線のビジネスクラスでは下記の搭乗経験があります。
- ロンドン線 ANA
- アムステルダム線 KLM
- パリ線 ANA
- フランクフルト線 ANA
- デュッセルドルフ線 ANA
これを踏まえて今回の搭乗と比較してみます。
アシアナ航空フランクフルト線の良い点・悪い点
良い点
- 料金が格安
- シートがフルフラットベッドになる
- スタッガードシートでプラーベート空間
- スターアライアンスメンバー
- フランクフルトでラウンジの利用
悪い点
- 厳しいフライトスケジュール
- 食事が微妙
- ビデオエンターテイメントの日本語が少ない
- 乗継が必要
- 内装の経年劣化
良い点1.料金が格安
アシアナ航空ヨーロッパ線のビジネスクラスの最大の魅力は航空料金が安いことです。ヨーロッパ路線では10時間以上飛行機に乗らなくてならないので、座席が広くフルフラットになるシートはとっても助かる〜。
でもその分料金もすごい!夏のピークシーズンでは、大手航空会社のビジネスクラス料金は日本との往復で100万円近いものもある。
今回はプライヴェート旅行なのでさすがに航空券だけでそこまでは出せませーん!そんなこと嫁さんに知られたらえらいこっちゃ。今回は気ままな1人旅。せっかく嫁さんが「1人で楽しんできな!」と気前よく許してくれたのに、飛行機代でそんなに使っちゃったら、もう二度と1人旅許してもらえません。
でも飛行時間の長いヨーロッパへはできればフルフラットシートになるビジネクラスで行きたい(なんちゅーわがまま!)。
それでネットで「ビジネスクラス 格安」と検索して見つけたのが今回のアシアナ航空だったというわけです。東京ーフランクフルトの往復航空券は22万円(諸費用別)。これは大手の4分の1から5分の1近い低価格。おお〜〜、ちなみにアエロフロートや中国国際航空は、さらに安く20万円を切っていましたが、シートがフルフラットではない、モスクワや北京での乗継に難ありとのコメントが多かったのでパス。
結果2〜3万円高かったけどアシアナ航空にしたというわけです。
良い点2.シートがフルフラットベッドになる
アシアナ航空フランクフルト線ビジネスクラスの正式名称は「ビジネススマーティウム」。使用機材は2階建てエアバスA380。シートが180度倒れてフルフラットベッドになるんです!なっちゃうんです、はい、ここでみんな一斉に唸りましょう「おお〜〜!」ってテレビ番組の収録か!!
A380フランクフルト線ビジネスクラスのシート詳細
- リクライニング:180度フルフラット
- 全長・シートピッチ 74.5インチ(約189cm)
- シート幅22インチ(約55cm)
- 座席配列 1-2-1
- ビジネスクラスは全て2階席
良い点3.スタッガードシートでプラーベート空間
下の図はアシアナ航空フランクフルト線に使用されているエアバスA380の2階部分のシート配列です。
窓側のシートが、窓寄り→通路寄りと互い違いに配列されているのがお分かりですよね。このジグザグのシート配列を「スタッガードシート」と言うんですが、窓寄りのシートだとプライヴェート空間気分がハンパない!これなら長い欧州路線も、ゆったり楽しめますよ。
ちなみに2階部分は前方がビジネスクラス、後方はエコノミークラスになっています。最前方にはバーやラウンジソファーがあって、気分転換もばっちりできる。そして階段横のトイレが大きい!窓も付いてて最初に入ったときは「間違えた」と思ったほどです、ってじゃあ何だと思ったのー?!
良い点4.スターアライアンスメンバー
アシアナ航空はANAやルフトハンザと同じスターアライアンスメンバー。今回の往復分のフライトで15,294マイルをANAのマイレージに加算できました。パチパチパチ〜、まあこれはワンワールドやスカイチームの人にはメリットではないけどね。
出発時の羽田、乗り継ぎのインチョン、帰りのフランクフルトではラウンジが使えます。スターアライアンスのゴールドメンバーならって言いたいとこだけど、そもそもビジネスクラスなんだからゴールドメンバー関係ないね。
優先チェックインや優先搭乗、受託荷物の優先受け取りなんかもビジネスクラスだから、スターアライアンスゴールドメンバーのメリットなし。
しいてあげるならワンワールドやスカイチームの人にもスターアライアンスならではの大きなメリットはフランクフルト空港の使い勝手の良さかな。
フランクフルト空港はルフトハンザ航空のハブ空港。だからスターアライアンス利用旅客には使用する搭乗ゲートなどでメリットがあるんですよ。最短で入国できる場所とか、ラウンジに近い場所の搭乗ゲートとか。
まあこれも時間がたっぷりある人にはあまり関係ないですね。一応メリットとしてあげておきますが。
良い点5.フランクフルトでは大きなラウンジの利用
フランクフルト空港のビジネスクラスラウンジは前回から改装されているので比較できませんが、受付の人は「こっちのほうが広い」と言っていました。
悪い点1.厳しいフライトスケジュール
アシアナ航空は韓国の航空会社だから、行きも帰りもソウル・インチョン空港で乗継をするのは仕方ない。しかも日本から見て韓国もヨーロッパも西にあるので、ソウルでの乗継は距離的に大回りにはならない。
それは許容範囲なんだけど、往路の出発が羽田を午前6時10分っていうのがね〜〜。搭乗手続きは午前4時10分から、受付終了タイムはどうかなー、5時半くらいまで大丈夫かなー、なんて思いながらどっちみち八王子に住んでる私としては始発電車でも間に合わないから、マイカーで行くか、タクシーで行くか、いやいやマイカーだと3週間以上の旅程だから駐車場代がすごいことになるし、タクシーなんてもっと高くつく。
まあ、前日の終電で深夜に羽田に着いてラウンジで寝てればいいかな、と甘く考えていました。
浜松町から羽田空港行き最終モノレールで国際線ターミナル駅で下車したとき「はっ」と気づいたんだけど、搭乗手続きしてないからラウンジ使えないよー!って気づくの遅いよ!
仕方ないからカウンター前のベンチで横になって仮眠しながら4時まで過ごしました。なかなか寝付けなかったけど、いつの間にか熟睡してて目が覚めたらもう搭乗手続きが始まっていたではないか!あぶね〜〜あやうく寝過ごすところだった。
結論から言うと、深夜12過ぎに羽田に着いて4時の搭乗手続き開始まで起きてても、そのあとラウンジでゆっくりできるし、羽田からインチョンまで寝れます。さらにその先のインチョンからフランクフルトまでもっとたっぷり時間があるし、フランクフルトに着いたら夕方なので、何ならそのまま朝まで眠れます。
だから睡眠不足を心配する必要はないかなーと思う、でも前夜から羽田に行ってフランクフルト到着まで25時間近くかかるわけで、ビジネス出張で利用するのはちょっと厳しいかなーと思います。
今回はプライヴェートな1人旅だし、多少弊害があってもロングフライトをフルフラットシートで過ごせるということと天秤にかけて、これを選んだわけです。
あと帰りにインチョンに寄るのも仕方ないことだけど、やっぱり時間がもったいない気がします。直行便だと東京に午後の早い時間に到着できるんだけどインチョンで乗継時間が4時間近くあるため、成田に着いたら18時15分、それから東京を横断して西の端にある八王子まで帰るのは、帰宅ラッシュの時間帯にぶつかるしちょっと大変だなと思いました。
まあ、出発時や帰国時のことはそれなりにシュミレーションして大変さをイジーメして納得した結果だからいいんだけどね。
2.食事が微妙
食事に関しては、これまで何度か搭乗したANAのヨーロッパ線ビジネクスクラスの食事と比べると、微妙、というかはっきり言っちゃうと2段階くらい落ちるかなーという印象。
いや決してまずいとかそういうことではなく、料理の凝り方や品数、特に前菜とデザートは華やかさがなく物足りなく感じますかね。
パン食に飽きた帰国便では、ANAのビジネスクラスで提供される「さわらの西京焼き」とか、「白いご飯と汁物、香の物」など気の利いた高級割烹、料亭の味が涙がどばどば流れ出すほど嬉しいんだけど、そのレベルではありません。
まあそうは言っても韓国料理のメニューはあるし、それでお米ご飯はいただけます。キムチはむっちゃくちゃ美味いし、決してだめだと言ってるわけじゃない、私は満足でした。
ただ、料理にものすごく期待している方にはおすすめできないと思います。アルコールのメニューも少なめ。
でもビジネスクラスの料金がANAと比べたら軽く60万円以上違うんだから、差額を使って現地で美味しものいくらでも食べれますよ。そう割り切れたらいいんじゃないかなと思います。それにメニューに日本語があるのも素晴らしいです。よく考えたら外国の航空会社ですから。
往路の食事
復路の食事
パン食に飽きた復路(フランクフルトーソウル)では是非韓国料理のご飯ものを食べたかったんだけど、が〜〜ん!メニューを見てがっかり、往路で食べたプルコギでした。是非また食べたいというほどには美味しくなかったので、パン食飽きた(その言い方も飽きた!)体にムチ打って洋食コースを頼みました。でもメインはご飯ものを選べてラッキー!
ちなみに洋食メニューのメインは「牛ヒレ肉のステーキ/レッドワインモリュークリームソース」「鶏胸肉の焼き物」そして私がチョイスした「海鮮蒸し料理」の3品から選べます。
それから写真にはありませんが、メインが終わってデザートの前にチーズとフルーツを頂けます。
悪い点3.ビデオエンターテイメントの日本語が少ない
機内エンターテイメントは、15.6インチのパーソナルスクリーンで早送り、巻き戻し、一時停止などが好き勝手にできるオーディオ ビデオ オンデマンド。映画およそ50本、音楽、短編ビデオ、ニュースやドキュメンタリー、ゲームと到着まで全部使い切れないほどのプログラムがある。
画面操作も日本語対応。とここまでは申し分ないんだけど、映画に関しては日本語字幕のものは一つもなし。吹き替え版が4本くらいだったかな。そのうち1本はそもそも日本映画。ハリウッドの最新作からヨーロッパやアジアで話題の新作、クラシック映画など選択肢は多くても日本語対応が少ないのは残念。
悪い点4.乗継ぎが必要
往路でも復路でもソウル・仁川空港での乗り継ぎが必要です。日本から見たら韓国もヨーロッパも西にあるので、ソウルに立ち寄ることは大回りとか一旦逆方向というロスではない。それはいいとしてもやはり乗り継ぎ時間が3時間から4時間あるのはもったいない気もする。
今回はプライヴェート旅行なので時間のロスも納得のうち。それより乗継ぎ時間でインチョン空港を楽しんじゃうことだってできるから前向きに考えたらいいことですよ。インチョン空港のトランジットエリアはお店やレストランがたくさんあってまるで巨大なショッピングモール。3時間4時間なんてあっという間に過ぎちゃうぞ。
5.内装の経年劣化
シートのファブリックなんかがくたっとしているって言うのかな、古いとか汚れているわけじゃないけど、ぴかぴかの新品じゃあない、なんとなく経年劣化してる感じ。
まあ気にしなければ全然問題ないけど、気になる人は気になるかな、ってよくわからん
ビジネスクラス感想と評価のまとめ
食事が微妙、映画の日本語版が少ない、設備がぴかぴかの新品じゃない、など細かいことを言ったらきりがないけどとにかく長い長いヨーロッパへのフライトを、180度フルフラットになるシートでゆっくりできて、大手航空会社の4分の1から5分の1くらいの低料金で乗れるというのは、私は大変魅力的だと思います。
何を優先するかは人によりけりだけどね。
とにかくフルフラットシートでゆったりヨーロッパへ行きたい人には超おすすめです!
ビジネスクラスの仕様解説
A380フランクフルト線ビジネスクラスのシート詳細
- リクライニング:180度フルフラット
- 全長・シートピッチ 74.5インチ(約189cm)
- シート幅22インチ(約55cm)
- 座席配列 1-2-1
- ビジネスクラスは全て2階席
アシアナ航空はビジネスクラスを2クラスでアナウンスしていて このビジネススマーティウムクラス は上位のシート扱いです。スタッカードタイプ(ジグザグ配列)なので窓寄りのシートはプライヴェート空間気分が満載。
往路(行き)の羽田ーインチョンはエアバスA321-100。ビジネスクラスの仕様はかなりレベルダウン。でもソウルーフランクフルトしか眼中になかったので「お、ここもビジネスだった」とかえって喜んでしまった。
ちなみに復路便はフランクフルトーソウルもソウルー成田も、エアバスA380でフルフラット、スタッカードシートでした。
まとめ
以上、アシアナ航空フランクフルト線ビジネスクラスに搭乗した感想、評価を紹介しました。
食事やエンターテーメントはやや微妙ですが、ヨーロッパへのロングフライトでシートが180度倒れる「フルフラットベッド」になる価値は非常に高いと思います。
それを考慮すると20万円に近い料金はかなりお得感があると思いました。
アシアナ航空は株主が変わり、今後料金がどのようになるかわかりませんが、また20万円くらいで予約できるなら、私は次のヨーロッパ旅行も利用したいと思います。
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それではまたお会いしましょう😊、良いご旅行を!
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