リマ国際空港に到着〜市内へのアクセス
リマ・ホルヘ・チャベス国際空港
リマ国際空港は、人口790万人を擁するペルーの首都リマの空の玄関口です。南米各地や、ペルー国内線への乗り継ぎが便利な24時間空港で、南米太平洋岸のゲートウェイとして、アメリカ、カナダ、ヨーロッパから毎日何十便ものフライトが就航しています。深夜早朝にリマで乗り継いで、クスコやプーノ、イトキス、南米各地へ向かう場合、出発ロビーのカフェやレストランですごすことができます。
ただし国際線と国内線のターミナルは別々になっているので、ペルー到着後国内線に乗り継ぐ場合は、入国審査、税関審査を受けなければなりません。空港ターミナルは近代的で、出発フロアには免税店やカフェ、レストラン、ショップなどが並んでいます。
リマは「チャラ」と呼ばれるペルーの海岸砂漠地帯に位置しており、年間を通じてほとんど雨が降りません。気温の差も1年を通じて小さいですが、1日の中で日中と夜間の気温差が大きいです。7~8月の冬の夜間に到着する場合は、上着やセーター、フリースなどが必要でしょう。
空港から市内への移動手段
空港はユネスコ世界文化遺産にも登録されているリマ旧市街セントロの北およそ12kmに位置しています。
空港から市内への移動手段は、
- タクシー
- 乗り合いのシャトルバス
- 路線バス
があります。
地下鉄などの公共電車はありません。
タクシーにはさらに3タイプのグレードがあります。(リムジン>グリーン>無認可)
料金はリムジンタクシーがおよそ30~40ドル、グリーンタクシーがおよそ10~15ドル、シャトルバスがおよそ1人15ドル、また路線バスはおよそ1人1ドルです。
家族連れの場合は、シャトルバスよりタクシー利用のほうがお得です。路線バスや無認可タクシーは子連れにはおすすめできません。
ブリッジを渡りターミナルへ向かいます
子連れは安全第一
特に夜間到着で、空港から市内へ移動する場合は、値段は高めですが、家族の安全を考え、リムジンタクシーか、現地旅行会社の送迎を手配することをおすすめします。航空券、ホテルなどすべて個人手配で組み立てた旅行でも、空港~ホテル送迎のパーツのみ、現地旅行会社に申し込むことができます。ネットでペルーや南米に強い旅行会社を探し、メールなどで問い合わせてみて下さい。
ちなみに我が家は、ペルー旅行全体をオーダーメイドしたので、空港から市内ホテルへの送迎も専用車を手配しました。日本からペルーへの長時間フライトでしかも深夜の到着であること、また翌日早朝からナスカへ移動するなどハードスケジュールであることなどから、少しでも安全、快適に出来る部分には多少お金がかかってもそれは必要経費と割り切って考えました。
ターミナルに渡ったら滑走路に面した通路を進み入国審査場へ向かいます
ペルーへのフライト
日本からペルーへの直行便はありません。アメリカかカナダ経由で行くのが一般的ですが、季節によってはパリなどヨーロッパ経由もアリです。乗り継ぎや料金面で一番便利で安いのはわたしたちのようにコンチネンタル(現在はユナイテッド航空)のヒューストン乗り継ぎで行く方法です。ユナイテッドはコンチネンタルと合併したので、他にもシカゴやニューヨーク経由で行く方法もあります。
またカナダ/トロント経由や、ロサンゼル経由、ソウル~メキシコ経由で行く方法などもあります。経由地で宿泊が必要になるケースもありますが、それを逆にポジティブに考えて経由地での滞在をエンジョイしちゃおう作戦!もおすすめですよ。
空港ターミナルを流れに沿って歩く
到着後の流れ
ヒューストンからリマへの飛行時間は前述したように7時間20分でした。給油のためヒューストン出発が遅れたのでリマ到着も予定より1時間以上遅れて、深夜12時をまわっていました。結石の痛みと格闘しながらの夜間フライトは、永遠に続く地獄の苦しみのようでしたが、なんとか到着した安堵で胸がいっぱいになりました。
これで痛み止めを飲んで楽になれるという安心感があまりにも大きくて、南米ペルーに到着した!という感激は、リマ空港を包む夜霧のようにかすんでいました。
飛行機がゲートに到着すると、シートベルト着用サインが消えます。いっせに乗客が立ち上がり棚の中から手荷物を取り出します。そして前方から順番に飛行機を降り、ブリッジを通って到着ターミナルに渡ります。このときの「におい」がその国の第一印象になります。
においといっても臭いとかじゃなくて、空気が管理された機内に長時間いた身体は、ブリッジの隙間から流れ込んでくる、わずかな風や温度、湿度、そこに混じっているかすかなにおい、に敏感になります。そしてその空気がその国の「第一印象」として脳裏に刻まれるのです。ちょうど卵から孵ったヒナが最初に見た動く物を親と判断する習性に似ていませんか? ってぜんぜん似てねぇーよ!!
ちなみに人間の記憶を司る脳の「海馬」という領域は、においを感じる領域と隣接しているため、においと記憶はとても密接なつながりがあります。でもこのときわたしは結石の痛みで、その「におい」を味わう余裕がなかったのが残念ですが、ブリッジを渡って建物に入ると想像以上に明るくてきれいなターミナルなのでびっくりしました。
入国審査とバゲージクレーム
リマ空港の入国審査場
夜の滑走路に面した広い通路を入国審査場のほうへ進みます。入国審査場では順番が来たら家族全員でいっぺんい審査を受け、そのあとバゲージクレームへ進み、成田空港で預けた荷物をターンテーブルで受け取ります。 わたしたちはスターアライアンスゴールドメンバーなので、ターンテーブルが動きはじめたら一番最初にわたしたちの荷物が流れてきました。
国際線の場合、ターンテーブルに荷物が出て来るときの待ち時間は、最初と最後では1時間近く違うケースもありますが、長時間フライトのあとで、しかも深夜到着便の子連れでは、最初に荷物を受け取れるサービスは大変ありがたいと思います。それから両替所はこのバゲージクレームに2カ所と税関を抜けたところに1カ所あります。
税関
荷物を受け取ったらカートに積んでそのまま税関へ進みます。カートは長男のカイが押してくれるので助かります。わたしは結石の痛みで意識がもうろうとしていましたが、夢遊病者のようにふらうらとみんなのあとをついていきました。あまりの痛みためカートが無料か有料かは、確認できませんでした。税関を抜けたところにまた両替所と、シャトルバス、タクシーのカウンターがあります。
到着ロビー
税関を抜けて到着ロビーに出ると、大勢の人が待っていました。ママがわたしたちの名前が書かれた案内板を持っている送迎のスタッフを見つけ、近づいて挨拶をします。空港~ホテルの送迎を頼む場合、現地のスタッフがガイドとして同行するケースが一般的です。そのとき日本語を話せるガイドを指定できますが、料金がかなり高くなるので、今回は特に日本語ガイドの指定はしませんでした。
ところがロビーに迎えに来てくれたのは佐藤さんというペルー在住の年配の女性スタッフでした。遠い異国の空港で、日本人が出迎えてくれるのはやはりとっても心強いですね。わたしはすぐに「痛み止めをどこかで買いたい」と簡単に事情を説明すると「それでは空港内の薬局で買ってくるのでここで少し待ってて下さい」と言われました。そして到着ロビーのベンチに座って4~5分待っていたら佐藤さんが特大のアスピリンとミネラルウォーターを買ってきてくれました。
それを受け取るなり、一粒飲み込みました。まさかいくらなんでも飲んですぐに効くというわけではありませんが、地上に降りてペルー着いたことと、痛み止めを飲んだ安心感から、さっそく少し傷みが和らいでいるような気がしてきました。
税関を抜けて扉をくぐると大勢の人で混雑している到着フロアーです。ちなみに上の写真は深夜1時前の様子です
空港駐車場で送迎車に乗る
「車は正面の駐車場に止めてあります。車まで歩けますか?」
「大丈夫です」
わたしたちは佐藤さんのあとをついてターミナルビルを出て駐車場に向かいます。建物を出ると、冷たい空気が全身をつつみ、ママもこどもたちも身震いしています。8月というのは南半球では真冬ですからいくらか寒いのは覚悟していましたが、まさかこれほどとは思いませんでした。もっともわたしは痛みがあまりにもひどいため寒いなどと感じる余裕はありませんでした。
ターミナルを出て1~2分歩いたところが駐車場でした。あとでわかったのですが、この空港のすぐ隣は海でした。オレンジの街灯やネオンサインに照らされた駐車場は、さながらサッカースタジアムのようで、周囲を歩く現地の人たちのスペイン語の会話がいっそう異国情緒を盛り上げていました。車はグレーの日本製のバンで、ペルー人のドライバーが、テキパキと荷物をトランクに積んでくれます。早く傷みが引かないかな、もしひかなかったら明日からの旅行はどうなんるんだろうと、不安な気持を抱えながら街灯の光でできる足元の影を見つめながら、車に乗り込みました。
そのとき後ろのほうでゴォーーという轟音が響きました。
またどこかの国から夜の滑走路に飛行機が着陸したようです。 「ではホテルへむかいましょう」。わたしたちを乗せた送迎車は、ゆっくり空港の駐車場を出て、リマ市内にあるホテルへ向けて動き出しました。
街灯に照らされた空港の駐車場
リマ発着の国際線
ラン・ペルー航空
南アメリカ :
ボゴタ、ブエノスアイレス/エセイサ、サンティアゴ・デ・カリ、カラカス、コルドバ、フォス・ド・イグアス、グアヤキル、ラパス、メデジン/コルドバ、キト、サンタ・クルス・デ・ラ・シエラ/ビルビル、サンディアゴ・デ・チレ、サンパウロ/グアルーリョス
中央アメリカ :
カンクン、ハバナ、メキシコ・シティ、プンタカナ
北アメリカ :
ロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク/ジョン・F・ケネディ、サンフランシスコ
ヨーロッパ :
マドリード
TACAペルー
南アメリカ :
アスンシオン、ボゴタ、ブエノスアイレス/エセイサ、サンティアゴ・デ・カリ、 カラカス、グアヤキル、ラパス、メデジン/コルドバ、モンテビデオ、ポルト・アレグレ、キト、リオデジャネイロ/アントニオ・カルロス・ジョビン、サンタ・クルス・デ・ラ・シエラ/ビルビル、サンディアゴ・デ・チレ、サンパウロ/グアルーリョス
中央アメリカ :
ハバナ、メキシコ・シティ、サンホセ、サンサルバドル、サントドミンゴ
北アメリカ :
マイアミ
ガル航空
グアヤキル、キト
アルゼンチン航空
ブエノスアイレス/エセイサ
アエロメヒコ航空
メキシコ・シティ
エア・カナダ
トロント/ピアソン
エア・ヨーロッパ
マドリード
エールフランス
パリ/シャルル・ド・ゴール
アメリカン航空
ダラス/フォートワース マイアミ
アビアンカ航空
ボゴタ
コパ航空
パナマシティ
デルタ航空
アトランタ
イベリア航空
マドリード
KLMオランダ航空
アムステルダム
ラン航空
ロサンゼルス、ニューヨーク/ジョン・F・ケネディ、サンディアゴ・デ・チレ、イースター島
ラン・アルゼンチン航空
ブエノスアイレス/エセイサ
スカイ航空
アントファガスタ、サンディアゴ・デ・チレ
スピリット航空
フォートローダーデール
TACA航空
サンサルバドル
TACA航空
サンホセ、
サンディアゴ
TAM航空
サンパウロ/グアルーリョス
TAME航空
キト
ユナイテッド航空
ヒューストン、ニューヨーク/ニューアーク
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