カターニャ・ペスケリア市場のウニの屋台とカラフルな遊具がある児童公園
日本ではあまりみかけないイタリアの青空市場
イタリア旅行の魅力のひとつに青空市場を訪れることがある。イタリアの市場は、東京の築地市場みたいに屋根のある建物の中にあるのではなく、広場や通りに露店が集まって市場を形成しているケースが多い。この露店や屋台みたいなお店が、青空の下にごちゃごやと集まってエネルギーが渦巻いている感じがとてもいい。
売られている食材や商品のデコレーションの仕方にも、新鮮な驚きがある。何も買わず、ただ見てまわるだけでも、「ああ、今イタリア旅行をしてるんだー」という途方もない興奮と満足感に浸れるのだ。
ペスケリア市場の出口付近でナッツ類を売っていた露店
ペスケリア市場
オステリア・アンティカ・マリーナでランチを食べたあと、すぐとなりにある、というかアンティカマリーナが市場の中にあるので、お店を出たところにある市場を、せっかくだから少しぶらぶら見学することにした。子ども達も美味しい料理をたくさん食べて満足したので、少しくらい「ウィンドーショッピング」をしてもおとなしくついて来てくれるだろう。
ただ残念なことに、お昼過ぎということで時間が遅かったのか、それとも聖母被昇天祭の休みがまだ続いてるのか、よくわからないが、開いている店は少なかった。
ウニの屋台
「世界でウニを食べるのはシチリア人と日本人だけ」
と言われるくらいシチリアの人はウニ好き。ペスケリア市場でほとんどのお店が店仕舞いをしていたのウニ屋さんが営業していた。周囲の人だかりを縫ってのぞいてみると、お兄さんがウニを割っている。専用のはさみでウニを器用に割り、その新鮮なオレンジ色の身にレモンをさっとしぼりかけて「さあ美味しいよ!」と売っているのだ。
あ~これはたまらん。
しかしさっきアンティカマリーナでランチをお腹いっぱい食べちゃったから、とてもこれ以上食べられそうにない。見てるだけなんてもったいが、せっかくの機会なのでしっかり見学した。
イタリアの遊具ってかわいいね。市場の近くの公園で遊ぶ
イタリアの児童公園
市場の少し外側にビスカリ宮殿があり、その道路の向かい側に児童公園があった。カラフルな色の可愛らしい遊具は、遠くからでも目立つ。
「あ、あれ何?あ、公園だ、遊具がいっぱいあるよ」
市場でおとなしく大人の買い物(何も買っていませんが)につき合ったので、次は子どもの番だと言わんばかりの目で訴えてくる。
「ちょっと遊んでいってもいいでしょう」
「仕方ないなー、ちょっとだけだよ」
可愛らしいデザインと色の遊具に私もつい気が緩んでオッケーを出してしまう。
真夏の太陽の下、カターニャ大聖堂のすぐ裏手にある児童公園で、日本人の子ども達が汗をしたたり流しながら、走り回っていた。
カターニャ大聖堂とブランコ、あはははー