日本では「絶滅」した車掌さんがいる（それも少年！）バスに乗ってフィラへ
カリメラ、ヤサス、イルカパパです。小2、小5の子連れ家族4人、ちょっと変わったギリシャ旅行中。
サントリーニ島滞在3日目はホテルのチェックアウトを夕方まで延長してもらったので、ウキウキ気分でバスに乗ってフィラへ行って来まぁ〜す、うはは。
イアのバス停前にあるスーパーにママが消えた
朝食が終ったらフィラの街へ出かけよう。きょうも空は雲ひとつない快晴、いいぞー。
朝の早い時間にもかかわらず、もう突き刺さすような日差しが遠慮なしに頭上から降り注いでくる。
ひぇぇ～～。
ファナリヴィラズからなるべく日陰を歩きながら広場に到着すると、まだバスの姿はない。
バスを待っている人がほんの数名しかいないので、前のバスが出でそれほど時間が経っていないのだろう。
バスの乗り方は一昨日イアの街の散策をしたときにチェック済みだ。
バスの運賃や運行頻度、フィラまでの所要時間も、広場にあるツーリストインフォメーションで確認してある。
乗車位置は広場の一番東よりにあるスーパーマーケット前。
ところが列に並ぼうとするとママは「ちょっと」と言ってそのスーパーの中に吸い込まれていった。お〜〜い、、、、
イアのバスターミナルの地図
ママはブランド品には興味がないが、海外のスーパーやディスカウント店を見るのは大好き。
「前のバスが出たばかりでよかった、ゆっくりお店が見れる、次のバスは時間より遅れて来ないかな、いっそバスが来なければいいのに、」
っておい！
バス来なければフィラへは行けませんでしょうが！
それ本末転倒ですから。
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到着したバスに平然と割り込み乗車するパナマ帽のおじさん
広場では３台のタクシーが客待ちをしている。
でも客がぜんぜんいないことを知っいるのか、運転手さんたちはエンジンを切り、タクシーから降りて広場の木陰でおしゃべりに夢中。このままバスが来なかったら、あのタクシーに乗っちゃおうか、ともう少しで気持ちが傾く寸前で、バスが広場に入ってきた。
せまい広場に進入したそのままの状態で乗客を降ろし、それから上手く180度方向転換して、スーパーの前でぴたっと止まる。すげぇ－テクじゃん！！
バスが到着したときには、列に30人くらいの人が並んでいた。わたしたちより先に並んでいるグループが乗ろうとしたら、パナマ帽をかぶった派手な色のシャツのおじさんとそのお母さん？らしき人が列を無視して、
つまり白昼堂々と割り込みをして、真っ先にバスに乗り込む。
ええ〜っ？
でもそれを見て誰も何も言わないのは、ここでは割り込みは別に悪いことではないということか？なるほど列に並んでいるのはいかにも旅行者風の人たちばかりで、それにくらべ割り込みおじさんはシャツこそ派手だが、いかにも地元の人のように見える。
実はこのおじさん、イアへ帰るバスの時も現れて、おかげでわたしたちはフィラのバス停で乗るバスを間違えなくてすんだ。文句を言うどころかお礼を言わなくてはならいくらいだ、うははは。
まったく人生は何がどう影響するかわかりませんね。
少年車掌
さてバスに乗り込むと車掌さんが切符を売りに来る。
ああ、車掌さんが乗ってるバスなんて、「どこから来たの？ねえ、マコ」と涙が出ちゃうくらいすごく珍しいね、ううう。
しかもこの車掌さん、まだ少年だぞ。
日本では昭和40年代に全国のほとんどのバスがワンマンカーに切り替わったから、キミが生まれるずっと前に、もう日本では「バスの車掌さん」という職業は消滅しているんだよ
少年車掌は揺れるバスの狭い通路を曲芸師のように軽やかに渡りながら、次々に乗客からお金を徴収している。わたしたちの席にきてギリシャ語なので何を言っているのかわかりませんがとにかく「フィラ」と言うと指で1.4の数字を作った。
＊2019年12月現在のイアからフィラへのバス乗車賃は1.8ユーロです
それで4人分のお金を渡すとおつりとチケットをくれる。
なんかこんなささいなやり取りでも、日本では人間国宝級の存在となったバスの車掌さんとのふれ合いだと思うと、感動となつかしさで、目頭がじ～～んと熱くなるのだった。
それから左手に海を眺めながら15分ほど走ったところで、バスはフィラのバスセンターに到着した。
フィラバスターミナル
フィラのバスターミナルはイアのバスターミナルよりずいぶん大きい。というかここと比べたらイアのは単なる「バス停」に思えてくる、うう。
サントリーニ島内の交通手段の主力はバスです。
そして島最大の街フィラのバスセンターからは島内主要スポットへバス路線がある。フィラに滞在するならバス以外の交通手段を考える必要はないなー。
フィラバスターミナルからの料金と所用時間
- サントリーニ空港：1.8ユーロ、約10分
- クルーズ船が発着するアティニオス港：2.3ユーロ、約20分
- イア：1.8ユーロ、約20分
フィラバスセンターの地図
バスに乗ってフィラへのまとめ
イアからフィラへ行くのはバスが安くて便利です。
日本では見かけなくなった「バス車掌さん」が乗車しているので、乗車賃は車内で支払います。
イアからフィラへ行くときは問題ないけど、フィラからイアへ帰るときはたくさんバスが止まっているのでちょっと戸惑います。私たちのときは「割り込みおじさん」がいてくれたので間違えずにすみました、あひゃぁ〜。
この記事があなたのギリシャ・サントリーニ島旅行の参考になったならとってもうれしいです。
それではまたお会いしましょう。良いご旅行を！
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