おひょ〜源泉かけ流し!サントリーニ島海中天然露天温泉 

2019年2月18日

サントリーニ島沖の海中天然温泉
サントリーニ島沖の海中天然温泉

☺️ども!ヤサス!子連れ海外旅行をこよなく愛するイルカパパです。

小2、小5の子連れで家族4人個人手配のギリシャ旅行に行ってきました。サントリーニ島のカルデラ海に浮かぶ火山島ネアカネミで子連れトレッキングを楽しんだあと、再びクルーズ船に乗ってお隣のパレアカメニに移動します。

ここにはなんと野趣溢れる天然露天温泉があるんです、うひょ〜〜。

今回のブログ記事は火山島トレッキングツアーの後半、海中温泉体験記を紹介します、はあ。

パレアカメニ

火山島トレッキングが終ったら、クルーズ船に乗って今度はネアカメニの隣にある、パレアカメニに向かいます。

パレアカメニは紀元前197年頃に形成された火山島。大きさはネアカメニの5分の1くらいしかないけど、ネアカメニが19世紀の噴火によって現在の形になったのに対して、パレアカメニはその1800年前からすでに現在の形だったらしい、ええ〜〜。

だからすぐとなりにある同じような島と言っても、単純に「兄弟島」とは呼べないようですぜ、アニキ。

最高地点の標高は98mでこの島にもネアカメニ同様クレーターがあります。またここにはハト、ヤギ、ウサギなどが生息しているらしい。

サントリーニ島の天然海中露天温泉
あの入り江の奥に海中温泉があるぞ / 温泉にむかって泳ぐツアー客たち

天然温泉

この島へ行く目的は、たっとひとつ、「海中温泉に浸かること」です、うはは。

島の東海岸にある入り江、アイオス・ニコラオス港の一番奥まったところから温泉が沸き出し、それが海水と混ざってほどよい湯加減になっています。入り江全体がまさに

天然の露天風呂

というわけ、うひょぉ〜。

こりゃ~~温泉好きの日本人にはたまりませんね。

入り江の入り口でも海水は随分暖っかいんだけど、一番奥では水温40度くらいです。海の色が赤茶色になるくらい大量で濃厚な源泉が海中に湧き出しています。そして海底は泥々で「泥パック」もできますよ、わおー。

お肌すべすべだぞー、いぇ〜い。

海の飛び込む子ども達
とりあえず潜らなければ気がすまないカイ / とりあえずポーズをとるリュウ

海中温泉子連れ体験記

ネアカメニを出港した船は、島の北西海岸を回り込み、およそ10分で海中温泉がある入り江の入り口に到着した。

すでにたくさんのツアー船が停泊しているので、われわれの船は入り江にあまり近づけない。

「じゃあ、ここから海に飛び込んで下さい」

海中天然温泉にむかって船から飛び込む私と子供
海中天然温泉にむかって船から飛び込む

ガイドのおばちゃんは意表をつくのが好きと見える。こんなところから飛び込んだら溺れちゃう人だっているんじゃない。

それにあんた、ここからあの入り江まで

すげぇ~~遠いじゃん。

海中天然温泉でゴーグルをして茶色いお湯に浸かる次男
だんだ温かくなってきたよ / 水の色もかわってきた

(実は入り江に入ってからその奥まではもっと遠い)。これじゃあ温泉につかってのんびりどころか、行って帰ってくるだけのスパルタンな遠泳大会じゃないかーー!

さらにこのガイドさん、なんと、英語、ギリシャ語、フランス語、スペイン語。イタリア語、ドイツ語、の6カ国語を流暢に話すというからこりゃもっと意表をつかれた。

「その子たちは泳げるの?」

「まあ、一応泳げますが」

ガイドさんの質問に答えていると横からママが

「あ、あたしはパス!」

とキャンセル宣言。飛び込む先の海の深さと、入り江までの距離を見て早々と白旗をあげる。

「ええ~~ママ行かないの?」

「ママ、こんなに泳ぐ自身ない」

「だって、あんた一応ダイバーでしょう」

「そりゃー酸素ボンベとかあったら安心して沈めるけど、そんなものないし、無理無理」

まあ、いやがるものを無理矢理連れて行ったって、あとで何を言われるかわからないので、ママは置いて行く事に。その間にも、みんなばしゃんばしゃんと海に飛び込んでいる。これは遅れをとった。

じゃあ、わたしたちもそろそろ出発しよーか、じゃあ、ママ、また後でね!

「ひゃ~~、冷めてぇ~~!」

勢い良く飛び込んだはいいがその水の冷たさにおもわず心臓マヒしそうなくらい驚く。地上が暑過ぎるのと、空気が乾燥しているので、余計水が冷たく感じるのだろう。まあでも慣れたらたいしことない。先に飛び込んだカイとリュウは、もうせっせと先を泳いでいるし。

「お~い、待ってくれ」

トレッキングやサッカーではかなわなくても、泳ぎならまだまだこどたちに負けないぞーー。

入り江が近づくと、海の色が変わるのがわかる。水温もちょっとぬるめのお湯という感じになってきた。

遠くから見ると、入り江の外と内側ではっきり海の色が違って見えていたのだが、実際泳いで近づくと、あるポイントから急に色が変わるのではなく、グラデーションのようにじょじょに変わっている。水温も同じようにじょじょに暖かくなっていく。

「おお~お湯になってきたよ」先を行くカイがうれしそうに声をあげた。まわりにいる、聞き慣れない言語を耳したヨーロッパのツアー客たちがいっせいに振り返る。

あ、わたしたち

温泉大国ニッポン

から来ました親子連れです!と心の中で蚊の鳴くような小さな声でつぶやいた。

いや、そこもっと自信持っていいから!

海中温泉でゲストに話しかけられる子供たち
海中温泉でゲストに話しかけられる子供たち

さらに入り江を奥へ進むと水温もどんどん上がってきた。水の色も完全な茶色になってきた。もうすぐその先が入り江の奥の行き止まりかと思ったら、まだまだどか~~んと奥があるではないか。う~ん、これは思った以上に長い入り江だ。さらにさらに奥を目指して泳いでいると、水の底に足が着くようになってきた。そして入り江の一番奥に何か小屋のようなものが見える。

「あそこが一番奥の行き止まりだ」

海中温泉に浸かるのが目的なので、別に入り江の一番奥の行き止まりまで行く必要はないのだが、せっかくだから行ってみたい。

それに一番奥まで行っておかないと、自分的に海中温泉を完全に制覇したという気分に浸れないのだ、ってそれ大事?。ノドに小さな骨がささったような中途半端な感覚がしこりとなって残ってしまう、あ〜〜そうなのね。

それはカイもリュウも同じ気持ちのようで、そんなどうでもいいことが気になるなんて、やっぱり親子だな、ふっふっふ、と温泉に浸かりながら笑いをこらえるのであった。

なんとか入り江の一番奥の小屋付近まで来ると、もう完全に温泉!

温度は40度くらいだろうか。底が泥状になっていて、泥んこパックだってできちゃう。それに加えてこの入り江の広さ。日本一の露天風呂だってここに比べたら、洗面器ですか、という状態だろう。

源泉が湧き出し赤茶色に変色した入り江・パレアカメニ
源泉が湧き出し赤茶色に変色した入り江・パレアカメニ

いや~~気持ちええ~~

海に浸かりながらの温泉ですわ、わっはっは。

ちらっと遠くを見ればサントリーニ島の絶景!

入り江の奥にある小屋とゴーグルで温泉に入る長男と次男
海なのに温泉なんてヘンな感じ / 入り江の一番奥に小屋がある

日本からこんな遠い場所へやって来て、こんな野趣あふれるダイナミックな温泉にこどもたちと浸かって、も~何もいりませんというくらいの幸福感に包まれる。

この景色に、このお湯に、この海に、島に、風に、わたしたちを包むすべてのものに、感謝しよう。

湯の中で思い切り身体を伸ばし、反り返って見上げるエーゲ海の青空には、雲ひとつ見当たらなかった。

サントリーニ島海中温泉への行き方

あったかくてて気持ちいい
温泉はやっぱり気持ちいいな~~、極楽極楽♪

パレアカメニはサントリーニ島のカルデラ海の中央に浮かぶ小さな無人島。宿泊施設などはないので、サントリーニ島から日帰りツアーで訪れるしか方法はありません。

ネアカメニ島の噴火口トレッキングとティラシア島でのシーフードランチがセットになったツアーが一般的。海中温泉だけ訪れるツアーがあるかどうかは未確認です。

それから高額になるけど、ボートをチャーターして個人で行くことも出来る。

パレアカネミ海中温泉の地図

海中温泉日帰りツアーのタイムテーブル

火山島トレッキング&海中温泉日帰りツアーのタイムテーブル
8:00 ホテルの近くに送迎車が来る
8:30 アモウディ港から出港(イアの下にある港)
9:30 火山島(ネアカメニ)到着 噴火口トレッキング
11:30 海中温泉
13:00 ティラシア島到着 シーフードランチ 島内散策
15:30 アモウディ港に帰港
クルーズツアーの様子
クルーズツアーの様子

まとめ

パレアカメニの海中温泉は海底から源泉が湧き出している野趣溢れる天然露天温泉です。

温泉が湧き出している入り江に近づくと海の色がだんだん赤茶色に変わっていくのを泳ぎながら観察できるのが楽しい。しかも水温もどんどん上昇して入り江の一番奥では熱いくらいになります。

サントリーニ島は素晴らしい場所ですが観光ばかりでは子供が飽きてしまいます。そこへこのようなダイナミックなアウトドア体験を組み入れると子供は大喜び!子供にも親にも一生忘れられない思い出になるでしょう。

次に読むのにおすすめの記事↓

この記事があたなのギリシャ・サントリーニ島旅行の参考になったなら嬉しいです。

それではまたお会いしましょう、良いご旅行を!

このブログの中でひとつでも「いいな」と思ったことがあればSNSなどでシェアして熱い応援ヨロシクお願いします!