早朝リマ・シェラトン・ホテルを出発し空港へ向かう
ペルー子連れ旅行(長男中1、次男小4)で滞在4日目。ナスカの地上絵を見学しリマに戻ってきた翌朝、クスコに向かって出発します。ここではリマからクスコへのフライト、クスコ国際空港、市内へのアクセス、クスコのホテルの様子などを紹介します。
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眠いよ〜朝5時に起きてクスコへ出発
夜遅くにナスカから戻って来た翌朝、暗闇の中で目覚まし時計が鳴り出しました。昨夜食事を終えて、ようやくベッドに入ったのは深夜の12時過ぎ。そして今朝はクスコに向けて飛行機で出発するため早朝5時に起床です。それでなくても旅行先で熟睡すると、目覚ましが鳴って目が覚めても、自分が今どこで寝ているのか、今日は何時に起きて何をするのか、すぐには思い出せません。
しばらくしてぼやーっとした頭が現実に戻ってくると、遠くのほうで鳴っていたはずの目覚ましの音がやたら耳元で大きく聞こえ出します。
「あ、確か、今ペルー旅行の最中で今日はクスコへ行く為に早起きしなきゃいけないんだった」
あわてて時計を見ると「5:00am」というデジタルの表示が暗闇にくっきり浮び上がっています。
「午前5時??、そうだった、5時でよかったんだ」
旅行先のホテルの目覚まし時計は、セットの仕方かがわかりづらくてちゃんと鳴るのか心配なところがあります。まして外国製の目覚ましだと「本当に時間通り鳴るの?」と一抹の不安を感じながら寝るのですが、こうしてうるさいくらい威勢良く鳴ってくれると、「眠いのに勘弁してくれよ」と思いながら、その一方で、「ああ、ちゃんと時間通り鳴ってくれたんだ、よかった」と安心しているもう1人の自分がいたりします。
それにしても、せっかくの休みなのに、普段会社へ行くとき以上に早起きするのは、気分的にかなりつらいものがありますね。シェラトンホテルでは、最初の夜と同ようにコネクティングルームに泊まることができました。しっかり役目を果たしてくれた目覚ましを止め、ベッドの隣で寝ているママをつっついて起こします。それから子供たちの部屋へ行き、電気を全部付けて子供たちを起こします。
「さあ、起きろ!クスコへ出発する時間だぞ」
子連れ旅行のテクニックのひとつですが、このように早朝に出発するときは、子供がぐずって、それでなくても大人だって辛いのに大変です。それで、少しでも負担を減らすように、子供たちには前の晩、出発するときに着る服を着せて寝かせます。
こうすると朝起きてやれ「着替えなさい」だのほれ「シャツどこ~~?」だのストレスがたまるやり取りを省くことが出来てとっても楽ちんですよ。荷造りも簡単です。子供たちの着替えがないため、目覚ましが鳴って、そのわずか3分後には部屋から出ることができました。
ホテルを一歩出ると夜明け前のリマの町が見えた
ホテルで朝食
リマの午前5時。窓の外はまだ夜のように真っ暗です。部屋の窓から外を見ると、オレンジ色の街灯に照らされたホテルの前の大通りを、時々車が行き来しています。こんな早朝でも、早起きして働いている人がいるんですね。部屋を出て、静まりかえったホテルの廊下を歩いてエレベータに乗ります。それから1階に降りてロビーホールの隣にあるレストランへ行きました。
1階でエレベータを降りたときからちょっといやな予感がしていたんですが、レストランには灯りがついてなくてまるで休業しているような雰囲気です。部屋に置いてあったホテルの案内ではこのレストランは「24時間営業」と書いてあります。それにナスカへ出発した一昨日の朝も、5時半に朝食を食べましたが、そのときはお客さんもたくさんいて、朝食ビュッフェの料理が暖かそうな湯気を立ててお皿の上に並んでいました。
レストランの入り口で誰かいないか探していると、わたしたちの気配を感じたのでしょうか、中からスタッフが出て来て、あわてて店内の電気を灯します。それからわたしたちを席に案内してくれました。しかしビュッフェコーナーにはほとんど料理が並んでいません。ヨーグルト、ハム、チーズ、それにシリアル、、、
あきらかに今朝のわたしたちは意表をついたお客だったようです。そう言えば一昨日の朝は、このレストランに日本人の団体客が大勢いました。きっとどこかの旅行会社のツアーで、早朝にクスコかナスカに向かう予定だったのでしょう。団体ツアーの場合は、旅行会社からホテルに「今朝は何人のツアー客が早朝出発で食事をする」という連絡が入っていますから、レストランのほうでもその用意が出来ているはずです。
よくよく思い出してみたらあの朝は、白いご飯や味噌汁など日本の朝食が並んでいました。そのときはラッキーと思いましたが、たまたまあの朝日本人客が大勢いたため特別に用意された朝食だったわけです。今朝のように団体ツアー客がいない早朝は、お客が来るとびっくりするような取り扱いになるんですね(笑)それでもわたしたちが食べ始めるとオムレツやらベーコン、ソーセージやら暖かい料理が次々と出来上がってきました。
ちょっと遅れてママがレストランに合流したときには、もういつもとかわらないような料理のラインナップになっていて、さっきまでの事態を話してもにわかには信じてもらえないような状況でした。
さて食事が終わりいったん部屋に戻って支度を整えます。それから荷物を持ってロビーに降りると、昨夜バスセンターに向かえにきていたドライバーさんたちがロビーで待機していました。
チェックアウトして出発
グッドモーニン
あいさつをしてわたしたちの荷物をホテルの玄関前に止めてある送迎車に積み込みます。その間、わたしはフロントでチェックアウトの手続きをします。と言っても昨夜遅く到着し今朝は早朝の出発、そして料金はツアー代として日本を発つ前に払ってあるので、何も問題なくすぐ終了しました。
「お世話になりました」
ドアマンがホテルの立派な玄関ドアを開けると、外のひんやりした空気が流れ込んできます。リマには結局2泊しましたが、バスセンターへ行き来しただけで、他はどこも見ていません。リマには世界遺産に登録されている旧市街など見所は多いのですが、旅の最後もリマ空港で乗り換えるだけで、もうここに戻ってくることはありせん。
ちょっと後ろ髪を引かれる思いで送迎車に乗り込みました。